ずっと使いたいモノ、置いてます。

船で旅した時代を想う

時は100年以上前に遡り、1900年初頭。貴族たちの間で流行した船旅用ランドリーバッグを、現代の暮らしにフィットするよう再考し、完成したCANVAS×LEATHER VOYAGE 2WAY バックパック。ハードケースのトランク（旅行鞄）が主流だったその時代、トランクに収納出来るキャンバスバッグの原点とも言われています。「旅の道具」というコンセプトを掲げるvasco（ヴァスコ）ならではの、使い込むほどに変化を楽しみ、その人の暮らしそのものに馴染んでいくバッグです。

風格ある佇まい

パラフィン（蝋）配合のオイルワックスを染み込ませた9号帆布を使用する、オールドキャンバスシリーズ。本来は摩擦によって現れるパラフィン特有のチョークマーク（表面シワやスジなどを指すエイジング）を加工で表現し、使い始めから味わいある風合いに仕上げています。そのため新品の状態でもヴィンテージもののような風格がありますが、使い込むことでより味わい深い表情を見せてくれます。

ユニセックスで使える、シンプルなデザイン。付属するショルダーストラップを着脱することで、ハンドバッグ、バックパックとして使用出来る点も大きな特徴です。ビジネスシーンでの利用でも、スマートに見せたい時はハンドバッグ、カジュアルな装いならバックパックと、都度装いに合わせて全体のコーディネートを楽しめます。旅行鞄として使っても、旅先で変化をつけられおしゃれがより一層楽しく。上面フラップの他、背面のファスナーからも荷物の出し入れが可能で、使い勝手も考えられています。

金具にも経年変化の美しい真鍮無垢素材を採用。負荷のかかる箇所には、米国製のコッパー（カッパー）リベットを打ち込むことでカバー、かつデザインとしてもポイントになっています。船旅用ランドリーバッグを原点と言うにふさわしく、高い堅牢度を誇るバッグです。

時を旅する、vascoのものづくり

レザーは姫路産ベジタブルタンニンレザーを使用し、「丘染め」と呼ばれる伝統的な技法により、ヴィンテージのような味わい深い風合いに仕上げています。丘染めは19世紀にイタリアのサンタクローチェ地方で生まれた技法で、ヴィンテージのような色の濃淡や経年変化が魅力ですが、均一化を目的とする太鼓染めが主流となった現在では、手染めされたレザーは極めて稀少になりました。手染めができる職人は少数ではありますが、vasco（ヴァスコ）ではブランド設立以来継承し続けている技法でもあります。染色の後にはパフ機を使い、丹念に磨きあげられ、縫い、打ち、仕上げまで丁寧に行われます。vasco（ヴァスコ）のクラフトマンは、たしかな技術やセンスを兼ね備え、流れ作業ではなく、パターン・縫製・仕上げに至る全行程を一人でこなします。細かなニュアンスまでブランドの強いこだわりを感じることができるのは、このためです。

時を経ても輝きを失わないもの

旅の道具というコンセプトのもと、バッグ・革小物を創造するvasco（ヴァスコ）。その「旅の道具」には「淘汰されても残り続けるもの」という意味を込め、時を経ても輝きを失わないヘビーデューティーなアイテムを創造しています。長く連れ添える、自分だけの、本物の風格が欲しい。そんな願いを叶えてくれるのがこのvasco（ヴァスコ）の製品です。

vasco（ヴァスコ）の創業者は元々古着のバイヤーとして活躍していました。しかし、ヴィンテージものは非常に魅力があり高い人気を誇っている一方、数にもその修復にも限りがありました。そんな中、ヴィンテージの魅力をより多くの人に伝えたいと自ら立ち上がり、ものづくりをスタート。大航海時代に新しい大陸を開拓した偉大な航海者・vasco da gama（ヴァスコ・ダ・ガマ）から名付けられたこのブランドは、風合いあるバッグを長く使ってほしいという思いを強く持ち、今もその名前に反することなく、飽くなき探究心で挑み進化し続けるブランドです。