ずっと使いたいモノ、置いてます。

吹きガラスのグラス

手の中に収まる丸いシルエットのグラスHOPE。SKRUF（スクルーフ）の作る製品は、吹きガラスでできています。息を吹いて膨らませる吹きガラスは、息の吹き込み方、天候やガラスそのものの温度とあらゆる要素が組み合わさり、大量生産にはない魅力がつまった一点もの。ガラスの王国と呼ばれるスモーランド地方で生み出されたガラスには、シンプルの中に凛とした美しさと愛嬌が感じられます。

手作りの温もりあるガラス

全く同じものが存在しないゆらぎのある不均一性が吹きガラスの特徴。一つ一つ違う無色透明のガラスからは人の手仕事のぬくもりや柔らかささえ感じさせられます。

底面には、ポンテ跡と呼ばれる手仕事の証が残っています。吹きガラスでは、息を吹いて膨らませたガラスの先端にグラス底面を成形し、別の竿をくっつけるのですが、このとき接着剤代わりに使われるのがポンテと呼ばれる溶けたガラス。底面にポンテ竿がついたら吹き竿を切り離し、今度は飲み口を成形していきます。ポンテから竿を外して完成となりますが、この時の名残が「ポンテ跡」です。作家によって個性の出る部分の一つで、グラスHOPEのポンテ跡は少し窪みのようになった手に馴染む形になっています。厚みのあるぽってりとした底面の背景を知ると愛嬌もひとしおのグラスです。

グラスHOPEは、ギフトにもぴったりなグラス2点セット。一つ一つ丁寧に作り上げた吹きガラスは、ジュースにお茶、冷酒と、冷たい飲み物や氷とも相性よく美味しく見せてくれるシンプルなデザインです。結婚祝いや引っ越し祝い、記念日などのお祝い事のプレゼントにも喜ばれます。

スモーランドとガラスの歴史

スウェーデンガラスの歴史は、スウェーデンの南部にある森林に覆われた高台に位置するスモーランド地方から始まりました。森と水はガラス産業にとって大切な要素であり、この自然の豊かさがスモーランドでガラスが発展した理由の一つだといえます。20世紀および21世紀にはスウェーデンガラスとして有名になったいくつものメーカーが拠点を置く場所でもありました。近年では機械化や海外での製造に移行したブランドもありますが、この地域では250年以上に渡ってハンドメイドが続られており、鍛錬された技術が次の世代へと受け継がれています。

温かみのあるガラス作り

スウェーデンの南部、スモーランドで1897年から続く老舗ガラスメーカーSKRUF（スクルーフ）。スモーランド地方は、スウェーデン語でガラスの王国を意味するGlasriketとも呼ばれ、現在でも数多くのガラス工房が点在している地域で、SKRUF（スクルーフ）とは元々この土地にある村の名前から取ったものです。SKRUF（スクルーフ）の作るガラスは全てハンドメイド。吹きガラスだからこそのわずかな輪郭の揺らぎやほどよい厚みは、ガラスの硬くて冷たいという一般的な印象とは異なり、柔らかさや温かみも感じられるので不思議です。長い歴史の中ではインゲヤードローマンなど、数多くのデザイナーがデザインしてきており、現在はデザイナー兼ガラス作家のカリーナ セス アンダーソンが多く手がけています。SKRUF（スクルーフ）のガラス製品はどれもシンプルでありながら個性を持つ洗練されたデザインばかり。暮らしに馴染む佇まいでそっと日常に寄り添います。