ずっと使いたいモノ、置いてます。

春へ向かう

季節の始まりを少しずつ肌で感じる頃、目に留まるのは次にやってくる季節に着たい服。例えば、毎日着ている厚手のコートではない、ベーシックなトレンチコート、軽やかなスカートが気になったとき。お気に入りの冬セーターよりもコットンカットソーが気になったとき。きっと、このふわふわの裏毛パーカーは春を待ち遠しく思う気持ちに優しく寄り添ってくれるはずです。

ふっくら、すべすべ

裏毛起毛 ドルマンパーカーはコットン素材でありながら厚手に仕上げたもので、ふっくらしたフード、立体感のあるシルエット。使用している「ラフィー糸」は超長綿の落ち綿（わた）がブレンドされた糸です。超長綿はしなやかで光沢感があり、そしてなんといっても肌触りの良さが特徴。その落ち綿をブレンドすることで、自然なムラ感が生まれ、まるでヴィンテージのような質感になるのです。手掛けてくれたのは、裏毛を得意とする和歌山のニットファクトリー。肌触りも優しく、そして暖かい裏毛起毛のパーカーは、肌寒さが気になる春先でも無理なく着られるので、春らしい装いをしたい、けど寒さが気になる、といったときに選べる定番パーカーを目指しました。

ドルマンスリーブといえど、ゆったりしているのは肩周りで、袖はすっきり。動きやすいけれど、もたつかない形です。また、生地はふんわりと厚みがあるので立体的なシルエットが楽しめます。全体のバランスを整えて、袖丈は少し軽めにしました。カラーはBEIGEとGREYの2色展開。どちらも合わせるお洋服を選ばず、自然と馴染むカラーです。BEIGEのジップは柔らかいゴールド、GREYはハンサムなシルバーで、同じ形でも雰囲気が異なりますね。

表地はさらさらとしたコットンなので、冬コートの下に重ねて着ても毛玉ができません。冬のセーターから徐々に春物にスイッチしたくなる、梅春（うめはる）の季節にぴったりなパーカー。袖丈は短め、全体のシルエットが綺麗に見えるよう仕上げていただきました。袖からシャツやカットソーを見せても素敵です。冬から春だけでなく、薄手のTシャツだけでは肌寒いと感じ始めた秋の始まりにもお選びください。

シープスキンを思わせる肌触りと保温性

そもそも落ち綿とは、紡績工程の中で、糸に形成されず、こぼれ落ちてしまった原綿のことを指します。そんな素材を原料に加える理由は、エコロジーという点もありますが、自然なムラ感を生み出せるから。そして、その糸素材自体の特徴を最大限活かすため、メーカー独自の糸の太さの組み合わせで甘く編みあげることでふんわり、立体的に仕上がるのです。スウェット、というと吊り編み機でゆっくり編み上げるイメージもありますが、こちらはシンカー編み機で吊り裏毛のような質感を実現。ふっくら、しっとり、柔らかな生地が、まるで10年来着てきたかのような雰囲気を作り出します。

さらに超微起毛を裏地側へ生地加工することで、細かい毛羽立ちを裏側へ。そして起毛加工後には生地を洗い、加工することで、シープスキンのような肌触りと保温性を再現しました。度詰め天竺のようながっしりとした硬さはなく、甘くしなやかなコットン生地。着続けて繰り返し洗濯すると、更に風合いを増していきます。長く、そして様々な季節で愛用したくなるパーカーです。

活躍する日常着
　　
日々移りゆくファッショントレンドの中で、次々に生み出される新しいデザインを身につけて、気づけばトレンドも2周りくらいして経験してきた、そんな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そろそろこれからは、その中で見えてきた『ずっと良いと思えるデザイン』『愛着のもてる服』を求めていきたい、そんな思いを持ってZUTTOのオリジナルウエアを製作しています。