Keep it long, treasure it long.

等身大の品の良さ

一枚着としては勿論、ジャケットやカーディガン、プルオーバートップスの中にも、ふんわり、あるいはきりりと効かせることが出来るのが、シャツやブラウス。その存在はワードローブに欠かかせないもの。だからこそZUTTOではそんな白系統のシャツやブラウスにもこだわり、一定のバリエーションを持ちながらご紹介したいと考えてきました。

今回ご紹介するのは、伸縮性のあるカットソー素材でありながら、布帛、つまり織物のような表現を可能にしたブラウス。エフォートレスな着心地から生まれる等身大の品の良さを感じられるブラウスには、数々のこだわりが詰まっています。

独自開発の生地の末に

ブラウスの着心地を決めるのは、何と言っても生地。今回の企画で生地をお願いしたのは、和歌山県にて1960年代に創業した実力あるニットメーカー。 自社オリジナルの編み機やコンピューター制御のジャカードマシン等、貴重で特殊な機械とそれらを操る豊富な経験を持つ職人達を擁し、オリジナリティ溢れる生地を提供し続けるメーカーです。

今回ブラウスに採用した生地は、世界にも類をみない42ゲージのコンピューターシングルジャガード機で編み上げるもの。一見するとかっちりしたシャツ生地に見えるのですが、実は伸縮性のあるカットソー素材なのです。タテのストレッチを止めて、編み特有のダレを防ぎ、ヨコのストレッチのみを残すという特殊な製法で、綺麗なブラウスの質感・表情を持ちながら、カットソー素材特有の伸縮性を持つ、抜群に着心地の良いブラウスが実現しました。

登場機会が多いアイテムだからこそ、こだわりをちりばめて

蜂巣柄ジャカード ブラウスはきちんとして見えるのに、伸縮性のあるカットソー素材であるために柔らかな着心地で楽しむことができます。ブラウスの着心地の決め手が「生地」だとすれば、シルエットの美しさを決めるのは「パターン」です。1枚でさらりと身につけた時に自然なドレープが生まれるよう肩の切り返し部分（前身頃）と背中の部分（後ろ身頃）の両方にギャザーを寄せ、背面の着丈をやや長めにとることで、裾をボトムスに入れずにすとんと着ても美しいシルエットが生まれるよう配慮しました。

またカットソー素材の心地良さを引き出してくれるのが、袖口の造り。袖口はボタンで閉じるシャツ仕様ではなく、ギャザーを寄せたブラウス仕立てに。肘の部分から手首にかけてゆったりと広がるシルエットになっているので、ほんのりと甘く女性らしいドレープを描くのがポイントです。ブラウスの顔となる襟まわりはコンパクトに抑え、お行儀よく並んだボタンがアクセントになっています。ボタンは一つ穴のボタンにピンを通し、そのピンを生地に縫い留めるというディテールの効いたものをセレクト。

スカートにもパンツにも

ほんのり甘めの隠し味を随所に散りばめたとっておきのブラウスは、「OFF WHITE」「PINK BEIGE」という2色をご用意しました。どちらも合わせるボトムスを選びませんし、シーズンを通してコーディネートしやすいお色味です。たとえば、フレアシルエットのスカートに合わせてフェミニンにまとめてもよし、デニムやきれいめのテーパードパンツにコーディネートして甘さをおさえてもよし。エフォートレスな着心地と、ほんのり甘いシルエットの魅力をお楽しみください。