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1着で3通りの着方

中世の騎士が身に付けていた官服や陣羽織にインスピレーションを受けて作られた、タバードドレス。イギリスの古き良き伝統を現代に伝えるワークウエアブランドYarmo（ヤーモ）らしさが溢れた1着です。一見独特なデザインでありながら、身に付けてみるとびっくりするほどナチュラルに着こなせて、今日はどんな風に着よう？とコーディネートを考えるのが楽しくなるアイテムです。

こだわりの仕立てと、動きやすいパターン

Yarmo（ヤーモ）が手がけるウエアは、どれもシンプルでさっぱりとしたデザインでありながら、どこかちょっとした遊び心やクラシカルなテイストを織り交ぜています。前後が別れているデザインが特徴的なタバードドレスは、1着で3通りの着方を楽しめます。複数の着方を楽しめるウェアは、結局1通りしか着ていないというパターンも多いですが、タバードドレスはどれも素敵な雰囲気になるので、是非全て試してみてくださいね。

肩の部分のみでつながっており、両サイドはあいている作りになっています。前身頃、後ろ身頃の両側に紐が付いており、この紐の結び方で3つの着こなしが完成します。
1、前リボンスタイル：前身頃の紐を後ろで結んで、その上から後ろ身頃を重ねて前で結ぶ
→リボンがアクセントになった、愛らしいワンピーススタイルに
2、後ろリボンスタイル：1とは逆に、後ろ身頃の紐を前で結んで、その上から前身頃を重ねて後ろで結ぶ
→きちんとした印象にまとまる、シックな雰囲気に
3、エプロンスタイル：生地を重ねず両サイドでそれぞれ結ぶ
→ナチュラルでリラックスした着こなしに

仕立てた後に製品染めを施されているため、色落ちが起きやすいという点もありますが、その色褪せこそがワークウェアらしい味わい深さを生み出します。まるでデニムのように育てる魅力のあるワークウェアと言えます。シワが気にならずさらに様々なスタイルを作り出せるので、荷物を少なくしたい旅行のウェアにもおすすめですよ。自分のスタイルの幅を広げてくれる、そんな楽しいアイテムです。

働く人々のためのものづくり

Yarmo（ヤーモ）は、1898年にイギリスのグレートヤーモスにて創業されたファクトリーブランド。元々は、ニシン漁に従事する人に向けたスモックタイプのエプロンや上着を手がけ、イギリスの港まわりに多くの店舗を持っていました。過酷な環境である海の上で働く人々のためにつくられたワークウェアは、その丈夫で保温性の高い生地と、動きやすさを考慮した優れたパターン、実用性の高いデザインなどから、現在は漁業関係にとどまらず、他職種のアーティストや職人達からも愛されています。英国国防省をはじめ、有名オイルメーカーや医薬品メーカーなど、様々な企業の制服も手がけており、イギリスのワークウェアの代表的なブランドとなっています。