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豆皿を並べる、それだけでいい。小さな器が食卓を豊かにする

By ZUTTOバイヤー担当 — 2026.08.12
豆皿を並べる、それだけでいい。小さな器が食卓を豊かにする
豆皿を並べる、それだけでいい。小さな器が食卓を豊かにする — ZUTTO

食事は、毎日のいちばんの楽しみ。美味しいものを少しずつ、いろいろと。目で見て、香りを感じて、箸を伸ばす。そんな時間のために、豆皿をよく使うようになりました。

ここ数年で、食に向き合う気持ちが変わったと感じています。漠然と「体にいいものを」ではなく、「本当に美味しくて、体にも嬉しいものを選びたい」。なんとなくそんな気持ちが、自分の中で芽生えてきた気がします。食卓を大切にすること、食べることを楽しむこと。そのシンプルな喜びを、あらためて見つめ直すようになりました。


01 — The Bowl

三川内焼の豆皿、
五つの形

冒頭の食卓に並べているのは長崎県佐世保市に伝わるみかわち焼の豆皿です。江戸時代の初め、平戸藩の御用窯として誕生し、藩主から将軍家への献上品や、諸大名への贈答品として焼かれてきた、400年余りの歴史を持つやきもの。技術の流出を防ぐために厳しく保護されながら、職人がひたすらに手間をかけて技を磨いてきた歴史があります。

その丁寧な仕事から生まれるのが、透けるように白く薄い磁肌に施される繊細な絵付け。染付を軸としながら、赤絵や金彩を重ねた華やかな絵柄まで、窯元によってさまざまな表情があります。江戸時代後期には、その白さや精緻な技術がヨーロッパでも高く評価され、遠く海を渡って輸出されていたのだそうです。

みかわち焼の豆皿5種を並べたショット

丸・角・六角・十角・菊割の5種類

ひとつひとつ丁寧に描かれた小さな器には、丸、角、六角、十角、菊割と、五つの形があります。丸、十角、菊割は直径約10cmで同じ大きさ、角は約9cmの正方形、六角は幅約11cmの少し横長サイズ。同じ形の同じ柄で揃えるのも素敵ですが、柄違いで揃えたり、同じ窯元の豆皿で揃えたりすることで、食卓にちょっとした表情が生まれます。


02 — The Table

豆皿があると、
食卓が賑やかになる

豆皿の好きなところは、小さいから品数を並べやすいこと。ひとつの器に少量ずつ盛り付けて、ずらりと並べると、目にも鮮やかな食卓になります。

豆皿を並べている手元のショット
豆皿を並べている様子

残り物だって、豆皿に移すだけで見違えます。昨日の煮物、冷蔵庫のしらす、ちょっとだけ残ったきんぴら。食べきれなくて少しだけ残ってしまったものも、タッパーから出して並べるだけで、わくわくする食卓が完成します。


03 — Simplicity

手をかけすぎないことが
続くコツ

品数を増やすといっても、毎食一から作ることはありません。むしろシンプルな一品のほうが、豆皿には似合う気がします。

切っただけ、盛っただけ。一皿にひとつのおかずだけをのせてみると、素材そのものの色や形が主役になります。また、常備菜もよく活躍します。週末に作っておいた煮物やおひたしを、ちょっとずつ豆皿に盛りつけるだけで、あっという間に食卓が整うのです。

トマトを盛った豆皿

嘉久正窯[十角]クラゲ

きんぴられんこんを盛った豆皿

嘉泉窯 [丸]墨はじき 山水絵

卵焼きをのせた豆皿

嘉泉窯[丸]献上唐子 二人絵


豆皿を並べる日は、なんだか食卓に向かうまでの気持ちが少し違う気がします。ひとつひとつ器を選んで、少しずつ盛り付けて。その小さな手間が、食事の時間をゆっくりとしたものにしてくれる。豆皿は、忙しい日常の中で、食卓をちょっと特別な時間に仕上げてくれる道具だと思っています。

美味しいものを少しずつ。残り物も、シンプルな一品も、豆皿に盛れば立派なごちそう。目で楽しんで、箸で選んで、ゆっくり味わう。それだけのことが、毎日の食事をいちばんの楽しみにしてくれています。

完成した豆皿食卓のまとめショット

毎日の食事が、いちばんの楽しみ


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