紐でくるくると巻かれた細身の木箱を開けると、中にはしゅっと先の窄まった竹のお箸。一見するとお箸が入っていることを想像させない形ですが、それもそのはず、扇子をモチーフにした携帯箸箱なのですから。
この箸箱は、本当なら捨てられるはずだった木材からできています。家具の産地である福岡県大川市周辺の企業さんたちが、家具を作ったときに出る端材を生かして、新しく生活道具となるようにデザインで命を吹き込んだのです。
端材とはいえど、上質で立派な天然木を材料とする携帯私箸の箸箱。この木が捨てられずに形になってよかったと思います。
外でごはんを食べる時だって、自分のお箸で食べたいもの。割り箸をパキンと割って、食事が終わったらその割り箸とはお別れ…というのでは、その割り箸に申し訳ないですし、悲しいことですし、きっと森林にもよくないことです。
捨てられるはずの端材を使ったマイ箸箱は、木材を初めとする地球の資源を大切にし、形にした製品。この箸箱に使われているメープル材は強くて密な材質で、淡く白みがかった風合いが美しい木材です。長く使い続けるほどに、手に馴染む質感になっていくのを楽しむことができます。
けれどもただ単に環境にやさしいから、使い捨て精神を助長しないからいいというのではありません。使い勝手の秀逸さも重要なところ。
まず箸箱は、紐をくるくると巻いて留め具を挿すと、それで簡単に締めることができます。
そして箸は、角があって先が細く、滑りにくい国産の無塗装竹箸。お豆やゴマ粒だって簡単につまめるのです。
地球環境に配慮されていて、使って手に馴染み、そして和の心を感じさせる。そんな携帯私箸を持つことで、所作も、心持ちも美しくなったらと思います。
eco-de-project(エコデ・プロジェクト)は、インテリア産業の集積地である福岡県大川市でインテリア資材を扱う企業の集まり。ひとつの家具メーカーではなく、木材屋さん、木材加工屋さん、木材・家具仕上げ材屋さん、家具製造屋さん、ガラス屋さん、畳屋さん…そしてデザイン会社から成ります。これまでは泣く泣く捨てられてきた、インテリア産業から出る多くの端材・廃材を、デザインの力で商品化したものづくりを行なっています。
eco-de-projectのものづくりは、端材が出た分だけ行なわれます。言い換えれば、端材が出た分しかものづくりは行われないのです。なので、端材・廃材に合わせて商品は常に変化していきます。インテリアの流行と共に、資材の種類や形状は変化します。その時は端材に合わせてデザインを変えるという手間が発生してしまうのだそうですが、端材をうまく活かすためにその作業は惜しみません。そして、資材のことを一番良く知っているインテリア資材の会社さんたちにとって、資材が生かされ、新しい形になることは大きな喜びなのだそうです。
商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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携帯私箸(ケイタイマイハシ)-SENSU- メープル
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