ずっと使いたいモノ、置いてます。

前と後ろで表情変えて

生地いっぱいに広がる色彩豊かな花や木々が魅力のリバティプリント。まるで外国の絵本を開いたときのような、どこかノスタルジックな世界に惹きつけられます。
今回ご紹介するのは、前後2WAYで着ることができるロングシャツ。ボタン付きの面はハイネックインナーとの重ね着がしやすいVネックで、反対側は首元が綺麗に見えるクルーネックデザインです。

生命力を携えたリバティデザイン

今期のリバティ柄のテーマ、「ア・リバティ・オデッセイ」は神話や伝説など、古典的な物語からインスパイアされた旅へと誘います。その中からリバティ柄らしい木々や花々をあしらったデザインを選びました。

KHAKI：1976年のリバティのスカーフのプリントを再構築した「コニー・イーヴリン」は、豊かな自然の森の植物を写したようなデザインです。咲き乱れるワイルドフラワー、神秘的なコケ、原始的なシダが、緑豊かな草木の生息地に目を引きつけます。多色使いですが、不思議と落ち着いた雰囲気もあり、トップスに使われている色をボトムスと合わせることでコーディネートもしやすい一枚です。

BROWN：ふわふわとしたキンバイカの花の連なりを、シンプルでエレガントにした「マートル」。リバティのアーカイブ作品からインスピレーションを受け、ギリシャ神話の愛の女神アフロディーテの物語を表現しています。ベースはブラウンのタナローン生地で、黄色い花々がアクセントとなっています。

使用されているリバティタナローン生地はブランド一定番のコットン素材。シルクのように心地よく滑らかな肌触りが特徴で、優しくも軽やかな着心地となり通気性の良さも相まって季節を問わず快適にお過ごしいただけます。

着こなしはさまざまですが、前後2WAYの強みを存分に活かせるようにスカートにもパンツにも積極的に合わせてみてください。もちろん、ボタンを開けてインナーを見せる羽織りの着こなしも可能です。

膨大なアーカイブと、上品さを引き出すタナローン生地

LIBERTY LONDON（リバティロンドン）が持つ膨大なアーカイブは、花や木々・動物などをモチーフにした細かい総柄が特徴で、現代のデザイナーによる新しいデザインも加わりながら日々アップデートされています。これらのデザインがプリントされているのは、多くの場合オリジナルのタナローンという生地。タナローンは、アフリカのタナ湖の近くで栽培されていたコットンを原料として使ったローン生地（薄手の平織りの生地のこと）、ということで名付けられました。

このタナローンは、シルクのツヤと手触りをコットンで再現するために開発されたと言われていて、繊維が長い長綿花であることから織りはなめらかでしなやか。上品なツヤがあり、かつサラッとして素肌に触れて非常に心地良い素材です。更に嬉しいのは、シワになりにくい点。きちんと整えて干せば洗いざらしでもラフに着られるので、アイロンが面倒に感じる方にもおすすめです。