ずっと使いたいモノ、置いてます。

自分の居場所を見つける

「このイスは、ＭＯＧＵ－ＫＡＧＵの象徴なんです。」
ちょっと、いい過ぎたかな。な表情もされてましたが、実際、このクラブアームチェアは、「第５回暮らしの中の木の椅子展」でも入賞された、自他共に認めるＭＯＧＵ－ＫＡＧＵの代表作です。

デスクワークをテーマに考えられたもので、適度に身体をサポートし、それでいて長時間座っても疲れにくいように設計されています。
全体に丸みを持たせた仕上げは、触り心地良く身体に優しい仕上がりになっています。
ぱっと見ただけでも、お分かりいただけると思いますが、手がこまれた作品だということが伺われます。
そしてこの椅子は、背板の後側に特徴があります。
普通であれば、その特徴的な美しいデザインをアピールすると思いますが、森田さんはそれよりも無垢の木ならではの美しい木目を楽しんでもらいたいとその背板後側の表情に力を入れられています。

「最高傑作ではありませんが、これまでの集大成的な作品ではあります。」

家具の設計で興味を持ってから、徒弟制度の残る工房で実際に椅子づくりを習得し、思ったものを作れるようになった森田さんが出した答えは、無垢の木の持つ魅力を生かして、これから先ずっと使えるイスであるクラブアームチェアであり、使い心地の良い、ぬくもりのある作品を作るＭＯＧＵ－ＫＡＧＵにつながりました。

「永い年月を経て育った木は、素材としてもそれに負けないくらい耐久性を持っています。そんな大切な資源を扱って行く上で、「家具」に形を変えた後も、さらに永い年月お使い頂けるよう創意工夫をしています。」

仕上げには、無公害で人にも優しい植物性オイル、ワックスを使ったオイルフィニッシュ。
家具はいつも身近にあるものという考えから、同様に安全性に配慮し、長くお使い頂くためにも、購入者自身で簡単にメンテナンスできるようにしています。


ＭＯＧＵ－ＫＡＧＵという自分の居場所を見つけた森田さんの作るイスは、座る方へ少し迷っている人生の指針を教えてくれる気がします。