ずっと使いたいモノ、置いてます。

育てるコーデュロイ

涼しくなってくると取り入れたくなる、秋冬らしい素材。こっくりとした深い色合い、温かみのあるテクスチャーはこの時期だからこそ楽しめるお洒落だと思います。ＺＵＴＴＯが新しく作ったのは、しなやかで穿きやすい16Wコーデュロイを素材に、穿き込むごとに風合いが増していく様子が楽しめるテーパードパンツ。家の中でも外でも着られる、リラックスパンツをイメージして企画した一本です。

自分だけの表情に

細すぎず、太すぎず、なだらかなテーパードが足を綺麗に見せてくれるオリジナルのコーデュロイパンツ。ウエストにはゴムを使用しているので、外出時だけでなく家の中でも気軽に選べるイージー・リラックスなパンツです。長めのアウターやチュニック丈のトップスとのバランスも取りやすく、重ね着でも活躍してくれます。

選び取ったコーデュロイは、温かみ感じるテクスチャーだけでなく、肌寒い時期に嬉しい保温性という特徴も持つ素材。生地表面を覆う毛羽立った畝が空気を抱え込み、その結果保温性を高めてくれるのです。
また今回は、コーデュロイ素材の中でも柔らかく、しなやかで穿きやすい16Wコーデュロイをピックアップ。染めにもこだわり、コーデュロイの深みのある表情をより活かせるオールド加工を施したものを使っています。

オールド加工（硫化染め）は、経年変化が楽しめるチノパンやデニムにも使用されることの多い染色方法で、染液から出した後に空気に触れる事で酸化させ、発色するという性質を持つ染料を用いて染めていきます。穿くほどに変化が出てくるので、日々愛用する中で、唯一無二の特別な表情を作り上げることが出来るのです。もともと味わい深い色合いのコーデュロイ素材が、まるで長く愛されてきたヴィンテージ品のような風合いへ変化していく様子をお楽しみ頂けます。

王様の畝、コーデュロイ

ビロードのような光沢と、表面に凸凹のある生地。コーデュロイは、ベルサイユ宮殿を造成したことでも有名なルイ14世の戴冠式で、南フランスの織物業者が、ある畝のある織物を献上したことから、Corde-du-Roi（王様の畝）と呼ばれるようになったと伝えられています。コーデュロイは様々な太さがあり、1インチ幅に何本の畝があるかという畝の太さを、WALE（畝の意味）を使って表します。今では広く馴染みのある素材ではありますが、実は幾つもの工程を経て作られる、とても手の込んだ生地なのです。
はじめに横方向にパイルが並ぶ生地を織り上げ、次の工場ではそこに特殊なカッティングを施します。そしてまた次の工場へ引き継がれ、生地を揉み込み、パイルの糸をほぐして畝を生み出します。さらに次の工場で熱加工することで生地に光沢感が現れます。織り、カッティング、仕上げ、それぞれの専門職人による工程を経た生地は、さらにまた専門職人による染めが施されていき、完成へと至ります。

日常のお洒落に

日々移りゆくファッショントレンドの中で、次々に生み出される新しいデザインを身につけて、トレンドも2周りくらい経験した、『ずっと良いと思えるデザイン』『愛着のもてる服』を求めていきたい、そんな方々にも満足していただけるものづくりを目指して 、ZUTTOのオリジナルウエアを製作しています。　　
完成までに沢山のアイデアを出し合い、パターンにも細部までこだわって、様々な人を想定して試着をしてもらいながら試作を重ねてきました。 日常の沢山のシーンで活用していただき、様々なコーディネートをお楽しみください。