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暮らしを豊かにするお椀づかい

 

毎日の食卓に欠かすことの出来ない食器のひとつ、お椀。お味噌汁からお吸い物、ときどきスープ。汁物を入れる食器として認識の強いお椀の作りは、長年積み重ねられてきた日本の食文化とともに、実用性に優れたものになっています。

 

■食文化とともに作られてきた、お椀

 

丸くて深さのあるシルエット。馴染みのあるあのお椀の形は日本では代々、お茶碗とともに長年変わることなく使われてきました。世界に目を向けると、うつわを手に持って食べる、うつわに直接口を付けて食べる文化のある国は少なく、いわゆる平皿を置いた状態で食す国が多くあります。日本では箸を基本の道具として使い、もともと正座をして食事をする文化があったことから、手に箸とうつわを持つ習慣が生まれていきました。その食文化の中で汁物を食べやすくするために、考えられたのがお椀でした。

 

 

「おわん」といっても、漢字にすれば椀・碗・鋺と書き換えられるように、様々な素材を用いて作られてきました。お茶碗は陶磁器が多いですが、汁椀の場合は木製が多いですね。どうして木製が多いのか?それは、木製品が熱を通しにくいため、熱い汁物を入れてもやけどをしにくいということ、頻繁に手に持つ際に気にならない軽さだから、という点があります。木製であるがゆえに、手に触れた際にしっとりと優しく馴染んでくれるのも、魅力のひとつ。温もりある木製のお椀は、ひとりで食事が出来るようになった子どもも使いやすいうつわです。

 

 

興味深いのが、昔々に作られてきたお椀の大きさが現在もおおよそ変わらないということ。お椀の口径は四寸、つまり11〜13cmくらいのものが多くあります。これは手に持った際に収まりが良く、一人前の汁物をちょうど良く入れるのにぴったりの大きさ。昔の人々も「ちょうど良い」サイズを知っていたのですね。

 

 

木製のお椀を長く使うために考案されたのが、漆塗りによる仕上げ。天然のコーティングの役目を果たす漆は、汚れや水気の吸着を防ぐものとして重宝されてきました。そのため、伝統的なお椀には漆塗りが多く見受けられます。現代では、より手軽に使えるウレタン塗装のものも。ほかにも、口当たりを良くするために縁が薄く作られたもの、逆に熱をより通しにくくするために厚みを持たせたもの、高台をなくし洋風にも合うボウル状になったものなど、多種多様なお椀が作られています。自分のライフスタイルに合ったお椀があれば、毎日の食卓で活躍してくれることでしょう。

 

■艶と木目の、我戸幹男商店の漆椀

 

 

安土桃山時代から受け継がれてきた山中漆器。明治時代に創業した我戸幹男商店(ガトミキオショウテン)の手がけるお椀は、高度なろくろ挽きの技術と美しい漆塗りで知られる山中漆器の技術をそのままに、美しいデザインを感じさせるアイテムです。

 

 

継ぎ目のない美しいくびれのある形、つやつやとした拭漆の塗り、原料である木材の自然な木目。MATEVARI(マテバリ)シリーズは上質な現代の漆器の姿が垣間見えます。高台部分に付いたカーブによって、片手で持ちやすく、縁は緩やかに内側を向いていることで、口を付ける際に中身がこぼれにくくなっています。

 

 

品のあるMATEVARIの汁椀は、普段のお味噌汁はもちろん、お祝いごとに出すおすまし等にも最適。家族分揃えておくと便利なお椀です。

 

 

こちらは、お茶の世界では小丸椀(こまるわん)として知られる、四つ椀。飯碗、汁椀、平椀、壺椀と、本来はそれぞれ異なる役目を持ったお椀として作られてきました。我戸幹男商店(ガトミキオショウテン)の四つ椀もまた、異なる形の4つのお椀がセットになっています。

 

 

それぞれの役目通りに、汁物、漬物とお椀を使い分けても良いですし、4つのうち2つをお椀の蓋として使っても。しっかりと木目の表れたお椀は、旅館で使うような趣のある佇まいです。

 

■色使いまでも楽しみたい、喜八工房のお椀

 

 

木製椀というと茶色の木材の色が思い浮かびますが、漆によって彩りも豊かに。喜八工房(キハチコウボウ)は、我戸幹男商店(ガトミキオショウテン)と同じく、石川県で山中漆器を生産しています。

 

 

国産のケヤキを使った欅 ロングライフシリーズは、下地を施さず、木地に色の付いた漆を塗り重ねて作られたお椀。朱色のお椀は、黒漆に朱漆、黒色のお椀は朱漆に黒漆が塗り重ねられていて、木目からうっすらと下に入った色を見ることが出来ます。漆を塗り重ねることで、使用していくうちに徐々に表面の色が剥がれてきても使い続けられるという、まさに「ロングライフ」なお椀です。

 

 

裏を返して見れば、喜八工房の印が金色で描かれており、朱・黒をベースにしたお椀に艶やかさをプラスしてくれています。その佇まいは結婚祝いをはじめとしたお祝いにもぴったり。

 

 

 

 

よりシャープで端正な形をしたこちらのお椀は、欅フリーボウルシリーズ。ロングライフシリーズに比べると、漆がよりマットな質感で塗られており、ケヤキの木目がより強調された仕上げになっています。

 

 

驚くのがその軽さ。約140gというこのお椀は、木製であることに加えて、ろくろ挽きの技術によって薄く作られていることで実現しています。汁物を入れるとじんわりとその温かさを感じます。

 

 

漆と耳にすると、少し古風なイメージがあるかもしれませんが、色の付いた漆椀なら、和洋折衷を問うことなく、食卓に華を添えてくれる存在になります。例えば朱色のお椀にヨーグルトを盛り付けてみれば、ぱっと明るい食卓に様変わり。喜八工房(キハチコウボウ)のお椀は、拭漆仕上げなので漆の表面を傷つけないためにも、木製など柔らかなカトラリーを使うことをおすすめします。

 

■誰でも使いやすい、SONOBEのめいぼく椀

 

 

ふんわりとした雰囲気に、すべすべとした肌触り、SONOBE(ソノベ)のお椀は優しさに溢れているかのよう。神奈川県小田原市の木工屋、薗部産業がつくる製品は全て日本製。日本の木材を使い、木地加工から塗装仕上げまで自社で一貫生産しています。新しいデザインの研究開発にも力を注ぎながら、間伐材や曲がり材、端材などを使用することで生活の中で心地良く使えるような、質感の良いものづくりを行っています。

 

 

SONOBE(ソノベ)のお椀には「めいぼく椀」と名が付いているように、日本の銘木を使用していることが何よりの魅力。さくら・けやき・ぶな。日本を代表するようなまさにめいぼくを直に感じることが出来ます。

 

 

小学校にも採用されているSONOBE(ソノベ)のめいぼく椀は、柔らかいカーブを描く丸みを帯びた形が特徴的。比較的厚さを持たせた状態で作られているので、熱い汁物を入れても温度が伝わりにくく、子どもでも使いやすいように配慮されています。ウレタン塗装の仕上げなので、油もの等の汚れもつきにくく、乾きも良いので活躍の幅が広いお椀です。

 

 

 

めいぼくシリーズからは、高台の付いていないボウルタイプも。高台が付いていないだけで、より洋風に近い雰囲気になります。そのため、スープなどはもちろん、とろみのあるシチューやサラダの盛り付けにも。陶磁器が並びやすい洋風の食卓に、温かみのある味付けをしてくれる存在になってくれます。

 

 

 

 

投稿者: 植田 日時: 2018年01月13日 18:00 | permalink

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