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アフリカからの贈り物、美しきビーズ刺繍サンダルの物語

 

丁寧に丁寧にビーズで刺繍された、サンダル。

一瞬で目を奪われ、うっとりしてしまう面持ち。

それはまるで芸術品のように美しく、温かさを持っています。

 

 

今回はスペイン発のシューズブランド、PIKOLINOS(ピコリノス)に纏わる

こちらのサンダルのストーリーを追ってみましょう。

 

 

 

日本から約1万キロ離れた場所にある、アフリカ・ケニア。

広大なサバンナと多くの野生動物たち、そして40以上の異なる言語を話す民族が共存しています。

独自の伝統文化、価値観を持って生きているマサイ族もその一つ。

その伝統を大切にする姿勢は、欧米の生活様式が浸透してきている現代ケニア社会においても特別な存在なのです。

Maasai Mara National Reserve(マサイマラ国立保護区)とは、1500平方キロメートルほどのケニアの特別保護区。

そのマサイマラではケニアやタンザニアに住む数百人のマサイ族の女性たちが、

皮革に手仕事で刺繍を施している風景が見られます。

こちらはPIKOLINOS(ピコリノス)のサンダルを作っている様子。

これはアフリカ女性の自立支援のために始まった”マサイプロジェクト”の一環なのです。

 

 

アカシアの木の下で、マサイの女性たちが皮革に刺繍を施しています。

PIKOLINOS(ピコリノス)の美しいビーズ刺繍のマサイコレクションは、

マサイ族の女性の自立を支援するために「寄付」ではなく「コラボレート」する活動として

2008年にスタートした「マサイプロジェクト」の一貫で、「社会貢献+ファッション」の融合を実現しています。

 

マサイ族のある部族のリーダー、William氏が、部族の経済的自立、またマサイ女性達の経済的自立を目標に活動を続け、

あるスペインのNPO法人を通して、PIKOLINOSと出会ったところから、このプロジェクトは動き出したといいます。

彼がいなかったら、このプロジェクトは存在していないというほどですから、William氏の貢献度は計り兼ねませんね。

飲料水、薬品、あるいは、子どもの教育費をまかなうための

経済的な手立てを必要としているマサイ族の女性が参加し、

このプロジェクトにより、初めてマサイの女性が安定した収入を得ることができたのです。

 

そんなマサイコレクションは、PIKOLINOS(ピコリノス)本社のあるスペインでデザインされ、

裁断された皮革は、ケニアのマサイマラに送られます。

マサイの女性達は、マサイ族の文化アイデンティティを表現するデザインや彼らのシンボルマークを

ピコリノスの皮革に刺繍していきます。

 

色鮮やかで、アフリカならではの独特な配色のビーズワークは、

マサイの女性が、子どもの頃から親や祖母から教わるもの。

それぞれ、大自然を象徴するようなカラーを使用しています。

 

布を纏ったようなマサイ族の衣装にとって、彩り豊かなビーズアクセサリーは

ファッションを楽しむ重要なアイテムなのかもしれませんね。

 

丁寧に刺繍されたビーズ皮革は、本国スペインへ送り返され、

製品となり、世界各国で販売されているのです。

 

 

さて、今回ご紹介するPIKOLINOS(ピコリノス)は、スペインでも有名なシューズメーカーの1つで、

世界65カ国以上で販売されています。

トレードマークは水・陸・空を駆け巡ることの出来る、「赤い雁(がん)」。

3つの世界を駆け回り、人生を楽しんでいるこの鳥のように、

柔軟性を持って、多くの人に受け入れられるものでありたいとの願いが込められています。

 

創業は1984年、現名誉会長のフアン・ペランによるものです。

彼はとても小柄で、創業当初お客様として出会ったイタリア人から

「ピッコロ(イタリア語で小さいの意味)」と呼ばれていたことから

”ピコリノス”という社名・ブランド名が生まれたと言います。

 

「Naturally Good(さりげないこだわり)」を商品作りのモットーに掲げており、

1) デザイン・コンフォート

2) 柔らかで質感のあるレザー

3) 手仕事

この3つを組み込むことで、履きやすく、それでいて洗練された、丈夫なシューズを作っています。

 

もともと、ピコリノスの靴は「履きやすさ」を基本として靴作りをしているので、

基本的には靴の木型をゆったりしたもので作っていたり、低反発タイプのインソールを使用したりしています。

また、それだけでなく不利な状況にある国々とのフェアトレードに重点を置いてきました。

既にご紹介した「マサイコレクション」もその一環で、マサイの女性達とのコラボレートを実現しています。

 

 

味わい深く、個性的なデザイン。

ご用意したのは、さりげない着こなしに大活躍するビーズサンダル 0897シリーズと、

足の甲に刺繍を大胆にあしらったビーズトングサンダル 0950シリーズ。

 

◆ビーズサンダル 0897

カラーは左から【BLACK】【OLMO/RED】【BRAN/DY】の3色。

目を引くのはその上質なレザーに施された丁寧なビーズ刺繍ですが、

履き心地にこだわるPIKOLINOSのサンダルはこれだけではありません。

涼しげな作りながらも、足首から伸びたレザーストラップでしっかりとホールドしてくれます。

ウエッジヒールは歩きやすい約1cm。ふかふかとしたレザーインソールも良く見て取れます。

足首の部分にはゴムを。足入れがスムーズで、履く時のストレスはぐんと軽減されます。

 

 

◆ビーズトングサンダル 0950

カラーは左から【BRAN/DY】【BLACK】【OLMO】の3色。

甲の部分に大胆にあしらわれた刺繍。

シンプルなスタイルをぐっと夏らしく、華やかに見せてくれます。

形はトングサンダルで、親指を引っ掛けるようになっています。

甲を広く覆っていることと、足幅をレザーストラップで固定することで、

靴擦れが起こりにくく、安定した歩行が叶います。

また、かかとはチャック式で、全体をレザーで覆っています。

こちらもふかふかとしたインソールに、1cmほどのウエッジヒール。

丁寧に作られているのが分かりますね。

 

どのシューズにもシューケア用のスポンジがついています。

長く、長く、大切に使いたくなります。

 

ひとつひとつの刺繍の縫い目に、マサイの女性たちの笑顔や歌、おしゃべりが息づいているようです。

馴染みの場所で、文化や生活習慣を守りつつ、

ファッションやものづくりのプロセスや品質を管理する方法を学んだ彼女達。

作品からは、マサイの強さや生命力、 アイデンティティが伝わってくるようですね。

 

シンプルながら目を引くデザイン、マサイマラを彷彿させる鮮やかな色味、

そしてマサイ族の伝統的な手縫いビーズ刺繍。

きっとこの夏の足元のとっておきになってくれることでしょう。

 

 

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投稿者: 村上 日時: 2017年06月10日 11:00 | permalink

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