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夏のフレグランス・トーク

 

今回のテーマは、「フレグランス」。


良い香りには、人を惹きつける不思議な力があります。
そして、良い香りを身につけるという動作それ自体が、
何とも言えない美しさを感じさせるものです。
目に見えないけれど、人の記憶に残りやすいと言われる
フレグランスの魅力について、まとめてみました。

 

 

 

香水のことを、フランス語では「parfums/パルファン」、英語では「perfum/パフューム」と
呼びますが、その語源となったのはラテン語の“per fumum 煙を介して立ち昇る”という言葉。
太古の時代には芳香の植物・樹脂などを焚き、天に立ち昇る煙を通して祈りを捧げました。
この「煙」を炊いた時に出る香りが、今の香水のルーツになっているのでしょう。
その後、やがて身だしなみやファッションと一緒に楽しむために
香水が使われるようになったという経緯があります。

香水の歴史を語る上で鍵となるのが、
香りのもととなる香料と、ベースとなるアルコールの2つ。
現代、香水やアロマテラピーに広く使用されているエッセンシャル・オイル (精油) は、
植物類の水蒸気蒸留によって作られます。
その歴史は非常に古く、香料を得るための蒸留法は、
10世紀にアラビアの医師によって発見されたと言われています。

さらに同時期、同じ蒸留器で発酵物からアルコールが抽出出来るようになりました。
このアルコールの発見により、後に香料とアルコールを合わせて香水の生産が可能になったのです。

香料をアルコールに溶かした現在の香水やオー・ド・トワレに近いものが
初めて作られたのは16世紀末のこと。
イタリア人女性のカトリーヌ・ド・メディチが結婚のために
フランスへ嫁ぎ、香水の情報を伝えたのがきっかけで世に広まったと言われています。

 

 

 

 

 

つづいて、「香料」にまつわるお話も少し。

私たちの住む地球には多くの香りが満ち溢れています。
例えば、瑞々しい果実の香りや、
花が昆虫を誘うための芳醇な香り。
私たち人間も、食べ物の香りに食欲を刺激されたり、
木々の香りで季節の移り変わりを感じたりと、香りからさまざまな刺激や情報を得ています。

香料とは、植物から得られたものや、
香気を有する物質、またはそれらを混ぜ合わせたもので、
食品や化粧品などさまざまな製品に香りを与えるための物質のこと。
香料は、花などの天然の香りの成分を圧搾、抽出、蒸留などによって採られる「天然香料」と、
人工的に作られる香りのある物質「合成香料」とを素材として、
何通りもの組み合わせによってバリエーションを生み出すのです。

ところで少し話はそれますが、夏の風物詩、「かき氷」。
イチゴ、メロンにレモン。夏祭りの縁日で見かけると
どの味にしようか迷ったという思い出は誰しも共通かと思いますが、
実は氷にかける、一般的なかき氷シロップは、ベースとなる味はほぼ同じでそこに加える「香料」が、

フレーバーを左右する重要な役割を果たしているというものが多いのだそう。
香料が果たす役割は、とても大きいのですね。

 

 

話をフレグランスに戻しましょう。

例えば「香水」を1枚の絵に例えると、その絵を構成するのは、絵の具ですね。
香水にとって、この絵具にあたるのが香料ということになりますが、
地球上に存在する、匂いを有する物質は約40万種類存在すると言われる中で、
私達の生活に「香料」として広く用いられるのは、
おおよそ約500〜800種類程度になります。

そもそも、合成香料が実用化されたのが19世紀ですから、
それまでの香水は全て天然香料から生み出されてきたということになります。
ところが天然香料は、文字通り天然由来の成分によってその香りを大きく左右される他、
品質や収穫量、価格面が不安定になりがちだったため、
合成香料の目覚ましい発達とともに、徐々に下火となってしまいます。

例えば、お気に入りの香りのエッセンシャルオイル(精油)に出会い、
それと同じものを買い求めたいと思った時、
天然由来のものは価格が変動したり、同じ名前と産地の香りであっても、
何となく雰囲気が違うと感じることがあります。

しかし、天然由来の成分から生み出されるものならではの複雑な香りは、
合成香料ではなかなか味わうことが出来ないものですので、
香りとの出会いも一期一会として楽しめたら素敵ですね。

 

 

 

フレグランスは主に、

・香料
・アルコール
・水分(蒸留水)

の3つを合わせることで成り立ちますが、
この中の香料の割合によって、種類が分けられることがあります。

・パルファン(香料15~30%/5-7h持続)

・オードパルファン(8~15%/約5h)

・オードトワレ(5~8%/3-4h)

・オーデコロン(3〜5%/1-2h)

数値はおおよその目安ですが、含まれる香料の割合が大きいほど
香りの持続も長くなるのが分かります。
中でも、オードトワレは、カジュアルな感覚で
朝からでも気兼ねなく使え比較的持ちも良いことから、
最もポピュラーなタイプとなっています。

 

ここで、ZUTTOでご紹介している、天然香料を使用したフレグランスを
幾つかピックアップしてみましょう。

 

 

Florame(フローラム)のオードトワレは、
100%天然香料を使用したフレグランスです。
しかも98%がオーガニックというから驚きですね。
オーガニックのエッセンシャルオイル、
フローラルウォーター、穀物アルコールを配合しています。 

 

 

 

こちらのHONORÉ DES PRÉS(オノレ・デ・プレ)、
天然香料で名高い、南仏ロベルテ社のECOCERTに
認定されている40種類のみを使用して作られています。 
製品には、鉱物原料、合成香料、色素、フタル酸ジエチルは使用せず、
動物性原料や肌に刺激を与える成分は使用していません。 
絵に例えるならば、みずみずしい水彩画のようなテイストの付け心地です。

 

 

 

また、香水とは少し異なりますが、
スプレータイプのアロマも気軽にお試し頂けるフレグランスアイテムの1つ。
お部屋やお洋服にワンプッシュするだけで、心地良い香りが楽しめます。


左:THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス)のファブリックフレッシュ

衣類や帽子、バッグの中、靴やベッドファブリック、カーテン、
布製のソファなど、臭いの気になる箇所にシュッとスプレーするだけで
お好みの香りにリフレッシュ出来るスプレーです。

右:Juniper Ridge(ジュニパーリッジ)のキャビンスプレー

植物を蒸留して精製されたフラワーウォーターに
エッセンシャルオイルをブレンドして作られたキャビンスプレー。
自然の恵みを活かして生み出された香りで、
お部屋や車の中をリフレッシュしてくれます。

 

 

香水は、とてもデリケート。
保存状態によって、香りが変わってしまうこともありますので、
なるべく良い状態で維持出来るように心がけたいものです。

 

<保管時の心がけ>

◇直射日光、極度の高温・低温・湿度の高い所を避けましょう。

◇キャップをきちんと閉めておきましょう。スプレー部分を拭いておくとノズルの詰まりも防止できます。

◇使用頻度が低いものはキャップをきちんと閉めてパッケージボックスに入れ、
環境変化の少ない冷暗所に置いておくと良いでしょう。

◇もし香水類の色が濃くなるなど変色している場合は、香りの劣化も考えられます。その
まま肌に付けるとトラブルが起きることもあるので注意しましょう。

 

 

保管に気をつけていても、香水を身につけるチャンスが少なくて
開封してからしばらく経ってしまった…。
そんな経験はありませんか?
香りを試す限り問題はなさそうでも、
時間が経過しているので肌に付けるには心配がある、
そんなこともありますよね。

 

そんな香水は、例えばお手紙を書いた時に
便箋や封筒の内側に一吹きして、レターフレグランスとして
活用してみるのはいかがでしょう?
いつかは消えてしまう儚い香りですが、
そんな香りも、立派なコミュニケーションの1種です。

 

 

 

また、ハンカチに軽く一吹きして持ち歩くのも良いですし、
香りを馴染ませたガーゼを寝室に置いて
心地良いアロマを楽しんだり。
肌に直接吹きかけるのでなくても、
身近にフレグランスを楽しむことが出来ますよ。

※色付きの香水の場合、布製品に色移りする場合がございますので
ご注意くださいませ。

 

 

 

目には見えない、香りの力。
瓶に閉じ込められた華やかな香りも、
人の肌に触れれば、風に乗っていずれ消えてしまうものですが、
その魅力に気づき、1つの文化として受け継がれてきたことを思うと
何だかロマンチックですね。

天然香料を使用したフレグランスからお気に入りの1本を見つけるのも良いですし、
なかなか使えずにいた贈り物の香水があるという方は、
是非一度取り出して香りを試してみてはいかがでしょうか。

 

投稿者: 斎藤 日時: 2015年07月23日 11:00 | permalink

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