髪の長い方は、作業をするときにさっと髪を束ねたり、コーディネートに合わせてヘアアクセサリーを選ぶことも多いはず。ZUTTOでは、素材からこだわったオリジナルのヘアアクセサリーを作りました。

毎日身に付けたくなるような美しさがあること。

長く使える頼もしさのある、丈夫さがあること。

そんな想いを巡らせてたどり着いたのが、セルロースアセテートという素材。今回のヘアアクセサリーは、イタリアから調達した原料を日本の専門の職人に依頼し、長く使える形へと作り上げて頂きました。

 

 

 

「セルロースアセテート」というと聞き馴染みが薄いかもしれませんが、「メガネのフレームの材質」というとピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。セルロースアセテートは綿花と高純度パルプを酢酸(さくさん)に反応させることで作られる繊維質の素材を指し、別名アセテート樹脂とも呼ばれています。アセテートにも多くの種類がありますが、植物繊維を原料にしたセルロースアセテートは透明性に優れ、粘り気のある特徴から壊れにくい、割れにくいという良さがあります。奥行きのあるとても美しい色合いが生まれることから、「プラスチックの宝石」とも言われるほど。

 

光に当てると透明感の違いが分かりやすい。左がアクリル板、右がセルロースアセテート。

 

セルロースアセテートは、中でもイタリアのMazzucchelli(マツケリー)社が作るものが世界的に随一の品質を持っていることで知られています。1849年から代々製造を続けるマツケリー社が手がけるセルロースアセテートは、美しくイタリアの色彩感覚が溢れる仕上がり。その品質の高さは世界的なファッションブランドが発表するセルフレームの眼鏡の半数以上がマツケリー社のアセテートシートを使っているということからも分かります。

 

▼マツケリー社のようす 出典:株式会社キッソオ

 

 

今回のオリジナルヘアアクセサリーも、このMazzucchelli(マツケリー)社のアセテートシートを原料に作りました。ヘアアクセサリーを実際に製造頂いたのは、代々アクリル板や真鍮の加工に携わってきた株式会社アヴァンセさん。ヘアアクセサリーの型取り、裁断、組み立てまでを行って頂いた様子をご紹介します。

 

 

 

アヴァンセさんでは、加工前のセルロースアセテートから見せて頂きました。製造現場では、色とりどりのアクリル板がずらりと並んだ様子は見るだけでわくわくした気持ちにさせてくれます。セルロースアセテートも、加工前は板状のアセテートシートです。

 

 

 

1. 裁断

まずはこの板を裁断するところから始まります。仕上がりのモチーフの形に合わせて、畳一畳分ほどのアセテートの板を裁断していきます。その役目はパソコンで取り込んだデータをもとに、裁断専用の機械で。

 

 

 

 

鉛筆の先のような形をした刃がすいすいと裁断していきます。裁断といっても、ただ形通りに切るだけではなく、今回のヘアアクセサリーは側面に面取り加工をするため、先ほどの刃の角度を調節しながら面取りも行います。

 

2. 曲げ

続いて曲げの加工へ。今回製作したヘアクリップには緩やかなカーブが付いています。このカーブは鉄板にアセテートを乗せて柔らかくした後、職人が手作りした型にはさんでゆっくりと曲げています。機械ではなく人の手で行っているというのですから驚きです。

 

 

 

3. 研磨

パーツも同様に製作した後、研磨の作業に入ります。セルロースアセテートのあの輝くような美しい色合いを作るのに重要なのが、この研磨の作業。研磨の中でも、いくつかの工程に分かれており、じっくりと艶のある肌に仕上げていきます。

 

研磨に使われるのが、まるで農耕具のような風貌をした回転バレルと呼ばれる機械。この中に研磨剤のチップが入っており、チップの中に製品を入れ、ぐるぐるとバレルを回すことで製品を磨いていく仕組みです。

 

 

 

最初は粗研磨と呼ばれる、角ばった箇所を取り、側面に丸みを付けていく工程から。左の粗い研磨剤の中に製品を入れて磨いていきますが、研磨剤が強いためアセテートの肌が荒れてしまいます。そのため、今度はより小さな研磨剤のチップに製品を入れ、粗研磨で荒れた面をなめし、きめ細やかな肌にしていきます(中間研磨)。

そして、最終的に艶出し剤で光沢を出していきます(仕上げ研磨)。中間研磨でもまだ肌が荒れていると、長時間研磨しても光沢が出ない結果になってしまうので、粗研磨〜仕上げ研磨までのそれぞれの工程がとても重要になります。

この工程を繰り返すことで、製品は徐々に艶と丸みを帯びた形へと変化していくのです。ぐるぐると、ずっと回し続けて約1週間でようやく回転バレルでの研磨が完了します。

 

 

製品に必要な金具パーツを取り付けたら、最後はバフ仕上げと呼ばれる過程へ。ここでは上記のネルを回し、ネルに製品を一点一点当てることで磨き上げます。時間と手間をかけて、ようやくあの艶やかな仕上がりが生まれるのです。

 

 

 

 

こうして出来上がったセルロースアセテートのヘアアクセサリー。その特徴はなんといっても艶やかで、趣のある色合いです。

今回ZUTTOではヘアゴム2個セットと、ヘアクリップを作りました。

 

 

 

横約6×縦5cmの平面上の形が印象的なヘアゴムは、MIXとWHITEの2色を1セットにしています。ひとつのヘアゴムの中に様々な色が入り組んだ、それでいてつやつやとした質感が感じ取れる、まさにセルロースアセテートの良さが詰まった仕上がりになっています。側面は斜めに面取りをした様子がはっきりと分かる作り。細部まで丁寧な仕上がりは専門メーカーならではの技術です。

 

 

ひとつ付けるだけでぱっと目を引くデザインなので、後ろ姿のコーディネートまで気を配りたいときにぴったりのヘアゴムになっています。派手すぎないデザインなので、カジュアルな装いにはもちろん、きちんとしたワンピースにも合わせたいアクセサリーです。

 

 

 

ヘアクリップも、MIXとWHITEの2色で作りました。ゴールドの金具とセルロースアセテートの色合いのバランスが絶妙にマッチしています。厚さをしっかりと持たせ、横幅も最長で11cmほどなので、長い髪もしっかりとキャッチし、安定感があります。

 

 

思い立ったときにさっと髪をまとめられるのが、ヘアクリップの良さ。ハーフアップにして上品に、アレンジした髪のアクセントに幅広く使えます。

 

 

ヘアゴム、ヘアクリップともにZUTTOのオリジナルの紙箱に入れてお届けします。お誕生日プレゼントやクリスマスギフトなど、贈りものにもおすすめです。

 

 

 

■お手入れについて

セルロースアセテートのアクセサリーは、比較的耐久性があり割れにくい性質があります。そのため特別なお手入れは必要ありませんが、髪や手で触る部分には皮脂などが付く場合がありますので、使用後に柔らかい布で拭いて頂くことをおすすめします。

 

■保管について

金具の部分はもともとの原料が鉄のため、水に長時間触れたままにしておくと錆の原因となります。水気の多い浴室やキッチンに置くことは避け、水に濡れた場合は速やかに乾拭きするようにしてください。

 

■お直しについて

万一、使用中にヘアクリップの金具のばねやパーツが外れてしまった場合には修理が可能な場合がありますので、カスタマーサポートまでご相談ください。尚、ヘアゴムのゴムは比較的持ちの良い素材ではありますが、使用していくうちに徐々に伸びていくことをご了承ください。(ゴムは修理対象外になります。)

ZUTTOカスタマーサポート:support@zutto.co.jp/03-5760-6647(平日10:00-16:00)

 

 

▼ZUTTOのブランドページはこちらから

 

投稿者: 植田 日時: 2017年12月14日 17:42 | permalink

閉じる