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木製を選ぶ理由。新緑の季節に学ぶ、木とモノの相性Q&A

 

木には選ばれる訳がある

 

木々が美しい緑色に染まる5月。気温が高くなり、定期的に雨も降るこの季節は潤沢な水分を含んだ土壌が、木々を豊かに育んでくれます。そうした新緑の美しい季節、知りたいのは木製品のこと。

 

家の中を見渡してみると、リビングにキッチン、寝室に玄関と、小さなものでも木製品が見つかりませんか?自然を連想させる木製品は、モダンなインテリアにも日本家屋にも合い、インテリアとして使いやすい特徴があります。

 

さらに天然の木材には吸湿や消臭など、プラスアルファの効果があるのもポイント。人工的には作り出せない自然が生み出す特徴です。壊れにくく設計された丈夫な木製品は、使い方を踏まえれば長く暮らしに寄り添うものになります。新緑の季節に、様々な木と暮らしのモノの相性をQ&A方式でご紹介します。

 

木と布の相性

 

Q. 服を仕舞うのに最適な木材とは?

 

服を仕舞うには、掛けるためのハンガーや畳んで仕舞う場所としてのタンスなど、収納家具が必要になりますね。服のような布ものを仕舞うには、どんな木材が適切といえるのでしょうか。

 

A. 通気性が良く抗菌作用がある木、服への当たりが優しい木を選ぶ。

 

その答えは、服の大敵から守ってくれる木材、そして服に対して優しい木材です。

 

 

1987年にアメリカの紳士靴メーカーから誕生したWoodlore(ウッドロア)。アメリカ中東部特有のレッドシダーを用い、調節可能なパーツのシューツリーを生産しています。その後、レッドシダーの機能を活かしたクローゼット商品も数多く展開。レッドシダーという素材が持つ力によって、愛用品をより長く使い続けられるようにと製品をつくり続けています。

 

 

アメリカ産のレッドシダーは芳香杉とも呼ばれ、気持ちの良い天然木ならではの香りを持っています。そして赤みがかった木肌も特徴で、赤っぽい色から茶色、褐色と自然素材の色合いを見ることが出来ます。

 

 

Woodlore(ウッドロア)では、衣服のハンガーを服の種類に合わせて製造しています。例えば上記のベルトキーパーは、ベルトだけでなく、長くて細いストールなどを収納するのに最適。場所も取らずスリムに収納出来るのが便利なところです。

 

レッドシダーは服の大敵、湿気を取り除く?

 

木は呼吸するように、湿気を吸い込み、放出する力を持っています。中でもレッドシダーは吸湿効果と断熱効果が高いことが知られているため、欧米では特に住居の床材としても使われることも。日本でも雨戸に利用されている場合があるのだそう。木材の中では比較的吸湿しても、反り返りにくいためインテリア家具としても歪みが起きにくい良さがあります。

 

 

さらにレッドシダーは害虫や微生物の繁殖を防ぐ抽出成分を含んでいます。そのため気温が上昇し、虫喰いが気になる季節での服の保管には最適。シダー収納ボックスは、シャツや靴下、ネクタイを揃えて保管出来るボックス。クローゼットの中に、特別お気に入りの衣服を収納する場合にも役立ちます。

 

レッドシダーの香りはどのくらい持続する?

 

Woodlore(ウッドロア)の製品を手に取ると分かるのが、レッドシダーの香り。ふんわりとまさに「木」という香りは、まるで森林浴をしているかのような気持ちの良い爽やかさがあります。そもそも木が香る理由は、木から精油成分が出ていることが一因。精油成分は木が虫や微生物から自らを守る、殺虫・殺菌効果があると考えられています。

 

サンドペーパーは粗目のものがおすすめ

 

先述の通り、芳香杉とも呼ばれるレッドシダーは空気に触れることで徐々にその香りが薄らいできます。クローゼットの中で使い続けていても、1年ほどするとほぼ香りがしなくなりますが、サンドペーパーで擦ることでその香りを復活させることが出来ます。やすりをかけることで、木肌全体も柔らかくなり、手触りも良くなります。

 

 

 

籐(トウ)もまた、服との相性が良い木材。代々籐製品を作り続けてきたツルヤ商店は、現在4代目。職人が手で籐のつるを編み、無塗装で仕上げています。天然素材のみを駆使して作られた籐バスケットは使い込むほどに色味の変化を楽しむことも出来ます。

 

 

籐、つまりラタンとは、ヤシ科の植物で熱帯雨林地域のジャングルに自生する、非常に生命力の高い植物。伸びては倒れ、倒れては伸びるを繰り返し、3~5年で成長します。短期間で生育するといわれており、植林ではなくすべて自然からの恵みの天然素材です。 非常に軽く、曲げ加工がしやすいことに加えて、さらに耐久力が高い点も、暮らしの中で使える道具として使いやすいポイントです。

 

服にひっかかることはない?

 

細かい編み目のかごに服を入れた場合、服がひっかかってしまうのでは?と心配になるかもしれませんが、編み目が細かいことで、逆に服への当たりが優しくなっています。

 

 

ツルヤ商店の籐バスケットの底面は、カゴメ編みと呼ばれる編み方で作られています。籐はもともと耐久性のある素材という特徴があるのに加えて、縦・横・斜めの3方向から編んでいく編み目は耐久力をさらに高くしてくれます。そのため繊細な編み目に見えて、重量があるものにも十分に持ち堪え、フラットな作りになっていることで、服がひっかかりにくくなっています。

天然素材のため、状況によってはカゴメ編みに切れ目が入ることもありますが、しかし一本切れてしまったくらいでは壊れる心配もないのが、この籐バスケットの良さ。ほかの木材の4倍にも相当する耐荷重を持つ籐ならではの安心感です。

 

 

籐バスケットは月に1回ほど直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いて、空気にさらしてあげると、余分な水分が抜けて長くお使い頂けます。さらに服だけでなく、家の中に雑多になってしまったモノの収納にもご利用ください。

 

木と水の相性

 

Q. 完全に水に濡れてしまう調理道具に木が使われるのはなぜ?

家の中で、今度はキッチンに目を向けてみると、調理道具の中に木製のものがありませんか。完全に水に濡れてしまうとカビなどの心配がある木製品ですが、なぜ水濡れしやすい調理道具に使われるのでしょうか。

 

A. 木材に含まれる油分や密度の高さによっては水はけが良い。

その答えは、木材は種類によって油分を多く含んでいたり、表面の密度が高いことで、水はけが良いため、調理道具として使うことが出来るのです。

 

 

オリーブの木から作られた、BERARD(ベラール)のオリーブカッティングボード。大胆に湾曲する木目が特徴のオリーブは約8億本が世界で植林されており、その95%が地中海沿岸地区で行われています。各国が計画的に植林、伐採し、オリーブオイルを採取し終えた木材を原料にして木製品が作られています。オリーブの木はまた、平和の象徴、知恵の木、友愛の木とも言われています。

 

 

オリーブオイルの原料であることから分かる通り、オリーブの木本体も多量の油分を含んでいます。そのため水はけが良く、すぐに乾くのでキッチン用品としても衛生的。さらに非常に硬質のため傷がつきにくいこともまた、衛生面で安心と言えます。

 

 

油分の含量が高い木材には、ヒノキもあります。ヒノキを使って火をおこせることから「火の木」と呼ばれるほど油分を多く含んでいる性質があります。長野県の木曽で、日本の様々な木々を使い、暮らしの道具を作り続けてきた山一(やまいち)の桧まな板も、そのヒノキの性質を見てとれるアイテム。

 

 

まっすぐ平行に伸びた木目は、木材の柾目(まさめ)と呼ばれる部分で、樹齢200年以上の木材から厳選したもの。この木目が緻密であり、さらに柾目は横一本にまっすぐ通っているため、水切れしやすい組織構造になっていることもまた、乾きが早くなる理由。山一のまな板は、超仕上げという機械で仕上げており、カンナ仕上げと同じ状態となるため、手触りは柔らかく滑らか。刃の当たりも優しく、手に持つだけでもさらりとしたヒノキの質感を感じることが出来ます。

 

乾くまでどのくらいかかるのか?

 

オリーブやヒノキは、油分を多く含むことで水はけが良く、調理道具にも向いていることが分かりました。それでは実際、どのくらいの時間を掛けて乾くのでしょうか。

 

 

試してみたのは、スタッフが2年近く愛用している山一(やまいち)の桧まな板 M28。丸型になっていることから、スペースの狭いキッチンでの使い勝手が良いヒノキのまな板です。

 

 

早速水に濡らしてみると、表面でうっすら水を弾く部分が見られました。上記の点線で囲んだ部分はまわりに比べて水気が少ないことが分かりますでしょうか。水に濡らすと瞬間的にこうした部分が表れることから、ヒノキが油分を多く含んでいるという性質が分かります。

 

 

簡単にまな板全体をふきんで拭い、窓辺に立てた状態で乾かしてみました。まな板の縁の部分から徐々に乾き始め、30分経過すると縁の部分は完全に乾燥。そして1時間経過するとまな板全体の水気がなくなり、手で触れても水気を感じなくなるほどに乾きました。これくらいの乾きの良さなら、お料理を作ってまな板を洗い、ご飯を食べ終わるくらいには十分に乾いていることになります。木製の調理道具は、こうした素材による水はけの良さが、日々の暮らしやすさに繋がります。

 

木と肌の相性

 

Q. 人の手や肌に触れる木の「あたたかみ」とは?

木製品を手に取ると、人工的なものにはない、あたたかみを感じるのはなぜなのでしょうか。

 

A. 熱伝導率の低さと手触りが要因に

木製品を手にとったときの五感で感じる部分、例えば温度や手触りといった感じ方が木のあたたかみに繋がります。

 

 

北海道の木々を使い、テーブルウエアを製造する高橋工芸(たかはしこうげい)。木をロクロ挽きで仕上げていく製品は、自然そのままの木目を残し、美しい姿が生まれています。中でもKAMIシリーズは、厚さ2mmという薄さに作られ、灯りにかざすと透けて見えることから、紙のようだとこの名が付けられました。

 

 

木材は熱伝導率が低い、つまり熱を通しにくい性質があります。そのため例えばKAMI Glassに温かい飲み物を入れて手に持った際、急激に飲み物の熱を感じることはなく、じんわりと手に伝わってくるような感覚があります。この熱の逃げにくさという性質のため、温かい飲み物のほかにも、お味噌汁を飲む際は木製のお椀を使うことで、やけどをすることなく手に持てるなど、木製品が最適だと考えられているのです。

 

 

 

「熱」という要因だけでなく、手で触れる感触もまた、木製品の温もりを連想させるもの。

BUNACO(ブナコ)は青森県でブナを有効利用して製品化するインテリアブランド。円筒形のBUNACO ティッシュボックスは、ブナをかつらむきにした後、幅10mm、厚さ1mmほどのテープ状に加工し、巻き型をあて、コイル状にしていくことで、ブナを有効に活用する画期的な工程を経ています。

 

 

 

BUNACO ティッシュボックスは、ブナを薄く削りやすりが丁寧に掛けられていることで、つるりとした肌触り。ティッシュの出し入れもしやすく、手に触れたときの感触の気持ち良さが木材ならではです。また、この手触りの良さによって、テーブルにボックスを置いたときのあたりが優しく、テーブルを傷つけることもありません。

触れた人だけでなく、モノにとっても優しいこともまた、木材が作る温もりです。

 

 

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投稿者: 植田 日時: 2018年05月13日 11:00 | permalink

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