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冬のシューケア

 

 

今回ご紹介するのは、冬に活躍した革靴のお手入れ。
特に、シューキーパーを使ったスペシャルケアについて解説します。

シューキーパーが必要な理由は、大きく2つ。

①靴のシルエットを美しく保つ
②吸湿・脱臭

まずは靴のシルエットについて。

長時間履いた靴を玄関で脱いだ時、
そのシルエット、特に靴のつま先側を見てみてください。
足先半分が少し反り返っていませんか?

これは、靴を長時間履いたことにより、
人の足の運動に伴って靴本体が
反り返っていることを意味します。
この反り返りをそのままにしてしまうと、
そのシルエットが定着し、やがて革の表面が
シワになってしまいます。
表面にシワが残っていると、その部分から
革がひび割れ、剥離する原因になる恐れがあるのです。

つまり、靴のシルエットを保つことは
見た目の美しさとともに、
革表面の美しさをキープするために大切ということ。

 

そして2つ目の吸湿と脱臭。
革の財布や鞄の注意書きにもよくあるように、
水分は革の大敵です。
湿気を含んだままでは、変形やカビの原因になり
革自体の劣化を早めることになってしまいます。
合わせて、靴で気になるのが臭い。
吸湿と脱臭性に優れた木製のシューキーパーを使うのが
おすすめです。

シューキーパーの中には、
安価なプラスチック製のものも多く見かけますが、
先に挙げた「靴のシルエットを美しく保つ」という目的以外に
「吸湿」「脱臭」という目的もあることを考えると、
少々お値段は上がっても、やはり木製のシューキーパー(=シューツリー)を選ぶのが良いですね。

 

 

Woodlore(ウッドロア)のアジャスタブルシューツリー

(※写真は女性用)

紳士靴メーカーであるAllenEdmonds(アレンエドモンド)から誕生したWooolore(ウッドロア)。
アメリカ中東部特有のレッドシダーを用い、他の革靴にも調整できるようにと、
調整可能なパーツのシューツリーを作り続け、現在は靴だけでなく、
レッドシダーの機能を活かしたクローゼット商品も数多く展開しています。 
こちらのシューツリーは、先端部分の分割が靴のフィットを作り出す機能的な設計。
ローヒールからハイヒールまで、幅広いスタイルの履き物に使用できます。

まずはシューツリーの前方を、靴のつま先部分にフィットさせ、
続いて後方のアジャスター(バネになっています)をぐっと押し込むように
縮めてセットするという設計なので、内側からしっかりと靴の反り返りを
もとの状態に戻すことが出来るという訳です。

もちろん、形状の維持だけでなく、
シダーのすっきりとした香りが、靴の防臭にも役立ちます。
新品の時は、パッケージから出した瞬間から
香りを感じることが出来るくらいですが、
香りが弱くなってきたかな?という時は
紙やすりで表面を優しく削ると復活します。

ZUTTOでの取り扱いは、女性用・男性用ともにS/Mの2サイズ。
女性用:23-24.5cm、25-26.5cm、
男性用:24.5-26cm、26.5-27.5cmの靴に対応しますので、
靴のサイズに合わせてお選びください。

 

 

それでは、シューツリーを取り入れた
お手入れ手順を見ていきましょう。

まずはシューツリーと一緒に使用する
お手入れアイテムを順番にご紹介していきます。

 

 

靴みがき 6点セット/REDECKER(レデッカー)
汚れ落し磨き用ブラシ、細部用汚れ落し磨き用ブラシからコットンクロスまで、
計6点が入ったお手入れセット。大小のブラシがあるので、
全体と細部で使うブラシを分けられるのが嬉しいポイントです。
汚れを落とした後に柔らかいブラシで磨き上げ
コットンクロスで仕上げることで、靴はいつもピカピカに。

 

TAPIR(タピール)のシューケア(ワックスやクリームなど)

革の汚れを落としながら、磨いて艶を出すシューケアアイテムたち。
TAPIR(タピール)は1983年ドイツの小さな村でスタートした皮革ケアブランド。
誕生のきっかけは「大事な靴に使いたいワックスがない!」という創業者の悩みから。
当時のドイツで売られているワックス製品は、たいていが嫌な臭いがしたり
石油系の染料が入っていたのです。19世紀のレシピをもとに試行錯誤を重ねて生まれた、
100%天然の素材のシューケアアイテムは、用途に合わせて選べるラインナップです。

 

カシミア & ウールケア 洋服ブラシ/G.B.KENT(ジービーケント)

革とファブリックが組み合わされた靴なら、
布の部分はコートやジャケットと同じように、洋服ブラシをかけるのがおすすめ。
長く柔らかめのブリッスルがたっぷりの、カシミアからウールまで、
優しくお手入れができる万能なカシミア & ウールケア 洋服ブラシを使います。

 

 

 

靴のお手入れは、シューツリーをセットするところからスタートです。

今回お手入れするのは、スリッポンタイプのローヒールシューズ。
アッパーと内側が革、靴本体は革とウールテキスタイルの
コンビネーションになっているものです。
写真のような手順で、両足ともにつま先→かかとという流れでセットします。

 

 

1.靴のつま先部分のカーブにフィットするようにシューツリーの先端を合わせます。
2.後方のパーツをぐっと押し込んで、靴のかかとに入るところまで縮めます。
3.靴のかかとに合わせて、シューツリーを固定します。
4.同じ手順で両足にセットすれば、完了です。

 

 

 

両足にセットしたら、シューツリーがきちんと収まっているか
もう一度チェックしてみましょう。
前後左右、無理なく収まっているかどうか見てみて、
もしも一部に力が強くかかっていたら
偏ってセットしてしまっているはずなので、
いったん抜いてもう一度セットし直すのがおすすめです。

 

 

 

ここで、シューツリーを入れる前と後での
靴の形状の変化に注目です。
小ぶりな女性用の靴なので、
男性用のビジネスシューズほど形の変化はありませんが、
長時間履いたことによる反り返りが元に戻り、
足の甲の部分に出来たシワが軽減されたのが分かりますね。

 

 

 

 

シューツリーのセットが完了したので、
靴表面の汚れ落としと仕上げをしていきましょう。

1.(革以外の布が使われた靴の場合)
洋服ブラシを使って、ファブリックの部分のホコリを落とします。
コートやジャケットと同じ要領で、ウールの毛並みを整えるように
一方方向にブラッシングしていきます。

2.革の部分には、シューケア用のブラシを。
サッとホコリを落とします。

3.かかとなど、縫い目が集中する細かな部分は
小さなブラシで念入りに。

4.汚れ落とし、艶出し、保湿など、用途に合わせた
ワックス、クリームを使って仕上げていきます。

 

 

最後は、柔らかなコットンで革の表面を磨きあげます。
シューツリーをセットした状態で磨きあげるので、
靴が正しい形に戻った状態のまま、ピカピカになります。

 

靴の状態というのは、不思議とその人の内面や人柄を現すような、
そう感じることがあります。

新しいピカピカの靴を履いた人は
心身ともにフレッシュな活気で溢れているように感じますし、
ちょっとくたびれていても、きちんと手入れの行き届いた靴を
大切にしている人は、真似できない「その人らしさ」を持っています。

いずれ新調することを前提にどんどん履いて、
汚れや少しくらいの磨耗は気にしないという履き方もあることを考えると、
靴は消耗品か?という疑問が脳裏に浮かびますが、さて、どうでしょうか。

その答えは難しいところで、
雨の日に履く靴、ちょっと散歩に出かける時の靴、
とっておきの待ち合わせに向かう時に履く靴は、きっと全部違うはずです。
あまり深く考えずにどんどん履き潰すという大味な構え方だって、
時に素敵に見えたりします。

ただやはり、履き潰すことなく、1年3年5年と手入れしながら
大切に履きたいと思える靴を手に入れたなら、
ここは大人としてきちんと時間をかけてお手入れしてあげたいですよね。

お気に入りの靴こそ大切にケアして、自分らしい一足に、育ててみたいものです。

 

 

 

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投稿者: 斎藤 日時: 2016年01月07日 11:00 | permalink

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