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岡山から届いた、歴史を紡ぐ生地づくり

 

岡山県は愛知県や大阪府に次ぐ、繊維業の地であることをご存知でしょうか。岡山で生まれた生地は、日本に限らず海外にも多く活用され、その品質の高さが評価されています。岡山県で繊維業が発達した理由はいくつかありますが、土地が繊維の原料となる綿花栽培に向いていたことがひとつの理由です。

 

一年を通して日照時間が長いこと、また天災が少なく穏やかな気候の岡山県は綿花栽培にとって程良い環境でした。また、干拓地とされた倉敷〜児島一帯は、塩気に強い綿花栽培が推奨されたのも、一因。恵まれた環境に、職人が集まってきたことで染色から縫製、洗いといった加工まで、繊維業の技術が集積したのも、岡山県の生地づくりの大きな特徴です。

 

 

 

岡山県倉敷市にルーツを持つ、倉敷帆布。丁寧な糸撚りと織りの技術によって、引っ張ったり、強い力が加わっても破れにくくそして汚れにも強い、非常に丈夫な生地として知られています。帆布(はんぷ)とは、綿糸を撚り合わせて1平方メートルあたり8オンス以上になった織物のこと。肉厚で、使い始めは硬ささえ感じるほどタフ。もともとは古代エジプト時代に船の帆として使われていた経緯があり、日本には江戸時代末期から広まっていったのだそう。より速い船を作るために研究され、辿り着いた帆布が現在の倉敷帆布に繋がっていると言います。

 

 

近代に入ると、帆布は重い荷物を運ぶための梱包袋として、トラックの幌(ほろ)に、テントにと様々な場所で活躍していくようになります。何よりの強靭さはもとより、帆布は綿花から出来た天然の繊維というのも、ほかの素材にはない特徴です。

 

 

倉敷帆布を生活で使いやすい道具へ、という思いを持ったブランドJoBu(ジョーブ)。食卓で使えるランチョンマットから、収納ボックス、バッグと幅広いシーンで使える帆布製品を揃えています。厚みのある生地が帆布ならではの強さを表しています。

 

 

 

普段使いしやすいようにと考えられた、JoBu(ジョーブ)のブリーフケース。A4サイズのファイルも入り、マチも十分に持たせたバッグです。持ち手まで帆布で仕上げたこだわりで、よくよく見ると非常に細やかな目を持った生地であることが分かります。重さのある荷物にも十分に持ち堪える帆布の強さが分かるブリーフケースです。

 

 

 

同じ帆布のバッグでも、少し趣の異なるこちらは倉敷帆布のセルヴィッジトート。「セルヴィッジ」とは帆布の織り幅で生まれるふちの部分(丸で囲った部分)。セルヴィッジは「生地の耳」と言われ、通常裁断される場合が多いものの昔ながらの機屋(はたや)だからこそ出来る技術で織り幅をそのままに残しています。生地を折り返したように見えるふちに、白や赤といった明るい色のステッチを施すことで、可愛らしさのあるバッグになっています。

 

 

 

こちらは倉敷帆布のスリッパ。帆布ならではの凹凸のある生地が足裏に沿うようなフォルムになっています。内側はクッション性のある作りで、帆布のしっかりとした耐久性と履き心地の良さを体現しているのがこちらのスリッパです。毎日履いても、疲れにくくそして破れにくい。さらには目の詰まった生地によって水や汚れも付きにくいので水回りの近くでの使用にも安心です。

 


 

 

江戸時代より塩気に強い綿花栽培が広まっていった岡山県。県の南に位置する児島地域も綿花栽培が主流となっていった地域で、戦後はアメリカより輸入されたジーンズを、国内ではじめて縫製した国産ジーンズ発祥の地として知られています。

 

 

紡績以外は全て児島の地で完結出来るという長年培った生産ラインが歴史を物語るFOB FACTORY(エフオービー ファクトリー)。糸から生地、縫製、ボタンに至るまでものの良さを突き詰めて辿り着いたデニムを児島の職人とともに生産しています。

 

 

FOB FACTORY(エフオービー ファクトリー)のデニムの特徴のひとつが、倉敷帆布との共通点でもある「セルヴィッチ」加工。旧式織機(シャトル織り機)を使って織り上げたセルヴィッチデニムには生地を裏返すと耳のような生地のふちが出ていることが分かります。セルヴィッチは生地の端からほつれていくことを防ぐ機能があり、さらには使用していく毎にセルヴィッチのあるデニムの両脇に縦方向のラインのように色落ちが出てくるのも、セルヴィッチデニムならではの特徴です。

 

 

デニムの良さといえば時間が経つにつれて徐々に色が落ちアタリが出てくるという経年変化にあります。FOB FACTORY(エフオービー ファクトリー)ではアメリカ製のユニオンスペシャルと呼ばれる古いミシンに改良を加え、裾の部分に凹凸が出て、着用していくごとに裾にアタリが生まれるような工夫がされています。

 

チェーンステッチと呼ばれる縫製方法も、ユニオンスペシャルによるもの。裾を裏返すと、上糸と下糸が絡み合い、まるでチェーンのようになった縫製部分があります。このチェーンステッチは、縫製部分に伸縮性があるため使用や洗いを重ねていくとよりはっきりとアタリが生じるという効果が表れます。古い機械を上手に使い続けながら、デニムの良さ、経年変化にとことんこだわりを持たせているのがFOB FACTORY(エフオービー ファクトリー)です。

 

 

▼FOB FACTORY(エフオービー ファクトリー)をもっと知るなら

デニムの産地、岡山県児島から。職人気質のデニムを求めて。

 


 

 

岡山県で生まれた生地は、県内だけでなく日本の様々な場所でも活用されています。PRAS(プラス)のスニーカーもそのひとつ。製品の外見だけでなく、「真摯に素材と向き合うこと」や「繊細で愚直なモノづくり」といった日本のものづくりにおける内面的な特性を発信しようと靴づくりを手掛けるPRAS(プラス)。バルカナイズド製法により弾力性の高いゴム底を製造し、心地の良いフィット感を持つスニーカーを作り続けています。

 

 

 

PRAS(プラス)の製造は国内のシューズ生産で名のある福岡県久留米市ですが、スニーカーのアッパーに使われている生地は岡山の倉敷で作られている、児島帆布です。帆布の丈夫さは先述の通り、運搬や収納といった用途に役立ってきましたが、スニーカーのアッパーのように、日々負荷のかかる部分にも、大いにその特性を発揮してくれます。

 

 

アッパーに使われる帆布は通常の10号帆布(12.6oz)より糸の密度を落とすことで縫製に最適な生地圧に計算されています。アッパーは帆布、底面は生ゴムとパーツによって素材が異なるPRAS(プラス)のスニーカーはそれぞれの部品を刃型で型抜きし、ひとつひとつが職人の手によって縫製されていきます。さらに足型のラストに沿わせて吊り込み、底を付けて周りにゴムテープを巻くのも全て手作業。手の力加減がものをいうこの工程は、しなやかに日本人の足の形に合わせるための、まさに職人技です。

 

 

PRAS(プラス)の新シリーズ、COMFY SLIPPONは帆布のほかに日本製の平ゴムを採用し、「引っ張る・伸びる・縮む・締まる」といった動作をより快適に行えるように工夫されたスリッポンシューズ。フロントには羽が付いたようなデザインで、つま先に向かってきゅっと絞られた形が女性らしい柔らかさのある仕様です。

 

 

COMFY SLIPPONシリーズにはPRAS(プラス)のもうひとつの特徴である、バルカナイズド製法が応用されています。バルカナイズド製法とは、スニーカー本体とソールの間にまだ固まっていない未加硫ゴムをはさみ、特殊な釜に入れて高温の圧力をかけながら硫黄、加硫剤を加えていく方法。この「加硫」の工程において、アッパーとソールが強力に圧着されるため底剥がれが少なく、さらには柔軟性がある一方で型くずれが少ないというメリットがあります。スニーカーは履いていくうちに底が外れやすいという心配も、この製法によって解消されています。

 

 

もうひとつ、アッパーが帆布であることのメリットとして通気性の良さがあります。目が詰まっているのに通気性が良い帆布は、暑苦しいイメージのあるスニーカーでも、内側の熱を適度に放出してくれます。そのため暑さを感じる季節にもおすすめの一足。履き心地、使いやすさともに年中使えるスニーカーとして役立ってくれます。

 

▼PRAS(プラス)をもっと知るなら

丈夫さとしなやかさのバルカナイズド製法、PRASの帆布スニーカー

 

 

 

 

 

 

投稿者: 植田 日時: 2017年08月12日 11:00 | permalink

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