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花を上手に長く飾るために。フラワーベースの選び方・使い方

 

花屋さんの入り口にちょこんと置かれた色とりどりのテーブルブーケ。季節に合わせた草花を使った小さなブーケには小さいながらに、人の目を奪う力が宿っているように思います。誰かのために買う大きな花束はもちろん素敵なのですが、自分のために、部屋に飾る花を買うというのもとても素敵なものです。

 

今回取り上げるのは、フラワーベース(花瓶)。フラワーベースを花に合わせて選ぶだけで、ぐっと空間が引き締まり、より長く楽しみたいという思いが高まります。様々な素材、大きさ、デザインのベースを使って花を美しく、より長く楽しむ工夫を考えてみましょう。

 

 

花瓶選びの心得

 

 

普段はフラワーベースを使わないという方も、時折花束を頂く機会があると、どうやって活けたら良いのだろうと困ってしまうことがあります。沢山のフラワーベースを用意しなくても、基本の花瓶があれば幅広く応用出来ますよ。どれを選ぼうか迷った時、おさえておきたい3つのポイントがこちら。

 

・色を迷ったら、白か透明を選ぶ

・よく飾るのが、一輪挿しなのか、束(ブーケ)なのか見極める

・部屋にマッチする高さと形を考える

 

インテリアとして、「色」「形」がお部屋に馴染むこと、花を活ける道具として、花のサイズにきちんと合った大きさを選ぶことを意識すれば、失敗なくお花を飾ることが出来ます。一言でフラワーベースといっても様々な素材のものがあり、どれにするか迷うもの。同じ背格好の花瓶でも、素材が違うだけで空間の仕上がりが全く違うから不思議です。

 


素材で選ぶ

 

まずは、素材で選んでみましょう。

 

どんな花にも応用が利く、ガラス

 

 

 

花瓶というくらいなので、フラワーベースの定番といえばやっぱりガラス。涼しげな見た目と、光が透けて見える佇まいが空間を軽やかな雰囲気に演出します。全体がガラスで作られたフラワーベースは茎の部分まで透けて見えるので、花だけでなく、植物全体の佇まいを楽しめるというのも一つの特徴です。

 


和モダンな雰囲気で花も長持ち、錫

 

 

 

錫製品はその色合いと質感から、空間を引き締める役割を果たしてくれます。それでいて主張しすぎず、和洋を問わず、玄関やリビング等、様々な場所に置いても違和感がありません。さらに錫は抗菌性に優れることから、切り花が長持ちすると言われています。錫とのコントラストで、花の色や植物の豊かな緑が美しく映えます。

 


空間にナチュラルに馴染む、竹

 

 

 

もう一つ取り上げたいのが、竹のフラワーベースです。ガラスや錫は凛とした印象であるがゆえに、どうしても冷たいイメージになりがちです。一方の竹は、花と同じ植物なのでどんな草花を活けてもしっくりと馴染む素材。和モダンな雰囲気に仕上がるのは、竹という素材ならではの特徴かもしれません。さらに、竹には抗菌作用があるので、衛生的に使えるというのも嬉しいポイントです。

 


デザインで選ぶ

 


インパクトある大輪には…高さと安定感を両立した陶器の花器

 

 

大きなお花が入った花束を頂いた。さてどうしよう?

ガーベラやバラ、紫陽花など、花びらが大きくボリュームのあるお花には高さと安定感を両立した陶器の花器がおすすめです。大きなフラワーベースはたくさん置けないものですので、ベーシックな陶器かガラスの素材のもので、色は白〜ベージュ、グレー系、ガラスなら透明のものを選ぶようにすると様々な花に応用が効きますよ。

 

 

一輪挿しには…狭い空間でも飾りやすいスリムタイプ

 

 

マンション住まいの玄関や和室のちょっとしたスペースなど、狭い空間に一輪の花が置かれていると、ほっと心が和むものです。スリムタイプの一輪挿しなら、どんなスペースにも飾りやすく、お掃除もラクラクです。すっと伸びるグリーンを一本活けるだけでもぐっと空間が引き締まりますよ。

 

ちなみに、花の色合いや丈、ボリュームに合わせたフラワーベースを用意出来れば良いのですが、それだけの種類を集めるのはなかなか難しいもの。小さなテーブルフラワーであれば、手持ちのグラスを花器に見立てるだけでも十分に空間づくりをすることが出来ます。

 

そもそも「見立て」とは日本で古くから受け継がれてきた表現手法。和を感じさせる庭園では砂の流れで水を表現したり、噺家が扇子や手ぬぐいだけで様々な情景を表したり。これまでたくさんのフラワーベースをご紹介しましたが、花に合わせて器を選ぶだけでなく、手持ちのグラスや器、時には酒器などを花器に見立てるというのも、一つの風流です。

 

 

長持ちの工夫

 

枝葉の切り方の注意


花の寿命は、上手な水切りによって伸ばすことができます。水切りとは、切り花の水の吸い上げ口を適切に処理することで、花が効率的に水を吸い上げるようにすること。水切りで最も大事なことは、吸い上げ口の断面や茎の導管を潰さずにきれいに、斜めに切ること。

 

その際、花用の鋏を使うことをおすすめします。生花用鋏は刃の角度を鋭角にすることで断面の繊維を潰すことなく、水の吸い上げを良くするのでお花を長く楽しむことができます。

 

 

花瓶にこびりついた塩素・水垢のお手入れ方法

 

特にガラス製の花瓶で多いのが、長期間水を入れた状態で放置し、内側が白く曇ってしまうこと。こういったガラスくすみ・曇りの多くは、水道水の中に含まれるカルシウムや塩素が固まって出来たもの。こういった曇りは酸で溶ける場合が多いので、曇りが気になる時は、クエン酸の粉末や食酢でのお掃除を試してみましょう。

 

花瓶には口が細くて、腕を入れて内部を洗うのが難しいことがありますね。そんな時には、砕いた卵の殻と水や洗剤を一緒に入れて軽くシェイクすると、汚れ落としに効果的です。

 

 

 

 

投稿者: 斎藤 日時: 2016年05月12日 11:00 | permalink

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