軽さと着心地を追求したコーディガン。特殊生地バランサーキュラーのお話

 

今回ご紹介するのは、メリヤスの街、和歌山県で生まれた特殊生地を扱うブランド、Bebrain(ビブレイン)。

バランサーキュラーと呼ばれるその生地は世界中でこのメーカーしか作り出すことが出来ない、唯一無二の素材です。軽さや伸縮性、ほつれにくさなど他にはない機能を求めたバランサーキュラー生地、その誕生秘話とブランドの想いを紐解いていきましょう。 

 

バランサーキュラー エアウェーブコーディガン

 

 

 

 

和歌山県は、メリヤスと呼ばれるジャージーやメリコットの編み生地の街として知られています。その地で1934年に創業した丸和ニットは、メリヤス編みの肌着を作るメーカーとしてスタートし、技術の向上に伴い徐々にニットアウターの製造も行うようになっていきます。

 

 

 

バランサーキュラーは元々、独特の構造を持つ中古の編み機に偶然出会ったことからその素材作りが始まりました。縦糸が全コースに入る装置で組み立てられるという編み機で、縦糸の本数なんと1920本。(1本1本、全て職人さんの手によって通されるそうです。)元の機械が編み上げる生地には欠点があったために数年に渡る改良を経て、納得のいく生地を生み出すことに成功しました。

ですが扱いが難しく、技術が必要な上に効率は決して良くないそうです。それでもバランサーキュラーが持つ生地としての良さや特異性、そして世界で丸和ニットだけが作れる強みを伸ばし続けています。

 

 

バランサーキュラーは布帛とニットを融合させた”WOVEN KNIT”。

特徴は、

 ・動きやすい:編み物の伸縮性があり、程良いテンション。身体に馴染む着心地の良さがあります。

 ・型崩れしにくい、シワになりにくい:素材の復元率が高いため、運動で生ずる生地の崩れが起きにくく、肘などの曲げる箇所も跡になりにくい素材です。

 ・ほつれにくいから、軽く仕上げられる:裁断するだけで、端処理をしなくても使えるのでその分縫い代や糸を必要とせず、結果軽いアイテムが出来上がります。 

 

 

 

バランサーキュラー コーディガン

 

そんなバランサーキュラー生地を使って、丸和ニットが立ち上げたファクトリーブランドがBebrain(ビブレイン)です。ブランド立ち上げの背景には、バランサーキュラーへの並々ならぬ思いがありました。

というのも、当初は生地を洋服メーカーに卸していたのですが、バランサーキュラー生地が不本意な使われ方をしていることがあったのだとか。様々な機能を持つバランサーキュラーですが、その特性を上手く引き出すデザインやパターンではなかったそう。

それを見て、生地を作る自分たちが、一番その特徴を分かっている。ならば、その良さを一番感じてもらえる洋服を自分たちで手掛けよう、となったのだそうです。

 

そこでブランドBebrain(ビブレイン)を立ち上げました。Bebrain(ビブレイン)というブランド名には「もっと頭と知恵を使おう」という意味が込められています。バランサーキュラーという生地を使って、今までにない新しいアイディアを製品化していこう、という願いと情熱を感じますね。 

 

 

 

バランサーキュラー コーディガン

 

バランサーキュラー エアウェーブコーディガン

 

「コーディガン」は、コートとカーディガンを掛け合わせた造語で、カーディガンのような感覚で軽く羽織れるアウターのことを指します。カーディガンだとちょっと寒いけれど、まだ分厚いコートを着るには早い時期に活躍する、2つの良いとこ取りアイテムです。

 

そのコーディガンに、バランサーキュラー生地を使用しました。バランサーキュラーの特徴を踏まえたデザインとはつまり、軽さと着心地の良さへの追求です。

 

・タック入りでたっぷり生地を使用

バランサーキュラー エアウェーブコーディガン

生地のしなやかさを活かし、美しいドレープが出るように生地をたっぷり使い、両肩下にタックを入れています。軽い生地のバランサーキュラーだからこそ、生地を多く使っても軽いのです。

 

・切りっぱなしで縫い代と糸を削減

バランサーキュラー ロングコーディガン

編み上げた生地を切りっぱなしで使えるので、通常生地の端に必要な縫い代や縫い糸はいりません。コーディガンの裾や袖は切りっぱなしですっきり。その他背中部分など生地が集中する箇所も、縫い代なしで縫製が可能なので、その分スマホ1台分の重みが削減されているというから驚きです。

 

・縫い代がないことで生まれる、腕まわりの動かしやすさ

バランサーキュラー コーディガン

切りっぱなしで使用可能→縫い代がいらない、ということは、着用時に内側でごわつきにくいということにつながります。秋冬の季節はアウターの中にセーターやカーディガンなど厚手のものを着ているので、腕まわりや肩まわりがごわつき、動かしにくいのが悩みでした。ひどい時にはそれが原因で肩こりがひどくなってしまったり。でもバランサーキュラーなら、縫い代が邪魔をせず快適な着心地です。 

 

 

 

ご用意しているコーディガンは、全3種類です。着丈の長さや生地加工の違いで選んでくださいね。どれもオーストラリア産のメリノウールを使用しています。メリノ種の羊毛は非常に細く、柔らかく肌触りが良いのが特徴であり、保温性に優れています。

 

【 バランサーキュラー コーディガン 】

バランサーキュラー コーディガン

 

バランサーキュラー コーディガン

ミドル丈(膝丈)のコーディガンはパンツともスカートとも合わせやすい長さで、悩んだらまずはこの長さを。ベルト付きなので、ウエストをきゅっと絞って前で結ぶと女性らしく、後ろで軽く結ぶと前のドレープが綺麗に出ます。ベルトをポケットに入れたり、はたまた左右に垂らしたままでも格好良く決まりますし、ベルトの使い方一つとっても印象が変わってスタイリングを楽しむことが出来ます。

 

 

【 バランサーキュラー エアウェーブコーディガン 】

バランサーキュラー エアウェーブコーディガン

 

バランサーキュラー エアウェーブコーディガン

着丈は上でご紹介した「バランサーキュラー コーディガン」と同じですが、生地の加工が異なります。バランサーキュラー生地に起毛をかけ、ふっくらと暖かに仕上げました。霜降りのような濃淡のあるグレーは、表情に奥行きを出していて素敵ですよね。他シリーズと違って、襟と前身頃に折り返しステッチを入れていますので、よりしっかりと襟が立ち、きりっと端正なシルエットになります。

 

 

【 バランサーキュラー ロングコーディガン 】

バランサーキュラー ロングコーディガン

 

バランサーキュラー ロングコーディガン

よりアウターらしい雰囲気のロング丈。生地のしなやかさと綺麗なドレープを最も感じることが出来ます。歩くとひらりと揺れ、まるでワンピースを着ているような雰囲気にも。

 

 

▼Bebrain(ビブレイン) 商品一覧へ

Bebrain(ビブレイン)

投稿者: 丸山 日時: 2017年10月10日 11:00 | permalink

閉じる