ずっと使いたいモノ、置いてます。

くるんとした生地端が愛らしい

衿ぐりや裾のくるりと丸まったデザインがポイントのモンゴリアンウール カーブセーター。ふかふかとした手触りと、軽やかな着心地が気持ちの良い一着です。デザインのみならず糸選びや染色など、服作りの全ての工程を自社で行うFACTORY（ファクトリー）。本物のものづくりにこだわる彼らのプロダクトは、言葉で語らずとも、かたちも、色も、肌触りも、その全てに意味があると伝わってきます。

厳しい大地で育ったウールの魅力

プレーンなニットをお持ちの方は多いと思いますが、普段のスタイルに少し変化をつけたいときに手に取りたくなるのがこちらのカーブセーター。丸みのあるゆったりとしたシルエットが可愛らしいニットで、生地が柔らかいためボリュームは出過ぎない、絶妙なデザインです。くるりと丸まった生地端が程よくアクセントになっており、一枚でもシンプルになりすぎずコーディネートを上手くまとめてくれます。程よい丈感で、どんなパンツやスカートにも合わせやすい、着回しの利くデザインなのが嬉しいポイントです。

モンゴリアンウールとは、降水量の少ない乾燥した気候に、時にはマイナス40度にまで達するモンゴルの地の羊毛のこと。油分を含んだしっとりとした質感に加え、厳しい大地で育ったからこそ他にはないたくましさや美しさも秘めています。カシミヤと似た糸の構造をしており軽くて柔らかいのも特徴で、通常の羊毛と比べて細かくカールした糸は、内側により多くの空気を含むことができるため、保温性にも優れています。また、ウールのニットは自宅での洗濯ができないものが多いですが、このモンゴリアンウール カーブセーターは手洗いでの洗濯が可能なので、取扱いもしやすいです。

どのような環境でどのような人が作ったものなのかを知り、愛着を持って着続けてほしい、という想いを持って服づくりを続けるFACTORY（ファクトリー）。彼らが生み出す服たちがどれも魅力的なのは、そんな並々ならないものづくりへの情熱が込められた逸品だからです。

自らの手で生み出す、唯一無二の空気感

ブランドの前身は、1978年にスタートした1軒のブティック。もとは仕入れた服を販売するお店からスタートしたのですが、1983年には自社で全ての商品を製造する方針に変え、店舗の裏に工場を作り、オリジナルウエアを展開するブランド「FACTORY（ファクトリー）」が立ち上がりました。

ミシンひとつからスタートしたブランドに、一人にまた一人と仲間が増え、お客様の身体に合わせた服づくりを続ける中で1990年には、よりオリジナリティーあるものづくりをしていきたいと、素材を求め海外へ出向くようになり、染色工房も設立したのだそう。小さいながらこだわりのある服づくりを続け、現在の企画・素材開発・製造・生産を全て自分たちで手掛けるクリエーションの形が生まれました。

そんなFACTORY（ファクトリー）のデザインパターンは、すべて東京のデザインアトリエで生み出されます。コレクションブランドで経験を積みパターンメイキングの実践を重ねたスタッフがすべて立体裁断で形を作り、サンプル縫いを何度も重ねたことで「流行にとらわれなくて、着心地がよい」「シンプルだけれど、ちょっとユニーク」といった、唯一無二の服が仕上がっていくのです。そして、生み出されたパターンをもとに、服を作り出すのが栃木県足利市にある自社工場。裁断や縫製はもちろん、併設した染色工場で製品や原料の「染め」の作業も行うというこだわりぶり。足利という、歴史的にも織物製造に長けた土地の空気感までもが服に現れるような、そんなものづくりのスタイルが貫かれているのです。