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2008年6月21日。夏至の夜。
みんなでいっせいにでんきを消して、キャンドルを灯しましょう。
キャンドルナイトに参加した人たちそれぞれがなにかを考え、なにかをして…
ゆっくりと暗闇が広がる、スローな夜が流れていきます。

キャンドルナイトのこと

ハニーハムシートのキャンドル

2001年のカナダ。米ブッシュ大統領の「1ヶ月に1基ずつ原子力発電所を建設する」という政策に反対して、カナダに自主停電運動が起こりました。

このカナダの運動を見て「日本でもやってみよう」と声を上げたのが、明治学院大学教授の辻信一さん。辻さんは、「ナマケモノ倶楽部」という環境問題をテーマに活動するNGOを作った方です。
「カフェスロー」というカフェを経営する辻さんは、まずはこのお店のイベントとして、自主停電運動を始めました。

カナダでの自主停電運動は真っ暗にするのですが、それでは子供が暗闇に驚いて泣いてしまう…そこで辻さんは、電気を消した暗闇の中で、ろうそくを灯しながら自主停電運動を行なうことを思いついたのです。
「カフェスロー」での自主停電運動は評判が良いことをうれしく思った辻さんは、「大地を守る会」(有機野菜の宅配サービスをで、全国の農家と生活者の間をつなぐ活動をしているNGO)の藤田和芳さんを声をかけました。藤田さんは「大地を守る会」を中心として、秋に「キャンドルプロジェクト」を実施しました。参加したひとに書いてもらった作文には、心を打つ言葉がたくさん並んでいたのだそうです。

「原発反対」と100万回叫ぶより、1人1人が生活のワンシーンでこういった時間を自由に体感していくことが、いつかほんとうに平和な暮らしへとつながるのではないか。集まってきた言葉を読んでいて、2人はそう思いました。
そして辻さん、藤田さんに加え、マエキタさん(NPOサステナ代表)、竹村さん(京都造形芸術大学教授・EarthLiteracyProgram代表)、枝廣さん(ジャパン・フォー・サステナビリティ共同代表)が集まり、もっと多くの人が気軽に参加できるようにという想いをこめて、2003年夏至の日、「100万人のキャンドルナイト」という名前をつけ、「キャンドルナイト」が始まりました。

アルガンクリームと蜜蝋のキャンドルを一緒に

「日本でいっせいに電気を消す日は、いつにしようか」
地球のことを考える「アースデイ」がいい。いや、平和を願った「終戦記念日」がいいだろうと、たくさんの議論があったそうです。最終的には、それぞれの国の社会事情や、人間の都合で決められた記念日ではなくて、地球のどこの国でも必ずやってくる共通の日に開催するのがいいと決まりました。
主義や主張、立場や国籍の違いを超えて、いつの日か地球上のいたるところでキャンドルナイトが開催され、くらやみのウェーブが広がりますように。

ゆるやかなあかりが灯る夜

ろうそくの灯りのもと、テラカードに書き綴る便り

「100万人のキャンドルナイト」は、無理に電気を消したり、大声で反対を叫ぶ運動ではありません。無理をして電気を落とし、ラジオが聴こえなければ、携帯電話でおしゃべりもできない。そういう普段の暮らしの事情をやめてまで、ろうそくの灯りで過ごしても、無理した先にあたたかい未来があるとは思えない、という前提のあるキャンドルナイト。
普段の暮らしをしながらも、過剰な電飾の明かりから少しだけ離れ、自然の光だけで過ごしてみるという時間をどのように過ごすのかは、人それぞれ、皆さん次第です。

思い思いのキャンドルを灯して

たとえば大切な人と幸せな晩餐を過ごしたり、キャンドルの灯りだけで子どもたちに絵本を読んであげたり、かけがえのないペットと乾杯したり、ひとりのんびりと湯船に浸かったり。

一人ひとりがそれぞれの考えを胸に、ただ2時間、でんきを消してみる。
ゆるやかにつながる「くらやみのウェーブ」を地球上にひろげていきませんか。

(参考:「100万人のキャンドルナイト」http://www.candle-night.org/jp/)

 

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