美濃焼ならではの柔らかな土の風合いが、素朴でありながらも上品な味わいを感じさせる器。直径11.5cm×高さ7.5cmほどの手頃な大きさに、鶴の優雅な姿が描かれているのは乾山鶴図抹茶碗です。
素地の温もりが感じられる柔らかな質感と丈夫さを両立させながらも、使い込むうちに貫入(かんにゅう)による経年変化を楽しめる、育てる器です。
正面に二羽の鶴が描かれた乾山鶴図抹茶碗。「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、古くから長寿のシンボルとされてきました。また、一度つがいになると生涯を共に過ごす習性から夫婦円満の象徴としても愛されています。この茶碗に描かれた二羽の鶴は、長寿と円満な暮らしへの願いが込められた、縁起の良いデザインです。
素地の温もりが感じられる柔らかな質感と丈夫さを両立させながらも、使い込むうちに貫入(かんにゅう)による経年変化を楽しめる、育てる器です。
家庭料理の格を上げるマルチな抹茶碗
抹茶を点てるひととき。鮮やかな緑の抹茶にお湯が注がれ、茶筅でかき混ぜる。シャッシャッと小気味よい音が器から響くと、日頃の慌ただしさから心が解放されます。器の温もりを手に感じながら、ゆっくりとお茶をいただく時間は手軽に豊かです。
茶道と聞くと格式高い世界を想像されるかもしれませんが、実は丁寧な気持ちで点てるだけで、その心地よさを十分に感じることができます。忙しい日常の中で心が重く感じられる時、少しだけ手を止めて、美しい器でお茶を点ててみる。そんな趣味もいいのではないでしょうか。暮らしに穏やかな彩りを添えてくれる日本の文化です。
料理家も注目する抹茶碗の活用術
料理家やフードスタイリストの間で、抹茶碗の深さと適度な大きさは、料理を美しく盛り付けるのに理想的なサイズとして、煮物やおひたし、サラダ、丼ぶり料理などにも使われています。
例えば、朝食のヨーグルトボウルやグラノーラ、スープやリゾットなど汁気のあるものも盛りやすく、手に持ったときの収まりの良さも魅力。アイスクリームなどのデザートカップとしても、上品な雰囲気を演出できます。
お茶の席だけでなく、日常の食卓で自由に使うことで、抹茶碗はより身近で愛着のある器になっていきます。料理を盛り付ける楽しみを通じて、暮らしの中に自然と和の美意識が溶け込んでいく器は、空間に一層の品格を添えます。新年に揃えたい和食器として、ハレの日の贈り物や海外の方へのプレゼントにもおすすめです。
半世紀を超える匠の歩み
昭和45年に開業の蔵珍窯(ぞうほうがま)。人間国宝の師匠に学び修行時代を経て、開業から陶磁器のデザインで最高賞を受賞、重要文化財の写しの製作を美術館より請け負うなど、センスと技術の高さが注目されています。その後、岐阜県神社庁御用窯に指定される信頼と安定ある製品づくりで今に至ります。
その蔵珍窯では江戸時代を代表する陶芸家・尾形乾山(おがたけんざん)の写しも手がけています。画家の尾形光琳を兄にもつ乾山は、野々村仁清に学び京都で「乾山焼」として名を馳せていました。
蔵珍窯の作る乾山鶴図抹茶碗は、その乾山焼の精神を受け継ぐように食卓を彩り、豊かにさせてくれる器で、日々の暮らしの中にゆったりと流れる時間とそこから生まれる味わいと美しさを教えてくれるようです。










| サイズ | 直径約11×高さ7.5(cm) |
| 重量 | 約300g |
| 素材 | 陶器 |
| 生産国 | 日本 |
| 箱有無 | 有 |
蔵珍窯(ぞうほうがま)は昭和45年に開業。人間国宝の師匠に学んできた修行時代を経て、開業から陶磁器のデザインで最高賞を受賞、重要文化財文化財の写しの製作を美術館より請け負うなど、センスと技術の高さが注目されています。その後、岐阜県神社庁御用窯に指定される信頼と安定ある製品づくりで今に至ります。
蔵珍窯(ぞうほうがま)を含む美濃焼は、岐阜県東美濃地方で生産される多種多様な焼き物を総称しますが、1300年の歴史があり、食器類の生産が全国シェアの約60%を占め、日本のやきものの代表と言えます。
どこの家庭にも当たり前に存在し、今も昔も日本の食卓に欠かせない器が美濃焼です。
| 商品 | 価格(税込) | 在庫 | 個数 | |
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¥7,700(税込) |
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