レイヤードを楽しむ、秋のカットソー選び

暦の上ではすっかり、秋。少しずつ秋の装いに気持ちもスイッチしてくる季節です。朝晩は冷え込むものの、昼間は暖か。この季節になると重宝するのがレイヤードスタイルです。レイヤードというのはいわゆる【重ね着】スタイルの事。ニットやシャツ、アウターなど様々なレイヤードスタイルがありますが、今回は秋に欲しい【カットソー】に注目して、長く使えるものをご紹介。何枚持っていても重宝するカットソーは、カーディガンやセーターに合わせてこの冬のスタイルに取り入れてみてください。

 

今揃えるなら、着回し力に優れていて、重ね着に向いているカットソーを。カーディガンやストールを羽織ると秋の装い、上からセーターやコートを着ると冬まで一軍で活躍してくれるものをピックアップしてみました。

 

・着回しに優れたカットソー

まず揃えたいのは、着回しのきくカラーのカットソー。冬服のインナーとしても合わせやすい白や生成りや、一枚で秋気分を盛り上げてくれるエンジやカーキなどのカラーも使いやすいです。夏とは違って、一枚でお洋服を着ることが少なくなる季節ですので、手持ちのカーディガンやコートから覗かせる色を選んでみましょう。

 

・レイヤードに向いたものを

重ね着をする時に、「なんだかゴワゴワする・・」「着膨れして見えてしまう」を防ぐためにも、体に程よくフィットしたカットソーを選ぶのが良いでしょう。腕周りや胴回りがフィットしたカットソーだと、ゴワゴワしにくいのでおすすめです。

 


長く付き合うカットソーを選ぶなら、そのストーリーまで愛せるものを。ZUTTOで扱っているカットソーブランドはその専門性を高く評価され、国内外で人気のものばかりです。ブランドストーリーを追ってみて、ピンとくるブランドを見つけるのも良いですね。

 

・MAJESTIC FILATURES:柔らかく着こなす

コットン、カシミヤを混ぜた柔らかな生地が肌に気持ちの良いカットソーブランド。MAJESTIC FIRATURES(マジェスティック・フィラチュール)は、1989年ローランドとフランクの2人によって、フランス・パリで誕生しました。2人は着心地・肌触りにおいて究極のTシャツを作ろうと立ち上がり、仕立屋を家業とする家の出身のローランドの服作りの経験と、薬学について研究していたフランクならではの素材探求をものづくりに生かしていきました。当時のトップスといえばセーターかクラッシックなコットンのTシャツしか存在しておらず、特に綿とカシミアをブレンドした珍しいTシャツは非常に好評で、その後はトップメゾンのカットソー製造も請け負うことになります。1991年にオリジナルブランドをスタートさせてから、現在ではフランス国内の有名百貨店や直営店で取り扱いされています。 

 

・Goodwear:秋の色をたっぷり含んで

ネイビー、カーキ、ブラウンのカラーと、しっかりと目の詰まった生地感に安心する、ロングスリーブカットソー。1983年、アメリカ・マサチューセッツ州のエセックスで創業したGoodwearは創業から変わらずMade in USAのTシャツを作り続けています。その象徴は、素材になっている良質なコットン。アメリカの肥沃な大地と太陽の光を一心に受け、山々からの雪解け水の恵みを受けた育ったコットンは、近代農法とバイオテクノロジーを駆使して、厳しい基準をクリアした綿製品に飲み与えられるCOTTON USAのライセンスを得て、その良質さを裏付けています。

Goodwearでは伸びや型崩れに強い7.2ozのヘビーウエイトの生地を作り、世界中で多くのファンを作った、正に【着倒せる】Tシャツを作り上げました。

 

・Glacon(グラソン):フレンチの風を感じて

肌触り抜群の老舗カットソーメーカー、Glacon(グラソン)の創業地であるフランス・シャンパーニュ地方は、シャンパンの名産だけでなく、カットソーの産地としても有名です。繊維産業で栄えた歴史的背景からこの地方には多くのファクトリーやファブリックメーカーが点在しており、メゾンブランドの生産を請け負うファクトリーとして発展したGlaconもその一つです。 

また、近年カットソーブランドの工場が国外に移転する中、フランス国内生産にこだわり続ける稀有なメーカーの一つでもあります。フランス生産の高品質な製品でありながら、ファクトリーのオリジナルブランドであるため、リーズナブルで手が届きやすい価格帯も魅力。「GL」のエンブレムが、老舗カットソーメーカーの高い品質の生地と確かな縫製技術を物語っているように、それでいて控えめについています。

 

 

・CHANTECLAIR(シャントクレール):良質なコットンを使用した

1973年にフランス・シャンパーニュ地方近くの小さな村、サン・プアンジュに創業したCHANTECLAIR (シャントクレール)。ニット生地の紳士服、婦人服、子供服の生産を専門とし、フランス製にこだわった高い品質のアイテムを提案しています。シャンパーニュ地方というとシャンパンの産地ですが、良質なコットンの産地でもあり、CHANTECLAIR (シャントクレール)のアイテムに欠かせない原材料となっています。素材の仕入れ、パターン、染色、縫製、梱包に至るまでをサン・プアンジュの自社工場で行い、フランス製の魅力が存分に発揮されたものづくりを行なっています。

ZUTTOで扱っているカットソーは、タートルネックと襟付きの2種類、どちらも高い人気を誇っています。

 

・Fileuse d'Arvor(フィールズダルボー):フレンチマリン

Fileuse d'Arvor(フィールズダルボー)は、1927年にフランス北西部、ブルターニュの港町カンペールで創業。港町で創業したブランドということもあり、創業当初より幅広くマリンウェアを展開し、フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績があります。現在ではブルターニュ地区最古のマリンセーターのサプライヤーとなりました。 

中でもフレンチスタイルに欠かせないバスクシャツは、フランスでも様々なメーカーで展開されていますが、バスクシャツという名称が、その発祥の地であるスペインバスク地方の手編みのニットセーターにあるという一説を鑑みると、ニットの手法を用いて作り出されるFileuse d'Arvor(フィールズダルボー)のアイテムはよりオリジナルに近いものと言えるかもしれません。 

また、製品の一つの特徴となっている伸び止めと補強のための独自の縫製により、日々のタフな使用にも耐えうる丈夫さを持ち合わせたFileuse d'Arvor(フィールズダルボー)が思い描く究極の1着が完成しました。海外に生産ブランドを移すブランドが多い中、およそ1世紀にわたり頑なにMADE IN FRANCEにこだわり続けている、確かな歴史と実力に裏付けされたブランドです。

 

・FilMelange(フィルメランジェ):日本のカットソーの実力

もとは、セレクトショップからの依頼を受けて服づくりを行うOEMの会社としてスタートし、その後2007年春にFilMelange(フィルメランジェ)という名前で服づくりをスタートしたのが、このブランド誕生のきっかけです。 

オーガニック・コットンを中心とした天然素材を中心に、糸の開発から生地までのテキスタイルの開発・販売、カットソー主体の服づくりを得意とし、コットンや獣毛など厳選したマテリアルを昔ながらの吊り編み機にかけ、糸に負担をかけず、風合いを損なわずに作り上げたテキスタイルが評判となっています。 

ブランド名のFilMelange(フィルメランジェ)とは「混色の(Melange)の糸(Fil)」という意味を持つ造語です。昔ながらのTシャツやスウェットシャツの杢柄のように、美しく混ざり合った色を意味します。厳選した天然素材を使用することを前提とし、原料である「わた」の選定から「糸」「生地」「縫製」に至るまで徹底した自社開発を行っています。また、着心地はもちろん、環境への配慮からオーガニックな素材を積極的に使用しています。丁寧な仕事を大事にする日本の優れた職人に絶対の信頼をおき、その技術の伝承の為にも日本製にこだわるという徹底ぶり。この「原点」を大切に、出来る限りシンプルな発想で、『最高峰のカットソー』を作り続けているのだとか。これらをふまえ、衣服を着ることの意味や喜びを追求したものづくりをしています。

 

・重ね着も楽しい、衿つきカットソー

レイヤードに最も適しているのは、襟の付いたカットソーかもしれません。カーディガンの首元から覗かせたり、セーターとレイヤードしたり。タートルネックはもちろんの事、襟付きのものは、シャツを重ね着するように着られるので、きちんと感と着心地を両方叶えてくれる強い味方。

例えば、襟を高めに仕立て、首元までしっかりとカバーするように作られたGlacon(グラソン)の襟付 カットソーは、ボタンの付いていないカットソーで珍しい形です。柔らかなコットン100%で、体にぴったりと馴染んでくれます。縦横ともに伸びが効くように縫製されているので、脱ぎ着もしやすく、動きやすいのが特徴。肌に近いカットソーは、フィットするものが嬉しいですね。

柔らかなタートルネックも揃えておきたい一枚。FilMelange (フィルメランジェ)の綿カシミヤ ボトルネック ロングスリーブは、ブランドの得意とする柔らかなコットンにカシミアを混ぜて作られています。コットンカシミアのタートルネックの活躍する季節の前に、コットンとカシミアを混ぜた暖かなものを一枚持っておくと着回しに便利です。

 

・シンプルで無駄のない、クルーネックカットソー

クルーネックカットソーは、シンプルなラウンド形の襟。ライトなアウターやジャケットに合わせて着回したい方にぴったりです。

MAJESTIC FILATURES (マジェスティック・フィラチュール)のカットソーはトップメゾンも認める実力派。コットン70%、カシミア30%を混ぜた柔らかで暖かな一枚は、一枚でもレイヤードでも、インナーとしても着られます。程よく開いた首元と、体にぴったりと沿ってくれるクルーネックカットソーシリーズは、使いやすい3色展開。色違いで欲しくなってしまうほどです。

 

・フレンチマリンなボートネックのカットソー

ボートネックカットソーは、首回りを横長にざっくりカットしているのが特徴。首回りがすっきりとして見えます。横長にカットしているからこそ、縦長のコートやカーディガンとのレイヤードもおすすめ。Fileuse d'Arvor(フィールズダルボー)のボーダーカットソー BREST ECRU/MARINEは、上質なコットンを丁寧に編み上げて、他にはない柔らかく優しい手触りが特徴の一枚。肉厚な生地で、気持ちよく着られます。

 

・ライトコートにも合わせやすい、Vネックカットソー

首元をざっくりV字にカットしたカットソーは、首回りをすっきりと長く見せたい方におすすめ。

コートやストールと合わせるなら、首元がすっきりと見える、Vネックカットソーも揃えておきたいですね。 tricotage de marmoutier (トリコタージュ ド マルムティエ)のVネックカットッソーはつやつやとしたコットン生地が特徴で、朝晩は涼しいけれど、日中は暖かい、という時期にぴったりの一枚です。

 



さて、お気に入りのカットソーを見つけたところで、レイヤードの定番、秋冬に大活躍するカーディガンを見ていきましょう。レイヤードを意識するにあたって、気をつけたいのはシルエットを決定する【襟】と【着丈】です。

 

・クルーネックカーディガンはコンパクトに

クルーネックのカーディガンは首元が詰まっているので、着丈が長いものを選んでしまうと、のっぺりとした印象に。着丈はコンパクトなものを選びましょう。例えば、一枚で一気に主役級な華やかカラー、JOHN SMEDLEY(ジョン・スメドレー)の30G 長袖クルーネックカーディガン SCARLET SKY。英国らしい気品溢れるハイゲージニットと、細部へのこだわりは、着る人を魅了します。一生着られるデザインのカーディガンは、正に名品です。

こういったクルーネックカーディガンは、詰まった襟周りを強調するようなタートルネックや衿つきカットソーがよく似合います。


・Vネックカーディガンはすっきり縦長のシルエットに

Vネックのカーディガンはその形を生かして、縦長シルエットを意識しましょう。

前立て部分を太めの幅にしたレトロなフレンチテイストを漂わせる洗練されたデザインで、ボタンを閉めて胸元はお気に入りのインナーを覗かせたり、さっと羽織っても様になりますよ。

 

如何でしたでしょうか。ワードローブに一枚加えるだけで、いつものお洋服のコーディネートの幅が広がるカットソー。今から使いたい一枚を是非見つけてみてくださいね。


投稿者: 村上 日時: 2017年09月30日 11:00 | permalink

閉じる