中世から続く技術の賜物。イタリア生まれの編み込みバッグ

 

歴史ある街並みが広がるイタリアでは、

古くから職人が手がけてきたものづくりが

今も受け継がれ、その土地に根付いています。

革製品をはじめとし、木製品や陶器、

刺繍に金銀細工等々、多種多様で

高い品質の手工芸が世界で評価されてきました。

「編み込み」もイタリアのものづくりの文化の中で

育まれてきた技術の一つ。

今回は編み込み技術をふんだんに用いたイタリアの

バッグブランドをご紹介します。

 

 

 

「編み込み」とは縦と横に交差させた素材を絡ませることで、

衝撃や重量に耐えうる面を作る技術。

農業を行う地域では、籠が生活道具として重宝されており、

籠の耐久性を高めるためにも、編み込みの技術が要求されてきました。

 

 

イタリア・トスカーナ州シーニャ地区では

中世500年代には既に藁(わら)を編み込む技術が

高いレベルに達していたのだそう。

その後、編み込みに向いた麦品種が改良されたことで、

特にフィレンツェでは麦わら帽子のように

麦を編み込んだファッションアイテムが広まりました。

17世紀になると、イギリスの貴族子弟たちが

イタリアやフランスを旅する「Ground Tour(グランドツアー)」と呼ばれる

風潮が起き、これがきっかけでイタリアの編み込み技術が

国境を越えて広く知られていくようになります。

機械を必要とせず、職人の手のみで完成される

編み込み製品は多くの人の心を掴んだのでした。

 

 

ROBERTO PANCANI(ロベルト パンカーニ)は

編み込み技術の発展したフィレンツェで

パンカーニ兄弟によってスタートしたバッグブランド。

もともと父親が経営するバッグブランドに

20年携わっていた二人は長年培った技術と知識をもとに

編み込みの技巧が光るバッグを生産しています。

代表的な手法は以下の通り。

 

■パンネッリ イントレチャート

2本の紐状の素材を編み込んでいく手法。

メッシュ編みとも呼ばれます。

紐状にした革を左右2本ずつ編み込んでいくことで、

見た目がメッシュ状になるのが特徴です。

■カギ編み

かぎ針を使った編み込み。

細やかなモチーフを作ることが出来、

編み込む力加減が形に表れる編み方とも言えます。

■カゴメ編み

上・下・右斜め・左斜めの四方向から

各2本の紐状の素材を編み込むことで、

八角形の空洞が表れる編み方。

ラタンの家具にもよく見受けられる編み方です。

 

職人が手作業で仕上げていく様子は

下記の動画からご覧頂けます。

 

 

 

 

 

今回、ZUTTOはROBERTO PANCANI(ロベルト パンカーニ)に

ZUTTOだけのオリジナルカラーでのバッグ生産を依頼しました。

天然素材を編み込む熟練の手仕事が光る

ROBERTO PANCANI(ロベルト パンカーニ)の別注バッグには

大きく3つのこだわりがあります。

 

①異素材の組み合わせ・デザイン

革を短冊切りにしたものを編み込んだり、

植物のつるを編み込んだバッグは

イタリアの伝統工芸としても知られていますが、

ROBERTO PANCANI(ロベルト パンカーニ)では、

レザーとラタンといった異なる素材の組み合わせが実現されています。

 

 

柔らかさときめの細やかさが抜群のカーフレザーは

レザーの中でも最上級の素材として知られています。

手で持つと使い始めから柔らかい感触で、

さらりとした表面が特徴的。

そんな繊細な見た目にも関わらず

重い荷物にもしっかりと持ち堪えてくれるのは、

さすがレザーといったところです。

 

 

本体全体に用いたのはラタン(籐)。

家具にも重宝されるつる性のラタンは、

植物の中でも比較的柔軟性があり、

複雑な曲線加工が可能とされています。

ROBERTO PANCANI(ロベルト パンカーニ)では

このラタンを美しく編み上げており、

「本当に植物?」と思ってしまうほど。

ラタンの持つ艶やかな光沢と自然の素材ならではの

微妙な色味の違いが製品一点一点に表れています。

 

こうした異素材を組み合わせるデザイン、

素材や色の使い方といった細部のつくりには

ROBERTO PANCANI(ロベルト パンカーニ)が

長年磨き上げてきたファッション感覚がそのまま

表れているかのようです。

 

②色合いの選別

レザーやライナー、金具といった部分の色は

全てZUTTOで別注しています。

使い続けていくと徐々に色が深くなり、

より魅力を増していくように。

同一の色味の中で異なるトーンを組み合わせて

コーディネートし易い色に。

さらに暖かな季節に持ち歩きし易いように。

そんな点を重視して、OLIVE・GREY・YELLOW・BEIGEの

4色をセレクトしました。

 

合わせたもの:

RamieLawn ロングシャツスリムフィットジーンズ 10D02 Indigoビットローファー スエード ベージュ

 

落ち着きのあるOLIVEは、カーフレザーのベージュカラーや

ラタンの色合いともしっくりと馴染む色。

ブラウン系の暖色にはもちろん、

ダークカラーにもよく映えるので

ふだん黒やネイビーといった服を選ぶ方にもおすすめです。

 

合わせたもの:

リネンロングスリーブシャツ ラウンドカラー Charcoal

 

淡い青色に近いGREYは、持つだけで爽やかな印象に。

ライナーも同じ色味でまとめ、きちんとした

雰囲気を作ってくれるので、仕事用バッグとしても役立ちます。

 

合わせたもの:

RamieLawn ロングシャツリネン スウィングスカート LECKAVREAベルトエスパドリーユサンダル BLK

 

ベーシックなBEIGEには、

茶色の糸でアクセントを加えました。

レザーの質感が変化していく様子がもっとも分かりやすい

色味でもあり、きりりと決めたパンツスタイルにも

スカートやワンピースの甘めなスタイルにも

合わせやすい色です。

 

合わせたもの:

リネン ステッチチェック ライトコート

 

温かみのあるYELLOWは、華やかさもプラス。

リネンやコットンといった涼しげな素材を使った

服に合わせることで、春夏らしいコーディネートに仕上がります。

 

③実用性も忘れずに

見た目だけでなく、日常的に扱いやすい

実用性も備えたラタン×レザーバッグ。

 

 

Sサイズ、Lサイズの共通の仕様として

マグネットタイプの口と

ファスナー付きの内ポケットが付いています。

開閉がワンタッチのマグネットで出来るので、

荷物の出し入れがしやすく、中身がこぼれないので安心です。

 

 

ファスナー付きの内ポケットには

定期入れや鍵といった貴重品が入ります。

Lサイズにはさらに2つポケットをプラスし

細々としたものの収納が可能なほか、

底面には鋲(びょう)が付いているので

ラタンやレザーが汚れる心配がありません。

 

 

マチのあるLサイズはお仕事用バッグとしてもおすすめ。

小さなサイズは街歩きにぴったりな休日用バッグとして。

上品な素材づかいなので、きちんとしたビジネスシーンや

ホテルやレストランといった場でも浮くことなくお使い頂けます。

 

 

レザーやラタンといった天然素材を使用した

ROBERT PANCANI(ロベルト パンカーニ)は

適切なお取扱いをして頂くことで長く付き合えるバッグです。

 

■ご使用時のご注意点

・編み込んでいることで、耐久性に優れたバッグとなっていますが、

無理に荷物を詰めますと、変形や破損の原因となりますのでご注意ください。

・直射日光に長時間当たりますと、素材の変色や変形の原因となりますので

ご注意ください。

・水濡れに弱い素材のため、雨の日のご使用はお控えください。

 

■日々のお手入れ

・ご使用後は中身を取り出し、形を整えてください。

・外側のレザーやラタンの部分は

綺麗な柔らかい布で乾拭きしてください。

・保管時には不織布にくるんだり、布をかけておくと

湿気防止となりますのでおすすめです。

・水濡れしてしまった場合は布で水気を取り、

十分に乾かした上で保管してください。

 

投稿者: 植田 日時: 2017年05月06日 11:00 | permalink

閉じる