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知っておきたい、コットンのあれこれ

 

着心地が良くて、通気性、吸汗性に優れ、洗濯しやすい。
コットンは衣服やタオルといった、
私たちが日常で使う生地の素材として欠かせません。
今回は生活の万能素材、コットンについてご紹介します。

 

 

コットンは収穫した綿花を紡いで糸になり、
織り、染色、縫製といった工程を経て、
私たちが使う衣服などの製品になります。

コットンの糸の太さは
「番手(ばんて)」と呼ばれる単位で測ります。
番手の数値が大きいものほど細く、
小さいものは太くなります。

糸が細い細番手のコットン製品は
きめ細やかでさらさらとした肌触り。
一方、太番手のコットン製品は
厚みが出て、よりしっかりとした生地感になります。

 

 

天衣無縫(てんいむほう)ダブルガーゼパジャマ
細番手の糸で作られているので、
袖を通すと優しく気持ち良い肌触り。
さらに二重織りにされていることで
空気を含んでふわふわとした柔らかさがあります。
こんな優しいパジャマに包まれたら、
すぐに眠りに落ちてしまいそうです。

 

 

こちらは綿の中でも最高品質のスーピマ綿で作られた
スーピマ40/1タオルセット

通常の綿の繊維は28mm程度の長さですが、
スーピマ綿は35mm以上の長さがあるので
通常の綿では織ることが出来ない
40番手という非常に細い糸を紡ぐことが出来ます。
とにかくふわふわとしたきめ細やかな
肌触りが気持ち良く、洗顔やバスタイムに
ぴったりのタオル生地です。

 


今となっては、機械を使って糸を紡ぐ
メーカーが多くなりましたが、
益久染織研究所(ますひさそめおりけんきゅうしょ)では、
数千年前から続く糸車を使った手紡ぎで
コットンアイテムを作り続けています。

 

 

糸車がカタカタ音を立てながら、
ゆっくりと糸が紡いでいく。
1日に紡げるのは僅か200gというのですから、
途方もなく続く作業のように思えますが、
手紡ぎで作られた製品には、
糸の中心はしっかりと撚っているので丈夫、
それでいて表面は優しい肌触りになっています。

ポコポコと凹凸が生まれた生地が
手紡ぎならではの特徴です。
この不規則性がなんとも味わい深く、
人の手で作られているということを教えてくれます。

 

上:おやすみソックス
下:パジャマトップス

手紡ぎの靴下は吸水性と保湿性に富み、
蒸れずに足もとを温かく保ってくれます。
パジャマは糸目がふんわりと肌に触れ、
優しく包んでくれます。

 


さて、同じコットン製といっても
KLIPPAN(クリッパン)のシュニールブランケットは
上述のダブルガーゼパジャマや手紡ぎアイテムとは
また違う質感を持っています。

その理由はシュニールヤーンという糸を用いていること。
シュニールヤーンとは、芯糸に短い毛の糸を覆わせ、モール状にした糸を指します。
目が細かく、さらさら感としっとり感を同時に感じられる肌触りです。

 


上左:ハーフブランケット ヒツジ ベージュ(ウール製)
上右:ハーフシュニールブランケット ヒツジ ベージュ(オーガニックコットン製)
ウールと比べると、素材の違いが一目瞭然ですね。

 

上:ハーフシュニールブランケット リーフ レモネード
下:ミニシュニールブランケット WOODBIRDS ラップランドグリーン

ほかのコットンアイテムと同様に、
ブランケットでも丸洗いが可能なのが嬉しいところ。
柔らかくてベルベットのような手触りは、
子どもや赤ちゃんにとっても優しい感触。
リビングのソファにベッドルーム、
子ども部屋やオフィスでも活躍してくれます。

 


 

真っ白なコットンアイテムも素敵だけれど、
時には色鮮やかなアイテムも身につけたくなります。

100%植物から抽出した色を用いて染色した
草木染め製品を作るMAITO(マイト)
原綿から染め上げることで、堅牢(けんろう)性を増し、
色あせに強くなっています。
ときに鮮やか、ときに淡く繊細に。
植物が持つ色は、昔から人々を魅了してきました。

 

MAITO(マイト) ニットJQ マフラー(草木染め)

・藍 矢車附子:藍色とまつぼっくりのなる樹木、矢車附子(やしゃぶし)から採れた色組み合わせ。

・桑 矢車附子 屋久杉:矢車附子と屋久杉のグレーをベースに、桑から採れた渋みのある黄色が組み合わされています。 

・藍 ログウッドは:藍色と昔から天然染料として知られてきた樹木、ログウッドを組み合わせることで、黒に近いしっかりとしたダークカラーに。

・柘榴:柘榴(ざくろ)から採れた優しく深みのあるグリーンと淡いベージュの組み合わせ。

 


天衣無縫では、草木染めのほかに
ベンガラ染めと呼ばれる技法も用いています。

ベンガラ染めとは、土に含まれる酸化鉄で染め上げる技法。
古来は土器や洞窟壁画に使われ、
今でも衣服のほか、漆器にも用いられています。
人体に優しく、色あせにも強い、古来の染色技法です。

 

天衣無縫(てんいむほう) スラブガーゼフェイスタオルセット(ベンガラ染め)


 

さて、コットンには「オーガニックコットン」が
通常の綿花とは別に分類されています。
オーガニックコットンとは、
認証機関が定める生産基準をもとに、
化学肥料や農薬の使用を使わない栽培技法で作られたコットン。
環境、そして生産者の健康に対して優しい生産工程を経て作られています。
オーガニックコットンの認証は、コットン製品を身につける上で、
その原料がどのようにして作られてきたかを知る、
ひとつの手がかりとなります。

 

 

上:洛陽染めミニタオルセット
下:ミニシュニールブランケット スノーフレーク ラップランドグリーン

天衣無縫(てんいむほうの)オーガニックコットンタオルや
KLIPPAN(クリッパン)のシュニールコットンブランケットは
原料の綿花栽培から加工まで厳しい基準に則った生産工程を経て、
オーガニック繊維製品世界基準(GOTS)の認証を受けています。 

 

 

コットンアイテムは普段の衣服でも素材とされている頻度が高い分、
洗濯される機会も多いと思います。
洗濯表示にあるお手入れ方法を基本とし、
以下のコットンの特徴に注意します。

・シワになりやすい
・熱を加えると縮みやすい
・濃色は色落ちを起こす場合がある

洗濯機でのお手入れが可能なアイテムも
脱水は軽めに行い、乾燥機にはかけないようにします。
濃色は単品洗いをするか、手洗いをおすすめします。

乾燥させる際はしっかりとはたいたり、
叩いたりしてシワを伸ばします。

直射日光に当てると、色抜けすることがあるので
日陰の通気性の良い場所で乾かすのが良いでしょう。

 

 

 

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投稿者: 植田 日時: 2016年02月23日 17:40 | permalink

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