ずっと使いたいモノ、置いてます。

暑い国の知恵を借りて

一見わからないほど控えめに入ったストライプがナチュラルな印象の綿麻ストライプ ルンギブラウス。南の国のエキゾチックなディテールを取り入れ、春夏らしいリラクシーな雰囲気を持ったブラウスです。

デザインのみならず糸選びや染色も自社で行うFACTORY（ファクトリー）の服は、服作りの全ての工程に対してこだわりを貫いた逸品ばかり。本物のものづくりにこだわる彼らのプロダクトは、言葉で語らずとも、かたちも、色も、肌触りも、その全てに意味があると伝わってきます。

インドのルンギ、良さを取り入れて

名前に入っているルンギとは、インドの伝統民族衣装の腰巻き布です。暑い国インドでは、いかに涼しく過ごせるかという工夫が服にも施され、風通しがよく体にまとわりつかない布、ルンギが好んで着られています。こちらの綿麻ストライプ ルンギブラウスもルンギのようにドライタッチなさらっとした質感で、綿と麻が半分ずつの生地は乾くのも早く、汗ばむ季節に着やすくなっています。

形はゆとりを持たせたリラックス感のある着心地。首元はカフタンブラウスのように大きくVの入ったデザインになっており、チャイナボタンで留められます。チャイナボタンは完全に取り外すこともできますので、襟元を開けたシンプルな着こなしも、異国風の着こなしもお好みで楽しんでください。

横を見ると深めのスリットにはボタンが二つついています。ボタンを開け閉めするとスリットの深さを調節でき、前だけトップスインするスタイルで着られるほか、よりお腹周りにゆとりを持たせて涼しく着られ、デザイン面だけではなく快適な着心地が備わっているブラウスです。ボトムスにはリネンスカートやゆったりとしたシルエットのワイドパンツなど、リラックス感のある着心地を活かしたコーディネートがおすすめ。トップスインするとストレートデニムなどスリムなパンツとも相性よく着られ、お気に入りのボトムスと合わせてみたいルンギブラウスです。

自らの手で生み出す、唯一無二の空気感

ブランドの前身は、1978年にスタートした1軒のブティック。もとは仕入れた服を販売するお店からスタートしたのですが、1983年には自社で全ての商品を製造する方針に変え、店舗の裏に工場を作り、オリジナルウエアを展開するブランド「FACTORY（ファクトリー）」が立ち上がりました。

ミシンひとつからスタートしたブランドに、一人にまた一人と仲間が増え、お客様の身体に合わせた服づくりを続ける中で1990年には、よりオリジナリティーあるモノづくりをしていきたいと、素材を求め海外へ出向くようになり、染色工房も設立したのだそう。小さいながらこだわりのある服づくりを続け、現在の企画・素材開発・製造・生産を全て自分たちで手掛けるクリエーションの形が生まれました。

そんなFACTORY（ファクトリー）のデザインパターンは、すべて東京のデザインアトリエで生み出されます。コレクションブランドで経験を積みパターンメイキングの実践を重ねたスタッフがすべて立体裁断で形を作り、サンプル縫いを何度も重ねたことで「流行にとらわれなくて、着心地がよい」「シンプルだけれど、ちょっとユニーク」といった、唯一無二の服が仕上がっていくのです。そして、生み出されたパターンをもとに、服を作り出すのが栃木県足利市にある自社工場。裁断や縫製はもちろん、併設した染色工場で製品や原料の「染め」の作業も行うというこだわりぶり。足利という、歴史的にも織物製造に長けた土地の空気感までもが服に現れるような、そんなものづくりのスタイルが貫かれているのです。