肌触りと色彩のバランス。インドの伝統、パシュミナ&リネンストールを知る

 

織物の生産地のひとつ、インド。

なかでも伝統工芸として毛織物の生産がさかんで

その歴史ははるか昔、紀元前に遡ると言われています。

今もなお手織機を使った職人による技術が

数多く残っており、繊細で美しい模様を描いた

織物は有数の品質を誇っています。

今回はインドで作られるストールブランド、

SADHU(サドゥ)をピックアップ。

インドに根付いた織物文化が表れた魅力をご紹介します。

 

 

インドの最北部に当たる地域、カシミール。

標高4000~5000メートル級の

ヒマラヤ山脈が立ち並ぶ美しい自然が溢れる地域です。

カシミール地方では代々織物が伝統工芸として根付き、

家業としてその技術が受け継がれています。

一方で、カシミールは隣国と国境を接することもあり、

長く紛争が続いてきた地域でもあります。

 

Subhabrata Sadhu氏は

国境紛争にさらされ、不安定な状況下にある

母国の経済に貢献すべく、SADHU(サドゥ)を創業。

高品質な天然繊維のストールをヨーロッパやアメリカ、

オーストラリア等々、国際的な展示会で展開することで

母国の良質なものづくりを伝えています。

 

 

 

 

SADHU(サドゥ)が扱う素材には様々ありますが、

なかでも「パシュミナ」と呼ばれる織物は

カシミールならではもの。

パシュミナ(ウルドゥー語)は、数世紀前に

パシュミナ山羊の柔らかい白雪のような毛を発見され、

手で紡いで誕生した織物として知られています。

パシュミナ山羊の毛は暖かさのある

ふわふわとした肌触りで、非常に柔らかく、繊細。

細い毛ならではの光沢を持つのも、さらなる魅力です。

採取量が少なく織物として完成するまでに

非常に手間もかかることから希少な素材ではありますが、

パシュミナはカシミール地方が代々受け継いできた

織物文化の象徴とも言えます。

 

 

 

SADHU(サドゥ)では現在も職人が

一点一点のストールを手で作り上げています。

多くの時間を費やして作られるため、無地のストールでも

完成までに3日がかかるというのですから驚きです。

SADHU(サドゥ)のストールには

コツコツとした実直な姿勢が表れています。

 

SADHU(サドゥ)のものづくりは、まず原毛を丁寧に洗いにかけるところから。

洗いにかけられた原毛は、手で紡がれいきます。

パシュミナの場合、人の髪の毛の太さが200ミクロン、

メリノウールが23ミクロンに対して、

パシュミナは14ミクロンという極めて細い繊維を

人の手を紡いでいくため、自然と不均衡な糸むらが表れますが、

この糸むらにより優れた吸湿性や速乾性が生まれていきます。

 

 

 

手で紡がれた糸は柄に合わせて染色。

SADHU(サドゥ)のストールで印象的なのは

その肌触りだけでなく優しさを感じる色合い。

対照的な色の組み合わせやボーダーのデザインは

創業者であるSadhu氏が手がけ、

現代のトレンドに合わせたアイディアを取り混ぜることで

モダンな製品に仕上がっています。

 

 

染色が終わった糸は手織機を使って織り上げられていきます。

機械ではなく手織機を使うことで緻密な柄の表現が可能となり、

切れやすい細い繊維に負担をかけることなく

柔らかい肌触りを持つストールが出来上がります。

 

 

 

「毛織物」と聞くと寒い時期の織物という

イメージがありますが、パシュミナの場合、

非常に軽く薄手に作られているため暖かい季節にも

十分に使うことが出来ます。

 

SADHU(サドゥ)のPashmina パシュミナは

とろけるような柔らかさのあります。

チクチクと感じることはなく、

肌に自然と寄り添うような肌触りです。

青、緑、赤と原色を使いながらも、

どのデザインも暖色の印象で統一され、

どこか素朴な味わいがあります。

 

 

合わせたもの:リネンワンピース MILITARY GREENネックレス スモールサークル

 

シンプルコーディネートにぐるりと一巻きするだけで、

美しい色合いが映え、ストールが主役のコーディネートが完成。

肌寒さを感じるときにはもちろん、

より暖かくなってきたら、カーディガン代わりに

ワンピース等にパシュミナストールを合わせても素敵。

広げれば肩までしっかりと覆ってくれるサイズで、

暖かさを感じるのは保温性があるパシュミナならではです。

 

 

合わせたもの:SERGE ボーダー バスクニット Latte x Marine

 

より薄手の素材をお探しなら、リネンストールがおすすめ。

SADHU(サドゥ)のLinen リネンストールはインド東部の

ベンガル地方のリネンを使用しています。

リネンと聞くと使い始めは硬いイメージもありますが、

SADHU(サドゥ)のリネンストールは使い始めから柔らかく、

細い糸が丁寧に織り上げられている様子が分かります。

ストール初心者の方は、まずは定番のトップスに合わせてみては。

ボーダートップスとも相性の良いLinen リネンストールです。

 

合わせたもの:手提げバスケット003ロージュリネンハット ナチュラル

 

帽子やバッグといった、暖かな季節の小物とも

しっくり馴染んでくれるSADHU(サドゥ)のストール。

流れるように美しい色彩と

手織りの優しい肌触りをぜひ実感してください。

 

 

SADHU(サドゥ)のストールは

パシュミナ・リネンともにデリケートな素材です。

ほんの少しの力が加わっても糸がよれてしまいますので、

お取り扱いの際には下記の点にご注意ください。

 

・ ストールを巻く際にはぎゅっと掴んだり、

強く結ばないようにしてください。

ふんわりと空気を包むようなイメージで巻くのが

ポイントです。

 

・腕時計やアクセサリー等は引っ掛けやすいのでご注意ください。

また、収納の際にもバッグの金具等に

当たらないようにお気をつけください。

 

・糸がよれてしまった場合は、縫い針や指先で

そっとよれを戻してください。

 

・お手入れはドライクリーニングを推奨しています。

収納時は風通しの良い、日光の当たらない場所に保管してください。

 

投稿者: 植田 日時: 2017年04月20日 11:00 | permalink

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