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いまワードローブに追加するならどういうセーター?スタッフのアランニット選び報告

 

例年に比べると暖かいこの冬。冬の寒さはこんなものだったかな?と油断していたら、年が明けて一段階上の寒さがやってきて、やはり冬は寒いものだと実感しています。

この冬は厚手のセーターを買い足さずにここまできたので、寒くなって着るものに困っている、というスタッフがZUTTOにもちらほら。

 

今回は、厚手のセーター選びに悩むスタッフとともに、【チクチク・シルエット・重さ】など気になるポイントを押さえて、「今買い足すならこのニット!」という一枚を探していきます。

 

 

 

「年が明けて寒くなり、今買うならどういうセーターが良いか、悩んでいる」

 

年明けの今買うなら、どういうトップス?と考えてみると、このような一枚に行き着きます。

・寒さを一枚でしのげる、厚手でしっかりとしたもの

・来年の冬もそれ以降も着られる、流行性のないもの・耐久性があるもの

 

 

ZUTTOでご紹介している数多くのニットの中でも、「暖かい」「流行りすたりのない」そして「耐久性」があるものとして、今回はアランニットに絞って選んでいくことにしました。

 

なぜアランニット?

アランニットは、しっかりと太い毛糸を使って編み立てられたアイルランドのアラン諸島発祥のニットのこと。元々はファッション性はなく、寒さ厳しいアイルランドのフィッシャーマンが漁にでる時に着る「仕事着」でした。

冬の海と聞くするだけで寒いのは想像に難く無いのですが、大西洋の強風にあおられ、凍てつくような海水にさらされ、そんな過酷な労働環境の中で男性達を守るために各家庭で手編みされていたのがアランニットです。

 

ニットの編み目にはケーブル編みやハニカムなど様々な柄がありますが、それは見た目の良さのためではなく、柄(編み目)を作ることで糸を重ね、より厚く、暖かくなるようにという機能性のためだったそうです。

 

 

このように、元来は命を守るための暖かさへの追求は、ファッションのために簡易的になったアランニットにも見て取れ、しっかりと厚みと暖かのあるセーター、という点においては今日まで守られてきている要素なのです。

また、冬の半ばに新たに手に入れるニットとしては、プレーンなクルーネックのセーターやタートルネックなどの定番とはまた違うものを、というスタッフの思いもあるようです。

 

 

3ブランド、4型を触って着て選ぶ。

 

 

さて、そんなアランニットの中から4枚をピックアップして比べていきます。

スタッフの希望としては、

 

・あまりチクチクしないもの(本人曰く、チクチクへの耐性は「普通レベル」)

・いつも自分で選ぶのとは違うテイストのもの(普段はシンプル、無地を好みがち)

・厚手のものが良いが、肩が張っているので上半身が大きく見えないもの

 

アランニットの定番といえばやはりホワイトなので、全てのニットを同じホワイトで比較してみます。アランニットだけで4枚揃えてみると、その違いがとてもよく分かってきました。

まずはそれぞれ、着てみた様子を並べてみます。(スタッフは身長158cm、上半身細身、肩が少し張っているいかり肩)

 

 

 

 

ボリューム感や丈、編み目の違いがよく分かりますね。それぞれ着心地や手触りなど、詳しくみていきましょう。

 

 

1.Athena Designs ハニカムセーター BACK LONG

 

 

まずは最もボリュームのある、Athena Designs(アテナデザイン)の【ハニカムセーター BACK LONG】。

他のアランニットに比べると、毛糸が太く、その分編み目がしっかりと立ってボリュームがあるのが見て取れます。

 

 

Athena Designs(アテナ デザイン)は、1890年代から続くアイルランドの老舗ハンドニットブランドで、熟練したニッターによる手編みを守っています。今回ピックアップした3ブランドの中では最も伝統的なアランニットと言えます。セーターのタグには編み手の名前が書いてあり、ものづくりへの責任感と誇りを感じると同時に、アイルランドに住むどういう人が編んだのかな、と考えると大事にしようという思いも一層湧いてきそうです。

 

★試着したスタッフの感想

 

「着た瞬間から暖かいのには驚きました!糸が太く、編み目がしっかりしているということはつまり比例して暖かいということなのですね。ただやはりその分、少しゴワつきますし、脱ぎ着の時にそれを感じました。暖かさと長く愛用出来る丈夫さは一番だと思います。」

 

 

「サイドにスリットが入って、後ろ身頃が少し長めのデザインになっているのはスカートでもパンツでもバランスが取りやすいですね。また、肩の切り替えがラグランスリーブになっているので窮屈さがなく、腕を動かしやすいことと、しっかりと厚みのあるセーターでも肩こりの心配が少ないと感じます。」

 

チェックポイント

・一番暖かく、伝統的なアランニット

・しっかりと厚手で丈夫そうだが、ゴワつきは感じる

・素肌にはチクチクするが、長袖インナーやシャツ、タートルネックを着用すればOK

 

 

KERRYWOOLLENS MILLS

 

続いて、KERRYWOOLLENS MILLS(ケリーウーレンミルズ)からセーターとカーディガンをピックアップします。

 

2.Crew Neck Multi

 

前身頃だけでも3種類の編み模様を上中下で切り替えて、ボリュームを調整することでアランニットにありがちな「ずんぐりむっくり感」を軽減している一枚です。これまでアランニットのボリューム感が懸念で挑戦できなかった方へおすすめ。

一般的に老舗ファクトリーのニットウエアは古いパターンをそのまま受け継ぐことが多く、着丈、腕周り、袖のシルエットが野暮ったく見えてしまうこともしばしば。そんな中、KERRYWOOLLENS MILLS(ケリーウーレンミルズ)は時代に合わせたシルエットとなるよう、パターンをブラッシュアップし続けているのだとか。

 

★試着したスタッフの感想

 

「全体的にフィットし、コンパクトで着膨れして見えないのが良いですね。ボリュームが抑えられているから、この上に着るコートも選ばずにコーディネートがしやすくなると思います。

一つ懸念を挙げるとすると、フィットしてシルエットが良い分腕周りや脇の下に余裕がなくて、少し窮屈に感じます。最近はドロップショルダーのトップスばかり着ていたので、このセーターのように肩幅ちょうどのものがきつく感じるのかもしれません。

 

編み柄が横のラインで異なるのが他のアランニットとは違う点で、面白いです。後ろ身頃の柄も違うんですね。」

 

 

3.Aran Cable 2Way V Cardigan

 

基本はカーディガンとして、後ろ前にすれば背中側が空いた深いVネックのプルオーバーとしても活躍する2way仕様。ふんわり、ふっくらした編みですが、着た時のボリュームはさほどなく、体型を選ばない一枚です。

 

★試着したスタッフの感想

 

 

「カーディガンはきっちりとした印象になりすぎてしまうのが苦手で持っていませんでしたが、この【Aran Cable 2Way V Cardigan】は嬉しい想定外で、アランニットらしくカジュアルに着られて良かったです!ざっくりとした編み目でメリハリのあるシルエットなのが、プレーンなカーディガンとは違うのかもしれません。

 

チクチクが気になるのは袖が当たる甲部分だけで、中に着たシャツの袖を引っ張れば問題なさそうです。」

 

 

KERRYWOOLLENS MILLSのチェックポイント

・着る人のことを考えてパターンをブラッシュアップして最適なシルエットに

・セーターもカーディガンも短めの着丈なのですっきりとして見える

・ゴワつきはないが、多少チクチクする(インナーで解消)

 

 

aran woollen mills

 

伝統的な柄・厚すぎない素材・マシンメイドでアランニットにしては手に取りやすいお値段なので、アランニット入門にはぴったりのブランドです。編み目がありながらも比較している3ブランドの中でも立体感が抑えられていてシンプルなので、ボトムスに柄物を持ってきても合わせやすい、という良さがあります。

 

4.メリノウール ケーブルセーター

 

アランニット、と言われて思い浮かぶのがこれ、というくらい定番の編み模様。冬らしいケーブル編みを存分に楽しめる一枚としておすすめです。今回ご紹介しているアランニットの中では最も柔らかく、かつチクチクを感じにくいものでした。

 

★試着したスタッフの感想

 

「柔らかいからか、伸縮性があって着ていて窮屈さは感じません。これぞ普遍的で定番のアランニット、という雰囲気で年齢を問わず、冬のワードローブに常備しておきたくなりますね。

気になるとすれば袖の切り替え部分がぽこっと盛り上がっているので、私のように肩が張っていると少しシルエットが大きく見えてしまうかもしれないです。

でも全体的にゆったりとしたサイズ感で、袖もドロップショルダーになっているので着ていてとても楽でした。」

 

 

 

aran woollen millsのチェックポイント

・3ブランドの中では一番柔らかく、チクチクが気にならない

・アランニット入門におすすめのブランド

・伝統的なニットを気軽に着られる

 

 

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以上、3ブランド4型のアランニットを吟味したスタッフが最終的に選んだのは、

KERRYWOOLLENS MILLS(ケリーウーレンミルズ)の【Aran Cable 2Way V Cardigan】でした!

 

 

この一枚を選んだ理由は?

 

「アランニットだけで4枚から吟味するという、なかなか無い機会の中最も新鮮な驚きがあったのがこの2Way V Cardiganでした。カーディガンに感じていた苦手意識を変えてくれたのも、アランニット特有の編み目によるものだと思いますし、苦手だったので当然カーディガンを一枚も持っておらず、脱ぎ着がしやすいアイテムとしても持っておきたいな、と感じたのが理由です。

 

伝統的なアランニットはカーディガンではなくセータータイプなので、王道ではないのですが、今の自分に合っている一枚と巡り合えた、という感じでした。

 

私はこのカーディガンを選びましたが、どれも本当に素敵なアランニットでした。色は1色で無地なのに、複雑で様々な「編み」があるだけでこんなにも彩を感じるアランニットの魅力を垣間見た気がします。

やはりブランドによって特徴は様々で、優劣ではなくどれが自分に合っているか、優先順位に合致するか、という点なのだなと改めて感じています。」 

 

 

▼暖かく、伝統的。Athena Designs(アテナデザイン)

 

▼柔らかく、着やすい。aran woollen mills(アランウーレンミルズ)

 

▼着膨れしないシルエット。KERRYWOOLLENS MILLS(ケリーウーレンミルズ)

 

 

投稿者: 丸山 日時: 2020年01月15日 11:00 | permalink

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