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コラム:長く使いたい革靴の選び方。

 

コロナ禍で気づく、長く使えるものを持つことの良さ

 

plus by chausser プレーントゥシューズ BL

plus by chausser プレーントゥシューズ BL

 

外出する回数が減ったことで、週末にお出掛けする時は「履きたい」靴を選ぶようになりました。履きたい靴というのは人それぞれですが、理由は「見た目の良さ」「どんなコーディネートにも似合う汎用性の高さ」そして何より「歩きやすさ」がメインになってくると思います。

 

その中で、使うたびに自分の足に馴染んでいってくれるレースアップの革靴は、流行が変わらない長く使いたい定番靴の筆頭です。どんなスタイルにも馴染み、飽きのこないユニセックスなデザインが特徴です。

 

足に馴染んで、長く快適に使える靴だからこそ、履き潰して買い換えるというよりも、修理しながら長く履いていくのが心地よいのかもしれません。今回はスタッフが修理に出して改めて気づいた「修理しやすい靴の形」についてのコラムです。

 

 

スタッフが靴を修理して気付く、コストパフォーマンスのこと

 

今回のコラムのきっかけは、スタッフが4年前に購入したパテントレザーの革靴を修理に持って行ったことから始まります。歩きやすく、とても愛用していたものの、靴の縁や靴底が擦り切れていたため、修理には購入金額の半分以上の修理費用がかかると言われました。

 

 

気に入っていたのでそれでもいいと思ったものの、新品のように綺麗になるわけではなく、あくまで悪いところを隠すだけの処置的なものだと知って、コストと見合っていないため、諦めることにしました。そして、次こそは修理して10年履ける靴を選び取りたいと思ったという訳です。

 

長く履くことのできる靴、というのは見た目以上に、「修理・メンテナンスがしやすい作り」というのも大切。以前から気になっていたソールを全とっかえできる靴に改めて興味を持ちました。

 

 

ソールを総取替できる靴

 

OFFICER SHOE 1831 Black

OFFICER SHOE 1831 Black / SANDERS(サンダース)

 

グットイヤーウェルト製法をご存知でしょうか。

本格的な革靴には主にこのグットイヤーウェルト製法や、マッケイ製法が使われているので、革靴を履く機会の多い会社員の男性には聞き慣れた言葉なのではと思います。

 

グットイヤーウェルトとは、中底とアッパー、ウェルトと呼ばれる細い革を縫い付けた後に、アウトソールを縫い付ける製法です。他の製法よりパーツが多く使われていたり、縫いつけ回数も多かったり、複雑な構造になっているのが特徴。厚みのあるコルクが入っていて足が疲れにくく、他の製法と比べて桁違いに自分の足の形に馴染んでいきます。

 

がっしりした靴になる分丈夫で実用性が高く、ソール交換も一般的には3〜6回ほど可能といわれています。履き方や、いつメンテナンスに出すかでも異なりますので、あくまでも参考程度ですが、2〜3年に1回ソール交換したとしても、10年くらいは使える計算になりますね。

 

デメリットもお伝えすると、履き始めの固さと、金額面が挙げられます。丈夫なパーツを使っているので、ソールの反りが固く、少しずつ足を慣らしていく必要があるのと、上記の通り複雑な作りになっていて長く使える分、他の靴よりも金額が高くなる傾向があります。

 

 

グットイヤーウェルト製法以外の靴の製法との違いは?

他には主に、セメント製法とマッケイ製法があります。

 

セメント製法というのは、靴底を縫わずに接着剤でくっつける製法のこと。

例えば、こちらのシューズはセメント製法。雨に強く、ワークシューズとしても重宝されています。

 

履き始めるとすぐに柔らかく馴染むものが多く、グットイヤーウェルト製法と同じくらい雨水に強い性質があります。一度擦り切れたソールは交換できないので、修理の際には、処置的な修理対応になることが多いですが、比較的手に取りやすく、日常的に気兼ねなく使えるのがいい点です。トレンド感の強い革靴や、革靴初心者で使うかどうか分からないという方の入門として選ぶのも良いですね。

 

マッケイ製法は縫って作られている点はグットイヤーウェルト製法と同じなのですが、甲革と中底と表底を一緒に通し縫いするので、すっきりとしたデザインになるのが特徴です。

 

chausser 2wayシューズ BL

例えば、こちらはマッケイ製法で作られたシューズ。繊細で女性らしいシューズに仕上がります。

 

一般的に雨には弱く、足を包み込むような繊細な見た目になります。実はこちらもソール交換ができるものが多いのですが、交換するたびにインソールが痛んでしまうので1〜2回の修理が限界のことが多く、毎日履く靴だとメンテナンスをしても寿命はおよそ5〜6年程度と言われています。歩きやすく、女性らしい繊細さがあるので、セメント製法の靴をグットイヤーウェルト製法の間のいいとこどりの靴と言ってもいいかもしれませんね。

 

 

長く使うために:日々のお手入れ、修理に出すタイミング

 

せっかくグッドイヤーウェルト製法の革靴を購入するなら、お手入れや修理にも気を使いたい。例えば、こんなメンテナンスをしてみるのはいかがでしょう。

 

歩きシワを深く刻み込まないように、シューフィッターを使う

どうしても出来てしまう歩きジワ。深くシワが刻み込まれてしまうと形が崩れたり、そこからアッパーが傷んできてしまうので、シューツリーをこまめに使うのがおすすめです。

アジャスタブルシューツリー 女性用

 

着用時の湿気を吸い取ってくれてカビの発生を防ぎ、クリームなどでのお手入れもしやすくなります。Woodloreには女性用のシューツリーもご用意しています。バネ式で使い勝手がよく、あまり手間もかかりませんので、ひとつ持っておくといいと思います。(刻まれたシワを伸ばす効果はありませんので、あくまでも型崩れ防止というアイテムです)

 

 

 

玄関にブラシを置いて、帰ってきたらサッと汚れを落とす

 

たまに行うクリームやオイルでのメンテナンスも必要ですが、やはり日々の手入れに勝るものはありません。シューツリーを入れて整えた後に、玄関に置いたブラシでサッと軽く埃をはらうようにしてみてください。ぐっと持ちが変わります。

 

シューズケアキット5点セット

 

例えば、こちらはAndree Jardin(アンドレ・ジャルダン)のシューズケアキット5点セット。コンパクトで幅を取らないので、靴箱の隅に常備しておくのもおすすめです。

 

 

グットイヤーの靴でもアッパーの替えはきかないので、1ヶ月に1回、手入れの時間を作る

 

消耗品であるソールの交換は可能な、グットイヤーウェルト製法の靴ですが、自分の足に馴染んだアッパー革は替えのきかない唯一無二の存在。あまり美しくない履きジワや、汚れを放置して取れなくなってしまった時にはがっかりしてしまいます。

 

レーダーフレーゲ

 

普段の通勤などでヘビーに使うことが多いなら、一ヶ月に一度はお手入れの時間を作るようにしましょう。月の最後の日曜日や、月初の最初の土曜日など、自分の無理のない範囲でルーティーンにしてしまうのがおすすめです。

 

 

アウトソールがギリギリになるまで履かない。型崩れしない、コルクが削れないうちに修理に出す

 

そして、最後に「オールソール交換ができる」からと言って、ギリギリになるまで履かないということも重要です。ソール交換よりも、こまめに部分的に修理・メンテナンスする方が結果的に経済的で、靴も長持ちします。ソールが削れてきたら修理を相談して、修理に一番いい時期を見定めるのも大切です。

 

 

スタッフが探す、これから5年も10年も使いたい革靴

 

先ほどこのコラムを作るきっかけになったスタッフが、ZUTTOのグットイヤーウェルト製法の靴の中から、これから使いたい一足を探すことにしました。

 

  • スタッフ足サイズ:
  • パンプス:24cm
  • スニーカー:24.5cm

 

まずは、定番SANDERS(サンダース)MILITARY DERBY SHOE 1830 Black

 

イギリス国防総省(MOD)のオフィシャルサプライヤーであるSANDERS社が収蔵しているミリタリーシューズのアーカイブを元に、ラスト(木型)から企画された日本限定のコレクションで、そのコレクションを代表する1足でもある外羽根のストレートチップです。「ミリタリーシューズ」と聞くと、ゴツゴツしているイメージがありますが、格好よさもありつつ、コロンとしたお茶目さも感じる一足です。

 

 

「英国紳士の気品も感じるレースアップシューズなので、デニムとの相性も抜群。アウトソールはグリップ性の高いITSHIDE社のスタッデッドソールを採用しており、レザーソールのように滑ることがなく軽くて歩きやすいというのも日常使いする上でいいなと思いました。普段24cm〜24.5cmの靴を選んでいて、サイズは4H=24cmがぴったりでした。」

 

次に、PALANCO(パランコ)ウイングチップレザーシューズ BLACK

 

「のっぺりしない、立体感・躍動感のあるウィングチップと、グッドイヤーウェルト製法なのにゴツゴツしない、女性にもコーディネートしやすいなんとも言えない品のある靴です。試着してみると、今回検討した靴の中で一番インソールがフィットしていると思いました。かかと部分にクッションがついているのも大きいと思います。

 

ウイングチップレザーシューズ BLACK

 

すっきりとした爪先と、繊細なウィングチップなので、柔らかいワンピースやスカートと合わせても使いやすいのではと思いました。先程のSANDERSは女性が履くとそのゴツッとした様子から主役級になりますが、こちらはドレッシーな靴なので馴染みそうです。」

 

 

 

そして、chausser(ショセ)※plus by chausserplus by chausser プレーントゥシューズ BL

 

「実は前から狙っていた靴です。つま先のぽってりとしたフォルムが美しい木型から作られたことを容易に想像させ、マニッシュな印象の革靴ラインナップの中にもこんなに素敵な靴があったんだと感動した一足でした。薄手のソックスやタイツを履いて着用することが主になると思ったので、足首を細く見せてくれるようなくびれのあるデザインに惹かれます。サイズは24.0がぴったりでした。」

 

plus by chausser プレーントゥシューズ BL

 

※chausser(ショセ)の方に、グッドイヤーウェルト製法のショセの靴について質問してきました。

 

Q:裏張りは、靴を購入してすぐにやった方がいい?

A:滑りが不安・小雨でも履きたいという方には新品でもすぐに裏張りさせていただくことがありますが、グッドイヤーウェルト製法の商品は革底の返りの良さや通気性を活かすためにも裏張りをすることを積極的にはオススメしておりません。

新品時は革底に膜のようなものがあり、さらには仕上げで表面にうすく蝋を塗っているため艶がありますが、アスファルトの地面などを歩くと表面が削れるのでそこまで極端に滑ることもないかと思います。靴底を丸ごと取り替える“オールソール”というお修理も平均で2〜3回はご対応可能なので、裏張りをせずに履いても修理することができます。

 

なお、革底の靴は雨天時のご使用は控えていただき、駅構内のタイルの上やマンホールの上などは慣れている方でも滑りを感じたりされるのでご注意いただくようお願いします。

 

Q:どんなタイミングで修理に持ってくるのがいい?

A:かかとに関しては、地面に接するところにゴム材を使用しておりますので、その材料の継ぎ目まで削れたらお修理のタイミングです。

つま先側に関しては革底の場合、一番圧力がかかる部分から消耗がみられると思うので詰め物のコルクが見えるか見えないかのタイミングがお修理時とご案内しております。

 

 

Q:修理にはどんな相談が多いでしょうか?

A:グッドイヤーウェルト製法に限った話ではありませんが、やはり一番は踵のすり減り、裏張りの希望というあたりのご相談です。この辺りを注意してみていただくといいと思います。

 

Q:長く使えている靴とは、どんなものでしょうか?

A:製法や履き方、定期的な手入れなど様々な理由があると思います。

【製法】
比較をするとしたらやはりセメント(接着)式よりグッドイヤーウェルト製法。(前述の通りオールソールが可能なので、アッパーの痛みが少なければその分長く使っていただきやすいです)

 

【履き方】
革を休める、靴の中の環境を整えるためにも毎日履くことはオススメしておりません。2〜3日に1回など頻度を決めていただくか、お手持ちの靴とローテーションで履いていただく方がいいと思います。

 

【お手入れ】
革も人間のお肌と似ていて、定期的に汚れ落としや保湿などのお手入れをしていただく方が強度を保つことや、トラブルが起こりにくくなることにつながるのでより長くお使いいただけるかと思います。頻度としては2〜3週間に1度程度のお手入れをオススメしておりますが、難しい場合は1ヶ月に1回はお願いできると良いのかなと思っております。

 

ブランドはこちら

SANDERS(サンダース)

chausser(ショセ)※plus by chausser

PALANCO(パランコ)

 

長く使いたい靴こそ、丁寧にメンテナンスできるものを。靴選びの一つの参考になりましたら幸いです。

 

レースアップシューズ一覧はこちらから

 

投稿者: 村上 日時: 2021年09月22日 12:00 | permalink

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