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エクアドルの手編み帽子。軽く丈夫なパナマハットを装いの主役に

 

 

天然の植物を使って丁寧に編み込まれたパナマハット。数ある帽子の中でも、ファッションアイテムのひとつとして日本に浸透しています。そのルーツを辿っていくと、日本の裏側にある国、エクアドルに行き着きます。今回はエクアドルで伝統的なパナマハットを手がけるブランド、Ecua-Andino(エクアアンディーノ)をご紹介します。

 

 

パナマハット。そのルーツはエクアドルにあり

 

パナマハットが生まれるのは、南米の西側に位置する赤道直下の国、エクアドル。

 

 

日本のほぼ真裏に位置する南米の国、エクアドル共和国。赤道が通る国として知られており、晴れた日の日中は強烈な日差しが降り注ぐ国です。パナマハットはそんな日差しと紫外線から身を守るために考案された帽子で、トキア草(パナマ草)を編み込んで作られています。

 

印象的な「パナマ」という名の由来に関しては諸説あり、パナマ共和国にあるパナマ運河の建設時に多くの労働者がエクアドル産の帽子を被っていたことから、「パナマハット」と名付けられたとも言われています。

 

 

 

 

パナマハットの原料となるトキア草(パナマ草)は、長い柄と大きな葉を持つ植物で、エクアドルやペルーを原産にしています。この大きな葉っぱを裂いて細い紐状にしたものが手で編み込まれていきます。

パナマハットはほかの帽子に比べて、伝統的な形を長年変えることなく保ってきたという特徴があります。その理由は元来、編み方などの生産方法を家族以外に伝授することなく、もっとも編みに長けた編手が後世に伝授していくシステムが残されてきたこと。編手が伝統的な作り方を代々受け継いできたため、自然と高品質の製品を生み出す文化が生まれたと言われています。

結果、今なお細やかな編み込みによる、しなやかで、綺麗なシルエットのパナマハットを手に取ることが出来るのです。

 

 

 

 

エクアドルの村へ還元するEcua-Andino(エクアアンディーノ)のパナマハット

 

 

ZUTTOでご紹介するEcua-Andino(エクアアンディーノ)は1985年にアレハンドロ・レカロ氏とエドガ・サンチェズ氏のふたりによってスタートしたパナマハットブランド。ふたりはそれまで衣服や楽器といった別のエクアドル産の工芸品を取り扱っていたものの、パナマハットを被った音楽家に出会ったことがきっかけで、パナマハットが持つ魅力に改めて惹かれ、エクアドルが誇るその伝統的なものづくりを世界に広めていくことを決意しました。

 

創業以来、数々のパナマハットを手がけてきたEcua-Andino(エクアアンディーノ)。最たる特徴はパナマハットそのものだけでなく、ものづくりの姿勢にあります。

ふたりはエクアドルの名産であるパナマハットを地元の村の人々ともに生産することで、現地の人々がそれぞれの生活を維持しながら仕事ができる仕組みを作り上げてきました。具体的には、トキア草の栽培、編み、仕上げといった工程を一箇所で行うだけでなく、複数の村で分業する生産体制を確立。製品を別の地域へ移動させる仕組みが出来たことで、今では8つの地域をまたぎながら800人の編手を含む、3500人以上の人の手を経て製造されています。

 

 

刈り取ったトキア草は長さを揃え品質チェック。編みのための大事な工程。

 

茹でる際にはガスを一切使わず薪を使用。火加減と時間の調整は熟練の職人による腕の見せ所。

 

脱色され、柔らかくなったトキア草は強烈な日差しにより乾燥させすぎないために屋内で干される。

 

 

Ecua-Andino(エクアアンディーノ)が手がけるトキア草は自動車が入ることの出来ないジャングルの中に多く栽培されており、ロバや馬を連れて収穫されています。収穫後は品質の選別を行い、長さを揃えていきます。この時点で品質が基準に達しなかったトキア草は、民家の屋根などの素材として扱われるのだそう。

 

選び取られたトキア草は脱色と柔らかさを得る目的でぐつぐつと茹でられ、その後、乾燥へ。この工程はシンプルに見えて、原料の栽培時期や天候により薪の量やかける時間が異なり、最適な時間は作業を行う職人の「勘」が頼りになるのだと言います。

 

 

乾燥後は編みの工程へ。細かいトキア草を一本一本間違えることなく編みこむために爪を伸ばしている編手が多い。

 

編み方によっては座ることが出来ず立って行うことも。編手は腰の負担を軽減するために特殊な台に寄りかかって粛々と編んでいく。ひとつの帽子を編み込むのに最長8ヶ月要するという。

 

編み込みが終わったら、形が整えられ、染色やベルト付けなどを行い、完成。

 

 

乾燥させたトキア草は一本ずつ細さが揃えられ、編手の地域へと運搬されます。トキア草は編み方の種類によって異なる細さに揃えられており、編手は伝統的に伝えられてきた製法で編み上げていきます。そして編み上がった帽子は製品によって染色やベルトなどの飾りが施され、ようやく完成品となります。

 

製品は栽培から仕上げまでどんなに短くても半年以上の歳月がかかると言います。多くの職人の手に渡りひとつの帽子が生まれていく、そんな過程までもがEcua-Andino(エクアアンディーノ)を特徴づける、大切なものづくりの真価とも言えるでしょう。

 

 

パナマハットの合わせ方

 

ZUTTOでご紹介するEcua-Andino(エクアアンディーノ)は全部で4型。定番の形から遊び心のあるものまで揃っているので、ぜひお好みのものをお探しください。

 

 

まず選ぶならこれ。定番の形、エクアドルハット Boater

 

 

エクアドルハット Boaterは、スタンダードなパナマハットに幅広の飾りベルトが付いたデザイン。装飾を抑えているからこそ、細やかな編み目が魅力的で、品の良さとファッション性をどちらも感じるパナマハットになっており、初めてパナマハットに挑戦する方におすすめしたい形です。つばが極端に長くないので合わせる装いの幅も広がります。

 

エクアドルハット Boater(BeigeB36White)

 

被ってみると爽やかな印象で、カジュアルにもシンプルな装いにも合わせやすい特徴があります。ラフにTシャツに合わせても、バランス良く決まるエクアドルハット Boater。淡い色でまとめると、暑い夏の日さえも涼しげに感じる印象に。

 

 

エクアドルハット Boater(BlackB04Natural)

 

シックな印象でまとめるなら、Blackもおすすめの色。格好良さを感じる色で、顔まわりをぐんと引き立ててくれます。髪の長い方はひとまとめにして肩にかけてすっきりと見せると、重たい印象になりません。

 

 

遊び心のある色、エクアドルハット Hippie

 

 

ビビッドな3つのカラーに染められたエクアドルハット Hippie。一見合わせるのが難しそうな、ドキッとする色合いでありながら、形はごくごくベーシック。エクアドルハット Boaterに比べてつばが狭めに作られていることで、さらにカジュアルな装いに合わせやすい帽子になっています。​

 

エクアドルハット Hippie(Fusia)

 

鮮やかな色を合わせるポイントは、ハットを差し色にして全身をコーディネートすること。白やベージュ系の淡い色で全身をまとめて最後に帽子を合わせたり、爽やかな単色ワンピースに合わせると、一気に垢抜けた印象になるおしゃれさんになります。

 

 

カーブとつばの長さが特徴のエクアドルハット Lady Queen C

 

 

エクアドルハット Lady Queen Cは、前後でつばの長さを変え、つばに縁取りの布を付けることでエレガントな印象を高めたデザイン。しなやかなトキア草で作られたパナマハットはへたりにくく型崩れしない特徴がありますが、つばの長さを変えて大きくカーブを見せることで、女性らしい柔らかさのあるシルエットになりました。

 

 

特徴的な形でありながら、被ってみると意外とすんなり合わせやすいのがエクアドルハット Lady Queen Cの良さ。いつもの装いに合わせるだけで品の良さを増してくれます。定番のパナマハットの形では物足りないという方におすすめしたいハットです。

 

 

パナマハットの「キャップ」。エクアドルハット Black Snow C

 

 

最後にご紹介するのは、ユニークな形が際立つエクアドルハット Black Snow C。キャップのように、つばが正面のみに付いているデザインで、後ろ側の染色されたトキア草との編み込みやブラックの縁取りが印象的なハットです。

 

 

ブラックとホワイトのコントラストが魅力的なエクアドルハット Black Snow C。間近で見ると、その目の詰まった編み込みの技術を見ることが出来ます。キャップ型なのでハットよりも頭に密着した感覚が強く、そのため額に当たる部分には内布が付けられている丁寧な作りです。

 

 

コントラストのある編み込みが一見メッシュのようにも見えるので、スポーティーな印象も作るエクアドルハット Black Snow C。休日のお出かけやアウトドアなど、比較的アクティブなシーンに似合うので、カジュアルな装いに合わせて、新しいパナマハットのスタイルをお楽しみください。

 

 

 

 

▽Ecua-Andino(エクアアンディーノ)商品一覧はこちらから

 

投稿者: 植田 日時: 2019年04月22日 11:00 | permalink

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