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履き込んでじっくり育てる。こだわりを詰め込んだチノトラウザー

 

同時並行的にいくつもの流行が存在している現代のファッション潮流の中でも、年齢・性別・時代・ジャンルに左右されない定番のボトムスの1つといえば、デニムと並ぶ人気を誇るチノパンツ。「チノ」とはチノクロスという厚手のコットン地のことを指しますが、現代ではもう少し幅広く捉えてチノパンと呼ぶようです。丈夫な素材だけでなく、色や形においても汎用性が高く、1年中使用出来るチノパンは、ワードローブの中に常に備えておきたいアイテム。ZUTTOでご紹介したいのは長く履き込んで、自分だけのものにして頂きたいオリジナルチノトラウザー。ヴィンテージ好きも唸る、その魅力に迫ります。

 

 

軍用の買い付けから始まった「チノパン」の歴史

 

 

ボトムスの定番「チノパン」、このチノパンという言葉は、かつての世界大戦時に、アメリカ軍が軍服用として中国から大量に買い付けた生地が由来になり、【CHINA(チャイナ)】から”チノ”と呼ばれるようになったという説があります。昔は染料が非常に高価だったため、軍服は染色されていない白が一般的だったものの、19世紀後半に英国軍が汚れを目立たなくすること、また、戦闘中の迷彩効果を狙うために、コーヒーや土で軍服を染めたことから、【British Kahki(ブリティッシュ カーキ)】と呼ばれたといいます。

 

戦時中は、短期間で大量かつ安価に軍服を製作する必要があったため、当時は粗悪な品質のものが一気に普及したのだとか。それに対して上級士官には高級な「ウエストポイント(ウエポン)※」という素材で作られた「トラウザーズ」が作られたといいます。戦後、丈夫で履き心地の良いチノパンはメンズファッションを通して大衆化し、老若男女問わず愛される定番品となったのです。


※チノパンの素材である「チノクロス」は基本的には1本の糸からできた単糸の綾織りですが、2本の糸を撚り合せて作る双糸のチノは「ウエストポイント(ウエポン)」とも呼ばれ、強度は単糸の2倍〜3倍になります。これは米国ニューヨーク州ウエストポイントにある上級士官学校の制服が元になったのだとか。ウエポンは光沢に富み、柔らかくしなやか。張りもあるのでシワにもなりにくい生地です。 

 

 

美しく履ける、立体裁断シルエットとディテール

 

今回、ZUTTOでは、そんな元は軍服という機能性を重視したチノトラウザーの良い部分を存分に取り入れながらも、女性が使いやすい美しいシルエットにこだわりました。

 

 

 

シルエットは、女性にも使いやすく、かつメンズライクになりすぎない、裾にかけて細身になるテーパードタイプ。注目すべきは、ひざ下。ふくらはぎ脇のシーム(縫い目)を前側に捻ったようなパターンを採用し、人間工学に基づいた膝の動きに合わせて立体裁断しています。

 

△裾にかけて縫い目を前側に捻った立体裁断パターン。細く真っ直ぐな足に見える、美脚効果も。

 

また、ボタンはヴィンテージチノに使用されていたものを復刻し、耐熱性や耐光堅牢度に優れたユリア樹脂という尿素系の樹脂を原料にしたボタンを使用しています。前にある小さなコインポケットを付けていたり、ファスナーはマニアも納得のYKK UNIVERSALヴィンテージタイプの引き手。メンズアイテムに見られるこだわりのパーツをふんだんに盛り込んだトラウザーなのです。

 

△ポケットの前部分にあるのはコインポケット。ユリア樹脂で出来たボタンもこだわりのあるパーツです。

 

△YKK UNIVERSALヴィンテージタイプの引き手を使用。約120年前に創業した米国最古のユニバーサルファスナー社のファスナーを現代的に甦らせたもので、【UNIVERSAL】のロゴはワークウェアとともに歩んできたアメリカの歴史を感じさせます。

 

 

ガシガシ洗って、履き込みたい生地 

 

生地は丈夫なワークウエアの生地を得意とし、著名な海外ブランド等にも供給する広島県福山市の織物工場と、FOB FACTORYが共同開発したオリジナル。現在、世の中に溢れている一般的なチノ素材はフラットで時に綺麗過ぎる部分もあるのですが、ZUTTOのチノトラウザーズはざっくりとした粗野な印象と温かみを兼ね備えた立体感のある素材です。生地作りのスペシャリスト達とディスカッションを重ねて、生地を分析。原綿は超長綿で知られるカメルーンコットンを使用し、織り機を調整して当時のように生地表面が少し荒れたような「綾崩れ」を起こさせます。染めには現在では殆ど使用されていないスレン染料を使い、試行錯誤を繰り返しながら完成した「ウエストポイント」生地です。 

 

 

生地に施したVATDYE(バット染め)も、このチノの大きな特徴。VATDYEは洗剤に強く、色落ちしない一方で、摩擦での堅牢度が低いために、着用時のアタリ(デニムなどに良く見られる色落ちした部分)が出やすく、着込むごとに自分だけのヴィンテージの風合いを作り出すことが出来ます。この染色方法では濃色の色出しが非常に難しく、熟練の職人でも手を焼くほど。現在では衣類に関しては殆ど使用されていません。摩擦で表面の色が落ちてしまう訳ではなく、着るほどに素材の良さを実感出来る生地なので、このチノトラウザーズはデニムと同じような「育てる」トラウザーといえます。履き続ける中で出てくる、表情の変化も楽しんでくださいね。 

 

△身長167cm、サイズ3、トップス:コットン プルオーバー(NAVY)、ベルト:レザーベルト PV667、バッグ:3WAY RAFFIA BAG

 

 

スタッフが語ります。サイズ・着こなしサポートセンター

 

 

ストンとしたシルエットで細身に見えるボトムスだから、難しそう。そんな方のために、サイズ選びをお手伝いします。3人のスタッフが事前に試し履き、サイズ感だけでなく、着こなしも参考にしてみてくださいね。

 

スタッフM(DETA:身長158cm、痩せ型、ボトムスサイズ:S・7号・36)

 

【サイズ】

私はサイズ1を選びたいです。ハイウエストで履くとウエストが緩かったので、ベルトでキュッと絞って履きたいです。腰に落として履くとベルトは必要なく、ぴったりですが、丈が少々長くなるのでロールアップしました。腰回りや太ももはゆったりめで楽です。

 

【普段から着る洋服に何を求めることは?】

程よくゆったりしていて、かつバランスの良いもの。生地の肌触りも重要ですし、ワンシーズンで着られなくなりそうなデザインのものは好みません。

 

【今回のチノ、履いてみてどうでしたか?】

チノパンツはワークウェアっぽい印象があって、これまで持っていなかったのですが、ひざ下の切り替えや徐々にタイトになっていくシルエットが女性らしく、とても使いやすそうに感じました。生地も、しっかりして長く使える安心感はありつつ、履いていてごわつく固さはないのでちょうど良いですね。

 

【こんなコーディネートで】

身長がさほど高くないので、一回ロールアップして、高さのあるサボサンダルと合わせたいです。コンパクトなトップスと、ちょっとデザイン性のあるベルトをつけるのも良いですね。

△スタッフも愛用中の dansko(ダンスコ)のサボ。丸いつま先と厚底ヒールに抜群の歩きやすさで、スタイルアップを叶えます。

 

 

スタッフS(DETA:身長166cm、瘦せ型、普段のボトムスサイズ:M)

 

【サイズ】

私はサイズ1がぴったりでした。ハイウエストでも、腰まで落として履くこともできますが、ハイウエストで履くのが好みなので、ウエストがちょうど良いサイズ1を選びます。ゆったり履くならサイズ2でも良さそうです。

 

△左からサイズ1、サイズ2をハイウエストで履いた印象。サイズ1だと綺麗めな印象に、サイズ2だと程よくゆとりがあります。

 

【普段から着る洋服に何を求めることは?】

着てて楽なもの、かつシルエットの綺麗さが重要です。

 

【今回のチノ、履いてみてどうでしたか?】

履いてみてシルエットが綺麗に出ることが驚きでした。ハイウエストに履いても腰回りと太ももまでゆったりしているので体のラインが出ないこと、また、ひざ下が細身なので足首がキュッと締まって見えるところが好みです。伸びがない生地なのでスキニーのようなフィット感はないけれど、切り替えなど細部までシルエットが綺麗に見える工夫がされているところが良いなと思いました。

 

【こんなコーディネートで】

ハイウエストでチノのシルエットを生かしたいので、トップスはインしたいですね。このチノパンはディテールも可愛いですし、シンプルなTシャツやカットソーと合わせたいです。例えばCHANTECLAIR (シャントクレール)の無地ショートスリーブのような、すっきりとしたカットソーとは好相性ではないでしょうか。

△肩を出したくない方にオススメの涼しげなカットソー。通気性に優れた厚手のコットン地です。

 

スタッフK(DETA:身長167cm、普通、ボトムスサイズ:M〜L)

 

【サイズ】

サイズ2がゆったりしていてちょうど良く履けました。腰回りはゆったりしているのでサイズ1でも問題ないのですが、ひざ下が細身なのでサイズ2、または腰で落としてカジュアルに履けるサイズ3でも良さそうです。

 

【普段から着る洋服に何を求めることは?】

体のラインが綺麗に見えるもの、着回ししやすいものを探します。

 

【今回のチノ、履いてみてどうでしたか?】

普段から足の形がコンプレックスでストレッチの効いたスキニータイプのボトムスは履かないのですが、このチノトラウザーはコンプレックスの足が細身に見える、且つ形が綺麗に見えるところが凄いです。生地自体に伸びがないからこそ、ひざ下の真っ直ぐなシルエットがしっかり出てくれるので、ありそうでなかったボトムスですね。足の形を隠すワイドパンツを良く履いているので、こんな自然に細身に見える形なら1本持っておきたいな、という気持ちになりました。

 

【こんなコーディネートで】

チノがメンズライクな生地でカジュアルな印象なので、足の甲が良く見える女性らしいバレエシューズやパンプス、サンダルを合わせたら可愛いかなと思っています。トップスもふんわりしたブラウスだったり、細身のカットソーだったりにも良く似合いそう。腰回りのゆったり感と足首のキュッとしたバランスが絶妙なので、本当に1年中活躍しそうですよね!

 

△身長167cm、着用サイズ3、バッグ:レザーメッシュバスケット スモール Black、パンプス:チャンキーヒール NERO、ブレスレット:ブレスレット B04 (WHITE)ブレスレット B28(BROWN)

 

 

育てるトラウザー、洗濯やお手入れにコツは必要?

 

”育てるトラウザー”と銘打たれたからには、お手入れもさぞ難しいのかしら、なんて心配はご無用です。洗濯での色落ちがしにくく、シワも出にくいので、気を付ける点は下の3点だけ。

 

・洗濯機を使う時は、弱い洗浄をすること。

・乾燥機にはかけないこと。

・畳みジワができないよう、ボトムスハンガーにかけること。(畳みジワが気になるときには、当て布をしてアイロンしてください。)

 

粗野で温かみのある生地だからこそ、洗いざらしの風合いもかっこいい。もちろんセーターやスウェットにも合いますし、ブラウスやTシャツにも。クローゼットの中の様々なお洋服とコーディネートが楽しくなるのもこのトラウザーの魅力ですね。

 

 

▼定番カラーの万能選手。基本の一本に

▼ワークウェアらしい、カーキ

 

 

投稿者: 村上 日時: 2018年03月07日 19:00 | permalink

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