素材と形、色をスイッチ。まず選びたい秋の装い

 

 

日中と朝晩で寒暖の差が徐々に出てくる秋。地域によっては、このあいだまで日差しが強かったのに、急に肌寒い風が吹く場合も。秋の装いはそんな急激な気候にも対応しつつ、せっかくなら夏から秋と季節の変化を肌で感じられるようなものを選びたいですね。


 

 

衣服は素材ひとつで肌触りも、気温の感じ方も変わります。これからの季節におすすめしたいのが、複数の素材を組み合わせて作られた混紡素材、そしてウールやカシミヤといった毛織物。

単品の素材を使った夏物だとこれからはちょっと肌寒そうに見えますが、混紡素材だとそうした印象も薄れ、さらに互いの素材で不足している部分を補い合うというメリットも生まれます。ウールやカシミヤの生地は薄手のものを選べば、適度に保温効果がありつつ、秋らしい装いを作ってくれます。

 

■秋口からは、ストールの出番

 

薄手・大判のストールは長い季節使い続けられる優れもの。ストールもまた、素材によって感じる暖かさが異なります。季節の変わり目にはこうした素材の配分を考えてみるのもひとつの手。

 

 

 

erfurt(エルフルト)のストール silk cotton 631011-85は、表面がシルク・裏面がコットンで作られたストール。光沢のあるさらりとした質感のストールに、肌に優しいコットンを合わせることで、上品な印象を作り上げています。正方形なので、シンプルに首に一重巻きをするのはもちろん、三角形に折りたたんだ上で首に巻くと表情が変わります。

 

 

 

INOUITOOSH(イヌイトゥーシュ)からは、籠モチーフが描かれた斬新なデザインが光るストール GADJO。こちらはウールにシルクを加えていることで、綺麗なドレープを作ってくれます。ウールのちくちくとした肌触りもないので、滑らかな肌触りを求める方におすすめ。

 

 

 

同じく INOUITOOSH(イヌイトゥーシュ)より、フクロウのユニークな柄がひと際目を引くストール KIKAI。幅と長さともにたっぷりと余裕を持たせ、縁にはフリンジが付いているので、ボリューム感のあるストールです。ウール90%、ポリエステル10%の配合のため、暖かさを作りつつ軽さのあるストールに。

 

■トップスも素材に変化をつけて

 

真夏は、透け感のあるリネンを身に着けたり、コットンのTシャツを愛用していた方も多いかと思いますが、トップスの素材も少しずつ変えていくことで、だんだんと秋仕様に。

 

 

 

リネンとコットンを組み合わせた、Vlas Blomme(ヴラスブラム)のリネンコットン ポケット付プルオーバー。一見シンプルなプルオーバーに見えますが、異なる素材の糸を縦横に使うことで、うっすらと色味の違いが出ているのが分かりますでしょうか。糸の色によってより立体感のある仕上がりに。ゆったりとした作りで袖が6分丈なので、長い時期着ることが出来ます。

 

 

 

ZUTTOで人気の高い日本ブランド、C.T Plage(シーティー・プラージュ)の作るAIRY WOOL ボーダー プルオーバーは、薄手のウールニット。ウールといっても下が透けるくらいの薄さのため、秋口から冬まで長く使うことが出来ます。出来るだけ糸に負担をかけないよう、綿(わた)の状態から染めを行なうことで、着込んでいくほどに風合いを楽しめる仕上がりに。


 

 

素材に次いで、形も秋の服選びには重要なポイント。半袖を徐々に七分丈や長袖にしたりするのはもちろん、首元や裾といった部分の形も、「気温の変化に対応できるか?」という点がやはり重要なポイントになります。


■露出しすぎないボートネック

 

 

 

鎖骨のあたりに緩やかにカーブを描くボートネックタイプのカットソーは、落ち着きのある色合いにさりげなくブランドロゴが裾に入った、Glacon(グラソン)の無地ボートネックL/S LADIES。目の詰まったコットン生地に肩まわりの切り返しも丁寧に縫製されているので、抜群の着心地の良さです。水平方向にラインが入ったように見えるボートネックは一枚でも品のある印象に。

 

 

 

Fileuse d'Arvor(フィールズダルボー)のボーダーカットソー BRESTも、この時期に活躍してくれるボートネックカットソー。肩部分に生地を重ねて縫製することで、首まわりや肩まわりが補強され、伸びにくい仕様になっており、この仕様は本国フランスで商標登録されているのだそう。定番ボーダーカットソーを長く使うためのポイントともいえます。

 

■臨機応変なコーディネートが可能なシャツ

 

シャツも着こなしの幅を広げてくれるアイテム。デザインによって、様々なコーディネートを楽しむことが出来ます。

 

 

 

ZUTTO(ズット)オリジナルの綿麻ジャカード ドルマンスリーブ ブラウス。胸元のシャーリングがワンポイントになっています。低速のジャガード織機でリネンとコットンの糸をゆっくりと織り上げることで、凹凸のある仕上がりに。袖と裾はふんわりとしたドルマンならではの形。例えば裾をボトムスに入れる、入れないと違いを出すだけでも、異なる雰囲気を作ってくれます。

 

 

 

ワンピース一枚だと、下半身の冷えが心配。重ね着しやすい長めのチュニックやシャツが一枚あれば、そんな不安も解消できます。Vlas Blomme(ヴラスブラム)のリネン チュニックシャツは膝上まで長さのあるチュニック。腕をまくりやすく、正面のボタンの付け方によっても印象を変えることが出来ます。ボトムスに細身のパンツ等を合わせるとバランス良く決まります。

 

 

 

シャツワンピースも、重ね着にもってこいのアイテム。INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディヴィジュアライズドシャツ)のリネンAラインワンピースは、膝下〜膝丈ほどの裾の長さがあるので、例えばインナーを着てボタンを全部留めたらワンピースに、ボタンを開れば羽織りに、と使い回しが出来ます。シンプルながら、老舗のシャツブランドならではの丁寧な縫製技術が光る一枚です。


 

 

素材と形、そして色を変えることで、さらにぐっと季節感を感じられる装いに。秋は徐々に植物の色が茶系に変わり、気温も落ちてくることから、暖かさを連想する色があると、一気に秋らしくなります。

 

 

 

 

 

取り入れやすさで選ぶなら、ベージュ、カーキ系。夏物とも合わせやすく、通年で使える色ながら、革小物や毛素材の巻物などとも合わせやすく、この季節らしい落ち着いた印象に。FilMelange(フィルメランジェ)のコットン ワンピースは裏地が起毛素材になっていて暖かさがプラスされています。ゆったりとしたサイズ感で作られた、ORIAN(オリアン)のOVER SIZE PULLOVER シャツは、オンオフどちらにも使える万能シャツ。

 

 

 

さらにインディゴも、この季節におすすめしたい色。水色やサックスブルーは涼しさの印象が先行してしまいますが、より色の濃いインディゴは先述のベージュやカーキとも相性良く馴染んでくれます。ウエストに付いたリボンがポイントのYarmo(ヤーモ)のスモックドレス。リボンをフロントに付けるかバックに付けるかでも雰囲気が変わり、ヒール靴に合わせれば洗練された印象になります。デニムのように、使っていくことで徐々に色合いが変化していくのも、インディゴならではの良さです。
 

 

投稿者: 植田 日時: 2017年09月09日 11:00 | permalink

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