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一つ一つ異なる表情。春めく、和のアクセサリー

 

立春も過ぎ、暦の上では既に春。朝晩はきりりとした寒さを感じますが、日中の日差しの中に春めく空気も感じ、日本特有といわれる四季を肌で実感する日々。春服に袖を通すには少し早い今の時期、身につけるアクセサリーから春を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

日本の職人が創り出す、一つとして同じ表情を持たないアクセサリーたち。並べてみるとその表情の違いが見えてきます。それぞれの個性を知ると、なんだか活き活きしているように見えるから不思議ですね。大量生産にはない独特の味わいが愛らしく、愛着を持ってずっと身につけることが出来そうです。

 

和紙が創る、繊細な表情

 

日々の生活からは少々遠い存在のようにも感じる和紙ですが、私たち日本人の歴史を語る上ではなくてはならなかったもの。時代を超えて、歌を詠むときの道具として使われ、史上の様々な出来事が記され、人々の生活を豊かにしてくれる書物にもなったもの。古来から日本人にゆかりのある和紙は、柔らかであたたかみを感じる一方で、とても丈夫な素材。千年以上の年月を超え、今に受け継がれてきたことにも頷けます。

 

京都の手漉き和紙を使ったアクセサリー

デザイナーが、家業である寺社仏閣の和紙製品の製造に8年間従事し、2011年に設立されたARATA(アラタ)。使われる和紙は、京都では唯一の和紙産地・黒谷で職人さんが手で漉いたもの。紙漉きの工程は実に多く、細かく、大変な作業の連続で、ただただ修行の繰り返しのような作業だ、という職人さんもいらっしゃるそうです。そんな工程を経た和紙の表情には、手間をかけたから生まれる、人の手の優しい温もりが感じられます。

 

▲素材となる和紙が作られるまでにもたくさんの人の手を渡り、時間をかけて作られています。

 

日本の伝統色で春を感じて

日本独自の生活、文化で育まれてきた伝統色は実に千種類以上と言われています。色の名前にも四季折々の情景が浮かぶようで、日本らしい情緒を感じ取ることが出来ます。

 

◇ピアス JPA1406(紅梅)

 

桜の前に、一足早く春を告げる梅の花。「紅梅」という色は、平安貴族たちが好んだ紅梅の花の色から名付けられました。平安時代にも流行したとも言われる色で、そのことを裏付けるように、日本最古の随筆と謳われる清少納言の「枕草子」にも登場しています。上品なピンク色は、品のある装いでも違和感のないアクセントとしてお使い頂けます。

 

◇ピアス JPA1407S(常盤色)

 

常盤色(ときわいろ)とは、松や杉などの葉っぱの色から名付けられた、深い緑色を指します。モノトーンな冬の景色の中、緑の葉っぱを見つけたときのなんだかほっこりする気持ちは、どことなく春の芽吹きを感じさせるからでしょうか。

 

色の由来となった松や杉はいつも緑色の葉っぱを茂らせている常緑樹なので、そこから「常緑」という言葉と、その色には長寿と繁栄の願いが込められているとされ、江戸時代にも吉祥の色として好まれました。そういった意味から、贈り物にも喜ばれそうですね。

 

職人の手作業を手作業を感じる表情

同じネックレスを比べてみると、見えてくる表情の違い。こちらは和紙の風合いと銀箔の華やかさ、メタルパーツの幾何学的なユニークさのコントラストが美しいネックレスです。

◇ネックレス/N1697

 

上下に並べた二つとも、箔の付き方が全く異なることがわかります。

 

 

敢えてきっちりと切り取られていない箔の形が、柔らかな和紙の雰囲気とあいまって、洗練された端正な表情を作り出しています。

 

<ご愛用頂くにあたって>

・水に濡れても問題のないよう加工はしてありますが、長くご愛用頂くためにも一般的なアクセサリー同様に乾いた柔らかい布で吹いて、乾燥させてください。

・表面に細かい毛羽立ちを起こすことがございますが、毛羽立ちも和紙独特の面白みのある風合いの1つです。経年変化とともにお楽しみください。

 

 

 

誇れる伝統技法・蒔絵、漆、白蝶貝の出逢い

 

日本が誇る、伝統技法の蒔絵と、古くから高級腕時計や装飾品に用いられ愛されてきた白蝶貝。その出逢いから生まれた、Bisai(ビサイ)。創業当初は伝統的な蒔絵を制作していましたが、お客様の声を反映させ、現代に見合うものを目指してアクセサリー作りが始まりました。伝統工芸士の手によって、漆で描いた模様に金粉を蒔(ま)いて付着させ、乾かした後に磨き上げる蒔絵の技法を用いています。Made in Japanならではの、丁寧さが活きたアクセサリーです。

 

▲小さな桐箱にちょこんと、上品に。ギフトにもおすすめです。

 

春と幸運を運ぶ

Pendant ナナホシ(赤)

 

こちらは白蝶貝に漆でてんとう虫が描かれたペンダント。小さくて可愛らしいその姿は、春の代名詞といってもよいでしょう。幸せの象徴としても有名ですね。実は漢字で書くと天道虫、と表記される彼ら。天道とは太陽及び太陽神を指すことから、昔のこの漢字を当てた私たちのご先祖様たちは、てんとう虫のことを神様に近いような存在として捉えていたのかもしれません。

 

背中の模様も少しずつ、違うのです

Pierce ナナホシ(白)

 

先に挙げたペンダントとは色違いのピアス。ちょこんとしたてんとう虫の背中を見てみると、模様が少しずつ異なります。いずれか一つを見るだけではわからない、この表情の違い。実際に人の手が加わっていることを改めて感じます。モチーフの直径はサイズが約6mmと1cmにも満たず、とても小さな表面に時間をかけて、丁寧な職人技が施されています。

 

▲職人さんの手によって描かれたてんとう虫。活き活きとした表情です。

 

<ご愛用頂くにあたって>

日常使いでは簡単に剥離しませんが、蒔絵の部分に強い力がかかると剥がれる可能性がありますので、落としたり削ったり、力を加えたりしないようご注意ください。

 

 

 

日本一の宝飾産地、甲府から

 

昭和50年代頃までは水晶が採れたという甲府。採掘された水晶は仏像や丸玉など、時代によって様々な形に加工されたそう。そうして石の加工技術が発展し、宝飾の街と呼ばれるようになりました。「そのままの石の持つ美しさをジュエリーにしたい」という想いは、歴史の中で培われた技術を持つ甲府の地だからこそ実現出来たともいえます。しかしながら、国内ブランドのジュエリー製造を担う反面、甲府のブランドとして謳われるジュエリーブランドは少なく、TO LABO(トゥラボ)の母体である貴石彫刻オオヨリは、貴石メーカーでありながら自社ブランドを持つ数少ない企業なのです。

 

石の美しさとは

 

春を思わせる優しいパステルカラーが、柔らかい表情を見せるこちらのOCTAGON NECKLACEは、ZUTTOだけの別注商品。綺麗な八角形の形は、彫刻機と呼ばれる機械を使って職人さんが細かいところまで調整をして作り上げています。

 

▲色違いのレッドアゲートを原石から削った様子。

 

▲どろっとした研磨剤を使い、彫刻機で石を削っていきます。

 

▲仕上げに、研磨機で磨き上げて完成です。

 

石の美しさを活かす、TO LABO(トゥラボ)のアクセサリー。石に傷があるかどうかだけではなく、表面についた筋などをみて、その石の状態を判断します。そしてカットされていない原石を知っているから生まれる、石に寄り添ったデザイン。まさに貴石メーカーならではの作り方です。原石の色のまま使われるものもあれば、染色された天然石もありますが、どちらにも共通して言えるのは同じものが一つとしてないこと。染色された石も、その石の状態、職人の手によって異なる表情が創り出されるからです。

 

原石に魅せられて

◇AQUA BLUE PIERCE

 

アクアマリンを原石の形、色をそのままにして作られたこちらのピアス。すべて同じ商品ですが、並べてみるとどの石も異なる表情を見せ、原石の奥深さに魅了されます。

 

▲光に透けるような淡い水色。色も少しずつ異なります。

 

3月の誕生石でもあるアクアマリンは、まるで飴玉のような美味しそうな色合い。同じAQUA BLUE PIERCEでも、形はもちろんのこと、石の表面も異なることが並べてみるとよくわかります。そして、原石の表情をそのままに、磨きをかけて仕上げられたつるんとした質感も毎日のコーディネートに選びやすいポイントです。

 

実際にZUTTOのスタッフが工房のあるショップを訪れ、お話を伺ってきました。

詳しくはこちらから>>

原石が持つ美しさをそのままに、TO LABOのジュエリーづくりを訪ねて

 

 

 

桐生に伝わる、絹の文化を活かして

 

糸の可能性を刺繍技術によって広げ、繊細なものづくりを続ける000(トリプル・オゥ)。母体となるのは帯の機屋(はたや)から始まった刺繍メーカー、笠盛。群馬、桐生にある工房では、たくさんの平らな糸から立体的な造形、アクセサリーが生まれています。製品化された糸の撚(よ)りも計算されて作られていますが、糸はとても繊細で、環境状態によって仕上がりに差がでてしまうため、毎日その日の温度、湿度を記録にとり、品質を管理しています。

 

繊細な糸と向き合う

 

糸からアクセサリーを形作るのは、専用の刺繍ミシン。そのミシンには、刺繍データ専門の熟練の職人が、コンピュータの特別なプログラムと駆使し、より美しい刺繍を施すために経験と勘を活かして1針1針のデータが入力されています。一つのアクセサリーができるまでのおよそ2時間の間、変わった動きはしていないか、目をこらして確認するのが職人さんの役割です。

 

▲目をこらして見守る姿。根気と、熟練の目が必要になる時間です。

 

ミシンだけで完成ではなく、最後には職人さんが少しずつ微調整した上で完成します。一時期、海外での生産を視野に入れたこともあるそうですが、仕上がりのコントロールに熟練の職人技が必要になることを考え、今現在は桐生の自社工房で製造するところにこだわりを持っています。

 

▲春の日差しに似合いそうな、柔らかいパステルカラー。

 

一つのネックレスを見るだけでも、糸それぞれが少しずつ違う表情をしていることがわかります。作られた日の温度、湿度、最後に加わる職人さんによる丁寧な調整。そのどれもが作り上げられたアクセサリーにぎゅっと集約されています。ボリュームのあるシルクのネックレスですが、持ってみるとふんわりと軽く、シルクの優しい風合いが最大限に具現化されています。

 

<ご愛用頂くにあたって>

シルクは天然由来繊維のため、長時間着用すると服や肌と擦れることで使用感が出てきます。シルクならではの風合いとお考え頂ければ幸いです。

 

実際にZUTTOのスタッフが工房に訪れ、お話を伺ってきました。

詳しくはこちらから>>

糸から立体へ。刺繍が生み出す000のアクセサリーを見つめて

 

 

 

どのアクセサリーをとっても、人の目や手に勝るものはないのだと感じます。自分とは離れた地で採れた貴重な素材が、目利きのあるデザイナー、職人によって形を変え、手元に届いたことを知るとよりいっそう愛着が湧いてきますね。手元に届いたアクセサリーの個性を楽しみながらお使い頂けたら幸いです。

 

作り手の気持ちが込められたものばかり。アクセサリー一覧はこちらから>>

投稿者: 武田 日時: 2018年02月25日 11:00 | permalink

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