Keep it long, treasure it long.

重ねて便利な漆のボウル

その人の生活を表すかのような食器棚。食器が丁寧に仕舞われていたら、きっとものを大切に使う人なんだろうなと感じます。スタッキング ボウルは拭漆が施された日常使いにぴったりなボウル。収納時も簡単にスタッキングができ、重宝するボウルです。

明治41年、石川県は山中温泉。当初は木工所として創業した我戸幹男商店（ガトミキオショウテン）は、高度なろくろ挽き技術を活かした山中漆器ブランドです。

同じ石川県には、輪島塗りに代表される漆を幾度も重ねた技法がある中、丁寧なろくろ挽きで形を作り漆を薄塗りする山中漆器は、古くは湯治客への土産物としてその名が知られていました。

山中漆器は木地師と呼ばれる職人の手により、透けるほど木地を薄くしたり、筋を付けるといった高度な技術が発達し、京都や会津といった城下町から伝えられた塗りや蒔絵の技術と相重なり、もともとの素材がそのままに表れた美しい漆器として発達しました。

華美すぎず、現代にもナチュラルに生活に溶け込む山中漆器。我戸幹男商店（ガトミキオショウテン）は、現代のライフスタイルに合う生活の道具を届けたいという想いを込めてひとつひとつの製品を作り上げています。

その名の通り、いくつも重ねることが可能なスタッキング ボウル。縁が厚く作られているので、ボウルを重ねても倒れにくく、ぴったりと下の器にはまります。木地の厚みや、内・外を歪みなく作り上げるのは職人の腕によるもの。精巧な作りに見入ってしまいます。

スタッキング　ボウルは、漆を塗る作業と拭く作業を何度も繰り返す拭漆の技法で作られています。拭漆特有の磨きがかかったように艶やかな表面と浮かび上がるケヤキの美しい木目が特徴です。 おかずを盛り付けるのにちょうど良いサイズ感で、毎日の食事に使いたくなります。

お色は黒拭漆、赤拭漆の2色展開。重厚感のある黒拭漆は男性に、鮮やかな赤みのある赤拭漆は女性に、など使い分けてみてはいかがでしょう。いずれも色が違えど、木材そのものの特徴が表れ、重厚感やナチュラルさといった異なる雰囲気を持っています。お好きなお色の組み合わせでセットにしても良し、同じ色でいくつか揃えても良いですね。箱に入った状態でお届けしますので、贈りものにも是非お選び下さい。