ずっと使いたいモノ、置いてます。

素足に近い履き心地

甲に大胆なほど幅広のゴムをあしらったCOMFYのスリッポンシューズは、comfortable（快適な）を語源とする名がついた軽やかな履き心地と、脱ぎ履きが楽な便利な一足です。

シンプルながらも印象に残るデザインのCOMFYのスリッポン。実は2018年に発売されたシューズの6年ぶりのリバイバルです。バルカナイズドスニーカーと言えばの久留米で室内トレーニングシューズのような軽い履き心地で、合わせる服を選ばず、毎日履きたい快適とおしゃれを兼ね備えたバルカナイズドスニーカーなのです。

履き心地を支える、児島帆布と平ゴム

生地には、デニムの産地として知られる岡山県・倉敷市で織られた「児島帆布」を採用。糸の撚りやタテ糸の本数を吟味することで、丈夫さと柔らかさを兼ね備えた理想的な生地厚に仕上げられています。さらに、日本製の平ゴムを甲に配し、足をやさしく包み込む設計になっているのも特徴です。歩行時のホールド感と、脱ぎ履きのしやすさのバランスが絶妙なのです。

バルカナイズド製法のスニーカーは、ソールの柔軟さと耐久性を兼ね備えます。生ゴムに熱と圧力を加えながら成型するこの手法は、PRASのシューズに欠かせない技術です。アッパーとソールがしっかり密着することで、底剥がれしにくく、型崩れも起きにくい構造になっており、履き込むほどに足に馴染み、より柔らかく快適な履き心地へと育っていきます。

使用されている木型（ラスト）は、日本人の足型に合わせて作られたものなので、細身ながら足入れがしやすく、裸足でも、薄手のソックスとでも快適に履いていただけます。ローファーのように、カジュアルにもナチュラルにもどんなコーディネートにも馴染む一足です。

内面的な「日本らしさ」

製品の外見だけでなく、内面的な部分で日本らしさを訴えたいという「JAPANISM PRODUCT」を理念に掲げるPRAS（プラス）。内面的な日本らしさとは「真摯に素材と向き合うこと」や「繊細で愚直なモノづくり」といった、古くから日本人が心がけてきた、ものづくりの際の特質と考え、この特質を国内外に発信し、実際に製品を身につけてもらうことで共感を得ることが今後の日本に必要なのではないか、と考えたことがブランドの始まりでした。

多くのPRAS（プラス）のスニーカーに採用されているバルカナイズド製法とは、スニーカー本体とソールを張り合わせる製法。スニーカー本体とソールの間にまだ固まっていない未加硫ゴムをはさみ、特殊な釜に入れて高温の圧力をかけながら硫黄、加硫剤を加えていきます。この「加硫」の工程において、靴底とアッパー（靴の本体）が接着し、キャンバスの本体やゴム底といった素材の異なる部品が一体化出来るのです。バルカナイズド製法によって長い時間をかけて作られたスニーカーのゴムは、伸びてもきちんと戻り、弾んだりしなやかに曲がるという本来の性質を持つようになり、足へのフィット感が非常に良く、底が剥がれにくいスニーカーとなるのです。

一時的な流行りではなく、次の10年、そしてその先に続く普遍的なプロダクトを生み出していきたいという思いから、どんな服にも合うシンプルなスニーカーに注目するPRAS（プラス）。「日本らしさ」を大事にしながら、過去にとらわれず、新たな試みにもチャレンジしています。