
2026年のオーダー会で初めて登場した、ZUTTO別注の白漆重ね(黒地)。長く企画を担当してきたスタッフが熱望していた塗りで、ろくろ舎の酒井さんと何度も相談を重ね、数年越しにようやくお披露目することができました。今回は、実際に企画担当自身が購入した器をご紹介しながら、その魅力をお伝えします。
【受発注】オンリー椀 ドンブリ ZUTTO別注 白漆重ね(黒地)
スタッフM:
2021年にドンブリ(真塗り)を購入してから、オンリー椀の魅力にハマっています。漆の器には素敵なものがたくさんありますが、塗りの雰囲気や形、デザインをその時の出会いで選ぶと、後から買い足した際に少し雰囲気が合わず、自然と出番が減ってしまうこともあります。その点、ろくろ舎のオンリー椀はデザインがとてもシンプル。けれども、使い勝手がしっかりと考えられた器です。日常使いには重く感じないのに、手にすっと馴染むほどよい重みがあります。艶やかな漆とは異なる、マットな質感も特徴のひとつ。光沢のある仕上げの器がどこかハレの日を思わせるのに対し、オンリー椀のように艶を抑えた漆器は、より現代的で、素材そのものを楽しめる佇まいがあります。
愛用中のドンブリ(真塗り赤&黒)は、ふとした時についつい手が伸びる、一軍食器です。
オンリー椀のドンブリを購入してから、最初は丼ものや具沢山の汁、お鍋の取り皿などに使ってきましたが、今では和食以外の料理にも自然と出番が増えるように。汁っけの多い取り皿にはもちろん、小腹が空いた時のヨーグルトグラノーラやコーンフレークもこのドンブリで食べてしまうこともあります。笑 たくさん入って、掬いやすいんですよね。陶器だと気になるカトラリーの摩耗(Cutipolのカトラリーを使用しています)の心配も少なく、使ってから洗うまで時間が経ってしまっても汚れがするっと落ちるので、漆の食器は良いなあと改めて感じていました。
そんな中で、「こんな器があったらいいな」と日々考えていたのが、白漆の器。目指したのは伝統的な漆の趣を大切にしながらも、少しだけ軽やかに変化させた、「陶器のように、どんな料理にでも馴染むモダンな食器」。いくつもの試作品の中で、最も食卓に合わせやすいと感じられ、この形をすでに持っていても、もうひとつ欲しい!と思える塗りを選定しました。
それが木地を黒で塗り、その上から白漆で仕上げた今回の別注塗り。木地に黒地を重ねて、最後に白漆を重ねたもので、ベージュのような、グレーのような、不思議な色合いに仕上がりました。陶器に合わせたいとはいえ、ZUTTOのお客様にご紹介するならば木地のナチュラルさは残したいと思い、この雰囲気に仕上げました。
お気に入りの食器と合わせてみた様子。白い器やガラスの食器との相性も良く、夏の軽やかなガラスの器から、冬の重厚感ある陶器まで、幅広くまとまる色合いです。
ろくろ舎の酒井さんによると、白漆は他のクリアな塗装に比べて、ひときわ手間と労力を要するのだそうです。というのも、白漆は顔料(チタンなど)を多く含むため粘度が高く、伸びが悪い。その分、塗り広げるにはしっかりと力が必要になります。さらに白は、わずかな筆跡や塗りの厚みの差がそのまま表情として現れる色。均一に、美しく仕上げるには時間をかけた繊細な作業が欠かせません。丁寧に、丁寧に、人の手を重ねて生まれたこの色味。定番としてご紹介しているカラーと並べると、その違いは一目瞭然です。

試作時の色の違い(左下:拭き漆黒、右上:ZUTTO別注 白漆重ね(黒地))
試作の中でも、お届けした際の印象に大きな差が出にくい塗り方を選びましたが、制作時の環境や工程のわずかな違いによって、色の出方には個体差が生じる場合がございます。あらかじめその点をご理解いただけましたら幸いです。陶器をお使いの方でしたらご存じかと思いますが、陶器もまた、素材や釉薬、焼成条件によって色の濃淡や表情に違いが現れるもの。ひとつひとつに宿るわずかな違いも含めて、器の魅力として楽しんでいただける方にお選びいただけたら嬉しく思います。
ZUTTO別注 白漆重ね(黒地)は、木地の個体差や削る形など制作時の条件によって、色の濃淡の出具合は左右されます。
そして今回私がオーダーするのは、【受発注】オンリー椀 ヒョウタン。実はオンリー椀では定番の形なのですが、今回ZUTTOでは初めてのお取り扱いなのです。
長く使っている別ブランドの普段使いの漆の器が剥げてきてしまい、長く使えるものを・・と考えていたので、キホンの器を購入しようと思っていたのですが、今回はこのヒョウタンを選びました。ろくろ舎の酒井さんもおすすめされていて、オンリー椀の中でも使い勝手で選ばれているとのこと。
手の小さい女性でも片手で簡単に持て、気軽な小皿としても使いやすそう。実は最近スープメーカーを購入して日々の食卓にスープを取り入れて、毎食摂取する栄養を増やそうとしていたところ。スープ皿って陶器のものが多いですが、そんな陶器の食器を毎回使っていると洗うのが大変だけれど、軽くて小さいこんな器なら、毎食使ってもストレスがなさそうだなと思ったのです。あとは、在宅勤務中のおやつ皿としても。ヨーグルトや、グラノーラ、高カカオチョコレート、ドライフルーツ、ナッツ。時たまポテトチップスやポップコーンの時もありますが、このヒョウタンに収まる量と決めておけば、食べ過ぎも防げそうです。熱いものを入れても器自体が暑くならないので、和菓子を食べる時の緑茶も入れて、マルチに愛用したいです。今から届くのが楽しみです!
◇オンリー椀についてのご注意
・自然の木を使って、手作業で作り上げたものです。お椀の木目のデザインや形のイメージ違いついての理由でご返品やキャンセルなどは承っておりません。
・お椀は器の種類によってお届け目安が異なります。また、あくまでも目安ですので、お届けが遅くなる可能性があることも十分ご承知おきいただけますと幸いです。1ヶ月以上遅れる場合には、お客様のご登録のメールアドレスにご連絡差し上げますのでお待ちいただけますと、幸いです。
・拭き漆と真塗りなど、異なる納期の商品をご一緒に注文された場合、「遅い納期に合わせて発送」となります。8月お届け分を先にお受け取りになる場合は、別々にご注文いただけますと幸いです。
◇受注会についてのご注意
・特にZUTTO別注 白漆重ね(黒地)の色の濃淡の出具合は制作時の条件に左右されるため、個体差がございます。工業製品のように完全均一を求める方にはおすすめ出来かねますので、陶器のような個体ごとの濃淡のグラデーションも楽しんでいただける方におすすめです。
・商品のキャンセルやご返品、交換は一切承っておりません。予めご了承くださいませ。
・漆の乾燥は天候に大きく左右されます。お届け目安には余裕を持ってご案内をしておりますが、納品が遅れる可能性がございますこと、御留意くださいませ。
・オーダーメイドの受注会ですので、ご注文は【クレジットカード・アマゾンペイ・キャリア決済】をご利用くださいませ。今回の受注会は終了直後に「決済確定」をいたします。発送日の決済ではございませんことを予めご了承くださいませ。
・今回の受注会のお品物は、他のアイテムとおまとめが出来ません。お手数ですが、別でご注文いただきますようお願い致します。
・配達日の指定が出来ませんことをご了承ください。
・お届けまでに住所が変わった方は、カスタマーサポートまでご連絡くださいませ。
◇ろくろ舎のブランドページはこちらから
丸物木地師である酒井義夫さんが福井県鯖江市で立ち上げた木製品の工房、ろくろ舎(ロクロシャ)。北海道生まれの酒井さんは、木製品メーカーへの入社を機に福井県鯖江市へ移住します。そこで木地師であり伝統工芸師でもある山口怜示さんに師事、木地師としての技術を習得しました。退社後には、越前漆器の伝統工芸師である清水正義さんの元で技術を磨き、2014年に木地製作の工房ろくろ舎(ロクロシャ)を立ち上げました。伝統的な丸物木地師としての技術を継承しながら、木材を中心に素材・製法にこだわることなくプロダクトを製作する、「価値の再定義」をコンセプトにしています。
