スマホを見れば時間がわかる現代において、時計のもつ価値は変わりません。
ビジネスシーンでの腕時計の必要性は依然として変わらないですし、そこであえてデジタルとは逆行したアナログな時計を持つのもいいもの。時計としての機能は、やはりデジタルよりもアナログの方がしっくりくる、という方も多いです。今回ご紹介するのは、GS/TP(ジーエスティーピー)という日本の職人がこだわり抜いて作ったマスターピースウォッチ。オンラインショップで、最もGS/TPをお客様にお届けしてきた(2020年11月現在)ZUTTOが、「オンラインショップで買っても安心して使える」「ずっと愛用できる」キャンペーンを付けて、全ラインナップを期間限定受注会でお届けすることになりました。
ものづくりに厚い信頼を寄せられるイギリスのメンズブランドTENDER(テンダー)のデザイナーWilliam Kroll氏のデザイン監修と、アンティーク時計を蘇らせる日本人の職人技との協業によって誕生したオリジナルウォッチコレクション。 GS/TPとはイギリス軍が1939〜45年に軍用懐中時計をバーリントンやオメガ、CYMA社等に依頼して生産していた際、ブロードアロー(イギリス軍の印)とともに時計の裏側に刻印していた名前に由来しています。GSTP(General service time piece):軍支給の時計といった意味。 今回ご紹介したようなヴィンテージウォッチの世界観をそのまま現代に蘇らせた、気鋭のコレクションです。
こだわりのディテールを紹介
まず、ひと目見て他との違いがわかるのは、小ぶりなフェイスと伸縮性のあるベルト。
クオーツブラックダイアルQMD03B
現代では珍しい、1930〜40年代に見られた28mmの小口径フェイスを採用。男性が装着するとその小ぶりさが目を引き、女性でも扱えるサイズ感。フェイスの小ささをカバーするように、ドーム型のミネラルガラスを風防に採用しています。(ドーム型のガラスにすることで、フェイスと共に小さくなった文字盤を見やすくしています)
クオーツブラックダイヤル QMD10B
そしてこの、エクステンションベルトも特徴の一つです。
古くは50年代のタイメックスで見られた、Xバンドと呼ばれる伸縮可能なステンレスベルトを忠実に再現してます。ステンレスの金具を付け外しするだけで、自分の腕にあったサイズに調節でき、着脱にも手間取らないところが好印象。外し方も詳しく動画にしています。
ベルト調節方法
さらには経年変化も楽しめるディテールにも注目。通常、時計は「変化しない」素材を選びますが、GS/TPは長く愛用すると色変化が起きて、雰囲気の出る素材を選んでいます。文字盤にはあえて色の変化を抑える塗料を使っていないので、白い文字盤はほんのり黄味がかった卵色に、黒い文字盤はグレーに変化していきます。まさに、自分自身で歴史を刻んでヴィンテージウォッチとして育てていけるアイテム。ムーブメントの日本製セイコーエプソンの中のムーブメントも優秀で、大体5年に1度ケアしていけば、子どもに受け継ぐこともできます。
クオーツホワイトダイアルQMD02C
クオーツホワイトダイヤル QMD09C
ミネラルガラスの中央には内側から〈G〉のエッチングが施されています。GS/TPロゴを刻印したリューズは、操作性を考え、28mmにしては大きめの7mmサイズで制作されています。
クオーツホワイトダイヤル QMD08C
裏面はバブルバックになっていて、クラシックな4点ビス留め。マット質感のヘアライン仕上げです。General Service Time Pieceの文字の刻印もされています。
クオーツブラックダイヤル QMD10B
貫通式のラグ、クッションケース、バブルバック通称フロッグバックは初期の航空計器用の時計をデザインソースにしています。針は60年代のユニバーサルのポールルーターサブのデザインをサンプリングし、ケースは316Lステンレススチール製で側面と裏ブタはヘアライン仕上げ、ベゼルは鏡面仕上げにして立体感を出しました。スティール製のペンシル針は時刻を見やすくする為、ブラックダイアル用にはシルバー×ベージュの針を配しています。シブく落ち着いたカラーリングにもセンスを感じます。
大きめフェイスのGOLIATHシリーズ
GOLIATH クオーツブラックダイヤル QMD06B
基本的な仕様は同じで、フェイスのサイズと形だけ大きく変えたGOLIATHシリーズも登場しました。GOLIATH(ゴライアス)シリーズとは、旧約聖書に登場するペリシテの巨人兵士「ゴリアテ」に由来し、ファーストモデルの特徴だった28mmの小口径フェイスから、やや大ぶりなケースを搭載した魅力的なモデルです。大きくフラットなクリスタルガラスの持つ深みのある円筒状のケースは、初期の自転車のダッシュボードの計器をイメージしています。
GOLIATH クオーツホワイトダイヤル QMD05C
小ぶりなファーストモデルも人気ですが、こちらの大きめフェイスモデルは男性にしっくりくるサイズ感。NATOベルトに付け替えても、重厚感を残したままで付けていられます。
GOLIATH クオーツホワイトダイヤル QMD06Cを別売NATOベルトに付け替え
アナログ時計の良さを再確認する
昨今、何十万も出して、高額なブランド時計を頑張って持つという人が減ってきたように思います。どちらかというと、「これを持っていれば間違いない」というものより、「個人の趣味嗜好を尊重して、語れるアイテムを持つ」ことに重きを置いている方が増えたようにも感じます。それはZUTTOでGS/TPを販売してきた肌感からもひしひしと伝わってきます。
特に、GS/TP(ジーエスティーピー)のようにヴィンテージ独特の空気感に、人と被らない特別感、ヴィンテージに精通したイギリスのデザイナーと日本の職人が作っているという安心感に値段以上の価値を感じるのは時代の流れとして至極当たり前の選択になってきているのかもしれません。
ものづくりにこだわりを感じるヴィンテージ時計は休日にしか使えないのか?と言われると、そうでもないのです。例えば、スーツにリュックを合わせるように、ネクタイなしのオフィスカジュアルが普通のように、いわゆるカチッとしたビジネスフォーマルを求められる仕事場は減ってきており、個人の好みやスタイルを選べるようになったことで、少しの「外し」が今っぽくもあります。
入荷してはすぐ欠品してしまうGS/TPは、幅広い年齢層のお客様のお問い合わせも多く、「モノ好きの心をくすぐる一本」として人気。テレワーク・ネット通販など、オンラインがより身近になった今年こそ、アナログ時計の良さを再度実感していただけると思います。
今回、受注会でGS/TPをご購入のお客様には、「初回電池交換サービス」「替ベルト販売」のサービスをご用意しています。
時計の中に入っているのは、出荷時に時計の動作を確認するため「モニター用電池」です。そのため、思いがけず電池が切れてしまう場合があります。近所の時計屋さんでも電池交換できる仕様ではありますが、積極的に出掛けるのを躊躇う昨今の情勢も考慮し、今回は初回電池交換をサービスいたします。(往復送料・電池交換費用)
左からBLACK・GREY・JB/GRY・SAGE
今回は、GS/TPによく似合う、替えのNATOベルトも一緒にご用意いたしました。28mmフェイスのファーストモデルにも、GOLIATHモデルにも似合う18mmのベルトです。お色はBLACK・GREY・JB/GRY・SAGEの4色。
NATOベルトはナイロン素材で作られた軽くて丈夫な時計ストラップで、腕にピタッとフィットする柔らかな装着感と軽さが特徴。汗や水に強いので、休日に友人や家族で遊びに出掛けて、汚れても洗えるのがいいです。夏場のイメージチェンジや気分転換にも。
実はこちらのベルトは、以前GS/TPのインタビューでお伺いした際に見せていただいたGS/TPのフェイスと、NATOベルトとの色の組み合わせが忘れられず、今回新しく取り扱いをさせていただくことになったもの。毎日付けていても飽きないデザインではありますが、たまには色や素材を変えて楽しんでもいいですよね。
当時のインタビューで撮影したもの
ベルト交換には細長い工具が必要です。(ホームセンターやネットショップで購入可能です。)少しコツが必要なので、動画を作成しました。こちらをご覧いただき、試してみてください。
ベルト交換方法
電池交換サービスだけでなく、修理やトラブルについてもZUTTOを通して職人に依頼が可能です。よくあるトラブル・質問はこちら
5年に1度くらいの頻度でされるといいです。
電池が少なくなっている可能性があります。電池交換をおすすめいたします。
動画をご覧いただき、それでもサイズ調節が難しい場合はZUTTOスタッフがお客様のサイズに合わせて調節しますので、カスタマーサポートまでお申し付けください。
初回電池交換サービス対応後の2回目以降の電池交換は、2,000円+片道送料(お客様→ZUTTO)で承っております。(2020年11月現在・沖縄・離島のお届けの場合は変更になる場合があります。)万が一内部に故障があった場合は、修理費用がかかる場合がございます。
今回、全ラインナップをオンラインで限定発売し、12月18日頃を目安に発送いたします。今年一年頑張った自分へのご褒美に、パートナーに、ご両親に・・。普段入荷してはすぐに在庫欠けしてしまう腕時計をじっくり選んでいただける受注会です。
▼事前に必ず以下をご確認ください。
ヴィンテージ時計の魅力にどっぷり浸かり、自身お気に入りのヴィンテージウォッチを5〜6本気分で使い回しているという高橋さん。以前、ショールームにお邪魔して、その世界を少しだけ覗かせていただいたインタビューがあります。
>>時を旅するヴィンテージウォッチに魅せられて。GS/TPブランドインタビュー
「カッコイイ」は一過性だけど、「美しい」は普遍。そう高橋さんは言います。
一過性の格好よさは、時が過ぎれば「ダサい」に変化しますが、例えるなら「モナリザ」のような存在の美しさは何百年たっても褪せない。あえてカジュアルなベルトで、流行りのあのブランドかな?と思わせておいて、よくよく見ると1960年代のロレックスだった!なんていうのもひねりが効いてて個人的には面白いなと思いますよ。時を超えて愛される"美しい"時計ならどんなベルトでも大抵マッチします。
GS/TPを作る裏側が見たい方は、ぜひご参考に。
▽GS/TPのブランドページはこちらから