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いまを刻む、FHBの腕時計。男女問わぬ幻のヴィンテージデザイン

 

時とは不思議なもので、どんな状況であってもどんな人にも平等に流れ行く目に見えぬもの。日々過ごす中で、仕事をしていてもそうでなくとも私達は「時間」を気にしながら生きています。何時に起きるか、待ち合わせ時間に着くためには何時を自宅を出るか、何時までにこれを終わらせ、そして寝るのは何時か。

 

1日に何度も確認する時間ですが、スマホで確認したり、パソコンの画面に表示されている時刻を見たり、はたまたラジオの時報に耳に傾けたり。時間を知るための手段は多くありますが、やはり憧れを持って接するのは腕時計です。

スマホやパソコンとは違い、「時だけを告げる機能」を持つ腕時計は、必需品ではなくなっているのかもしれません。それでも私達が腕時計をつけるのは、その機能だけでない憧れや、つける人を表す一種のアイデンティティーのようなものを腕時計に見いだしているからこそ。

 

 

今回ご紹介するのは、スイスの腕時計ブランド、FHB(エフエイチビー)。ブランドがスタートする前の出来事とそれによって生まれたデザイン、そして現代の技術力で持って可能となる耐久性などのお話。 

 

 

正真正銘のヴィンテージデザイン

 

時は1960年代。スイスの老舗時計メーカーの経営者であったフェリックス・フーバー氏は、自らデザインした腕時計の新たなブランド立ち上げの準備をしていました。彼は経営者であるとともに、優秀な時計デザイナーでもあったのだそう。

 

それまで腕時計といえばゼンマイを回して針を動かす機械式だったのですが、1969年にSEIKOがクオーツ式の腕時計を発表。電池で動き、ゼンマイを巻き上げなくても止まることなく、高い精度と量産性を兼ね備えたクオーツ式腕時計は瞬く間に世界中に広まりました。クオーツ式時計の誕生により、時計王国として知られていたスイスの時計産業は打撃を受け、そして準備中だったFHB(エフエイチビー)もまた、ブランドスタート前に封印を余儀なくされてしまったのです。

 

 

 

時が流れ1980年代。スイス機械式腕時計はその高い芸術性・嗜好性で再評価され、高価格帯腕時計の領域でビジネスを拡大していきます。そんな中、当時フーバー氏が代表を務めていた時計会社・ZENO社の社屋を拡大するにあたり倉庫を整理していた際に発見されたのがFHB製品のデザイン画でした。

 

FHB(エフエイチビー)を形作る大きな特徴とも言えるのが、現代にありがちな「レトロ風デザイン」ではなく、60年代に考案されていた本当のヴィンテージデザインです。それらデザイン画を元に、1995年にようやくスタートを切ったFHB(エフエイチビー)。数多の60年代のデザインの中から選りすぐり、FHB(エフエイチビー)は「今」に相応しい時計を提案しています。

 

 

ヴィンテージデザインが現在の技術で製品化されるメリットというと、

・正真正銘のヴィンテージデザインで重厚感とクラシカルな雰囲気があるが、

・作りとしては最新なので扱いや耐久性への不安はなく、日々使用が可能

である点。

 

本物のヴィンテージ時計ともなると、雰囲気は素敵ですがとてもデリケートな作りであったり、長い年月を経てきたために耐久性が落ちていたり、パーツがなく修理が不可能だったりと、普段使いには向かないものが多いのが実状です。

その点、FHB(エフエイチビー)の腕時計は、作りも耐久性も高く、万が一の際には修理も効く使いやすいヴィンテージデザインの腕時計だということです。 

 

CLASSIC FLAIR SERIES F908SCY-BR

 

また、真のヴィンテージデザインを示すために、一部シリーズのフェイスにはその記録が入っています。例えばこちらの時計のフェイスには【D.CODE Mai.1968-23】と記されていますが、これは【1968年5月の23番目のデザイン】という意味です。なんだかその数字が誇らしげにさえ見えてきますね。 

 

 

シリーズ別、デザイン特徴

 

【F901】シリーズ

 

 

文字盤は円形ですが、本体は4辺を少し膨らませたクッション型のフォルムが特徴。インデックスを施した文字盤と丸みを帯びたドーム形状の風防からは、懐中時計を思わせる懐かしさと味わい深さが感じられます。また、クッションケースは鉄道の線路を想起させるレイルウェイ目盛りとリーフ針が採用され、6時位置のスモールセコンドからも感じるクラシカルな雰囲気が素敵です。

 

 

インデックスが二種類あり、アラビア数字とローマ数字から選べます。カウレザーを使った型押しベルトには、ベルトの色味と同色のステッチが施されていてフォーマル、ビジネス、プライベートとどんな場面でも合わせていただけるデザイン。

 

 

ケース幅は39mmで、女性には存在感ある大ぶりサイズ。男性への贈り物として最適なサイズ感です。

 

△男性着用サイズ感

 

【NOAH F930】シリーズ

 

 

シリーズ名のNOAHとは男性の名前に使用される名称で、その他にも「安らぎ」や「心地良さ」、「自由」 という意味も持ち合わせています。落ち着いたクラシカルな大人の雰囲気を持ちつつも、 手元で個性を楽しんでもらいたいという意味を込めて名付けられたシリーズです。

 

美しいシェープのステンレススチール素材のケースは、小ぶりながら存在感もある36mmで60年代を思わせる仕上がり。流動的でありながらコロンとした雰囲気が 珍しいクッションケースです。

 

 

ベルトは、「メッシュベルト」と「NATOベルト」から選ぶことが出来ます。上の画像は「NATOベルト」で、もともとは英国軍で支給されていたベルトの仕様。、「メッシュベルト」はビジネスに最適なフォーマルさ、「NATOベルト」のナイロン素材ベルトはカジュアルで個性的な印象です。また、「NATOベルト」はベルトが2本付きます。

 

△NOAH F930 NATOベルト

 

 

【F908】シリーズ

 

 

F908型は場面を問わずお使い頂けるシンプルなラウンドケース。文字盤には中心部から放射状に筋目が広がり、反射光が美しくきらめく「サンレイタイプ」を採用し、華やかな輝きを感じさせます。シンプルな目盛りのみのゴールドのインデックスは裏からのエンボス加工で、視認性もよし。

 

CLASSIC FLAIR SERIES F908SCS-BR

 

風防にはカーブガラスを使っていて、横から見るとぷっくりと膨らみ愛らしさを感じます。懐かしさや温かみを感じさせる60年代ならではのこだわりが詰まっています。

 

CLASSIC FLAIR SERIES F908SCY-BR

 

ケース幅は34mmで女性がつけると若干大きめサイズですが、それがまたクールな印象に。

 

 

腕時計を大切に使うために

 

 

繊細な機械式の腕時計に比べ、取り扱いは楽だと言われるクオーツ式の腕時計ですが、やはり精巧なつくりをした腕時計です。日々の使い方一つ、保管の仕方一つで時計の寿命は変わってきます。

時間を知るためだけならスマホで済みますが、あえて腕時計を持つのには理由があります。単なる時を告げる機械でない腕時計だからこそ、大事に長く使ってください。

 

 

防水の考え方

 

時計は本来、水に弱い機械です。時計を長く愛用するためには、どんな時計でも「内部に水を入れない」ことが大事なのです。FHB(エフエイチビー)の腕時計は【1気圧防水】です。室内での使用を想定しており、手を洗う場合も時計を外し、出来るだけ水には触れないようご注意ください。

 

 

やってはいけないこと

 

・針の逆走・・・時刻合わせの際、針を逆走(反時計回り)させないでください。

 

・濡れた手でリューズ操作・・・リューズ操作の際に手が濡れていると、内部に水分が入り込んでしまう可能性があります。

 

・強い衝撃を与える・・・当たり前ですが、硬いものにぶつけたり高い場所から落とすと時計が破損します。見た目には影響がないように見えても、内部で故障している可能性もありますのでご注意ください。

 

・長時間磁気へ近づける・・・スマホやパソコンなど、磁気を帯びているものに近づけると時計が遅れたり止まってしまう可能性があります。腕時計はパソコンやスマホから5cm以上離したほうが安心です。また、マグネットも磁気を帯びていますから、お財布やバッグの留め具にマグネットが使われている場合は、長時間近づけないようにしてください。

 

 

 

 

▼FHB(エフエイチビー) 腕時計一覧はこちら

FHB(エフエイチビー)

 

 

投稿者: 丸山 日時: 2021年11月28日 11:00 | permalink

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