ずっと使いたいモノ、置いてます。

”the right product”なジーンズ

ジーンズの歴史はアメリカの歴史とともに展開してきたとも言われます。そんなアメリカでも、時代の流れとともに各ジーンズメーカーはコスト削減で生産地を国外に移し、生地も安価なものに変え、作りや付属もいわゆる”the right product”なジーンズとは異質なものとなっていきました。
ところが2008～2009年にかけて、アメリカ国内ではマーケットに変化が起きました。それまでビッグブランドがマーケットを殆ど独占し、様々な経費が増大するにつれ、商品に費やす経費や時間が少なくなり、服が好きな人たちは次第にそういった商品のクオリティに満足がいかなくなりました。

少量生産の本物の米国製ジーンズ

そこへ新たな動きとして、日本のセレクトショップのモノの選び方を見習うべきという潮流が現れます。サンフランシスコ、ニューヨーク、シアトル、ポートランドなどにこだわりのもの選びをする小さな規模のショップが出現。アメリがデニム文化の発祥地であることを自負し、ジーンズは勿論のこと、シャツや小物に至るまで作りに強いこだわりを持つMade in U.S.A.の商品が次第に注目をされるようになっていったのです。そんな折に始動したTELLASONもバイヤー達の注目を集めました。

履き込むほどに浮かび上がるこだわりのディテール

TELLASONはLevi’sのXX生地を生産していたことでも有名なコーンミルズ社で特別に作られたセルビッジデニムを使用し、履き込むごとにヴィンテージのような表情に変化していきます。
こだわりは細部にまで及びます。縫製はノースカロライナ産のスレッド(撚り糸)で、ブラウン・オレンジ・イエロー・インディゴの４色の糸を使い分けています。ヒップポケット下部は補強地による２層仕上げ、表にはインディゴ染めの糸を使用した“T” （TELLASONの頭文字）のステッチ。糸が色落ちしてくるとTの文字が浮かび上がってくるという心憎い演出です。ポケットライニングの生地は丈夫なテネシー産のキャンバス地を使用し、コインポケットは手を入れやすいようにオーバーサイズで設計されています。
リベットなどの金具類はケンタッキーのメーカーによるアンティックカパー、レザーパッチはポートランドのTanner Goodsによるハンドメイドという具合に、沢山のこだわりが1本の製品に盛り込まれ、裁断や縫製のみならず使用する各パーツに至るまで全てにMade in U.S.A. （サンフランシスコ）を貫いています。

さらに面白いのは、ヒップポケット内側の赤い"LEGAL"タブが隠れています。これはレジスターマークに非常に神経質な大手ジーンズブランドが、競合するジーンズに赤いタブが付けられるとブランドに関わらず警告や注意を発信するため、過去にその経験があった2人は敢えて"LEGAL(合法)"と文字を入れた赤タブを表に出ない内側に付けるという、ウイットに富んだディテールを見せています。履き込むにつれタブのシルエットが表に現れるという部分は、テラソンならではの知る人ぞ知るポイントにもなっています。

定番的に人気の一本

14.75オンスの MID RIZE SLIM STRAIGHT RIGIDは、TELLASONの中でも定番的に人気の一本です。股上が適度に浅めで履き心地の良いパターン。極端に細くならず、かつ綺麗なシルエットを作ります。オンスとは生地の厚さの単位です。TELLASONの打ち出しには12.5と16.5オンスもありますが、その中間に当たる厚すぎず薄すぎず多くの方に支持されている14.75オンスをご紹介します。履き込むほどに変わっていく表情をぜひご堪能ください。