
毎日使うものだからこそ、ふと目に入った瞬間に「いいな」と思えるものを使いたい。そんな思いから作り上げたのが、オリジナルの刺繍入りトートバッグです。
主役となるのは、群馬県桐生市の老舗刺繍工房「笠盛(かさもり)」による、繊細で美しい刺繍。使う人の暮らしのリズムを邪魔することなく、ふとした瞬間に確かなつくりを感じさせる。そんな素敵なトートバッグが出来上がりました。
バッグの表情を決めるのは、グレーの生地に浮かぶ落ち着いたブルーの花々。異なるブルー3色は、それぞれ1色ずつジャカード刺繍機によって刺繍されたものです。一つの機械に一人の職人がつき、丁寧に見守りながら進めるという作業を3回繰り返して、3色の刺繍が完成します。
その「糸の重なり」や「立体感」は、近くで見るとハッとする美しさがあります。装飾としての華やかさよりも、長く使う中で愛着が深まるような、落ち着いた佇まいを大切にしました。
生地は、経糸にリネン、緯糸に綿麻の混紡糸を使った先染めのリネンコットンを選びました。 大量生産の生地にはない、奥行きのある表情。時間をかけて丁寧に洗いと揉み込みを行うことで、最初から使い込んだような柔らかさと、豊かな風合いを実現しています。
どんなシーンでも使いやすいようにハンドルは2種類。日常の動作に合わせて自然に使い分けができます。
▼ワンハンドルショルダー: 肩に掛けて、軽快に移動したいときに。荷物が多いときにも便利です。
アウターを着ていても肩掛けしやすいショルダーの長さです。
▼手持ち用ハンドル: さっと持ちたいときや、電車内などでコンパクトに。
荷物が増えた日のサブバッグとして、旅先での相棒として。お気に入りのミニバッグを持ちたいときの、サブバッグとしてもいいですね。薄手でかさばらないため、さまざまなシーンで活躍してくれます。
▲くるくるっと丸めてバッグの中へ。
「こんなふうに使いたい!」スタッフコメント
この繊細な刺繍を手掛けてくださったのは、明治10年(1877年)創業の老舗刺繍工房「笠盛」。アクセサリーブランド〈000(トリプル・オゥ)〉の母体としても知られる、日本屈指の技術を持つ工房です。

群馬県桐生市は、かつて養蚕がさかんだったことから、着物にまつわる繊維業が栄えた町。
笠盛も、実は帯の機屋(はたや)からスタートしたのだそう。時代とともに人々の装いが変化すると機織りから刺繍へとものづくりの形は変化しましたが、糸の力で、人々の装いに華を添えるという精神は今も昔も変わらずに、脈々と受け継がれています。

以前取材にご協力いただき、群馬県桐生市の工房を訪れ、実際の刺繍の様子を拝見しました。その際に驚いたのは、機械化された工場の中に息づく、圧倒的な「人の手」の存在でした。

ずらりと並んだ刺繍ミシン。しかし、ただ機械を動かしているわけではなく、職人の方々がミシンの前で刺繍の様子をじっくりと見つめています。


上糸と下糸のテンションを細かく細かく調整しながら仕上がりをチェックするには、熟練の職人の目と手による仕事が欠かせません。針や糸の調子を見守りながら、品質をチェックするのは根気のいる作業。一時期、海外生産を試したこともあったそうですが、糸は湿度や気温に影響を受けるため品質に差が出てしまうこと、仕上がりのコントロールに熟練の職人技が必要になることを考え現在は桐生の自社工房での製造にこだわっています。このバッグに施された刺繍も、そんな徹底した管理のもとで生み出されています。
機械で刺繍を終えた後も、仕事は終わりません。 工房では、ベテランの職人が一つひとつの製品を手に取り、半端な糸が出ていないか、ほつれがないかをチェックし、手作業で修正を加えていました。

000(トリプル・オゥ)のアクセサリーづくりを通して培われてきた、肌に触れるものへの細やかな配慮と、仕上がりの美しさに向き合う姿勢。その考え方は、このトートバッグの刺繍にも息づいています。
職人の方々が桐生の地で受け継いできた刺繍の技術を、日々の装いの中へ。使うほどに風合いを深めていく生地とともに、時間を重ねながら、長くご愛用いただけたらうれしく思います。
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