ずっと使いたいモノ、置いてます。

エイジングを楽しんで

無地やボーダーのカットソーは、流行に左右されず定番として長く愛用したいアイテムです。そこで特に大事になってくるのが着心地の良さと、ヘタレにくい丈夫さ。およそ1世紀にわたりMADE IN FRANCEにこだわり作り続けられているFileuse d'Arvor（フィールズダルボー）のカットソーには、長年の経験と技術から生み出された長く着るための工夫がありました。

柔らかく優しい手触り

カットソー MATELOTは、コットン100％のボーダーカットソー。VINTAGE JERSEYと呼ばれる目の詰まったしっかりとした生地を用いて作られています。この生地の特徴はなんといってもそのウェイト。一般的にヘビーウェイトと呼ばれるバスクシャツに比べて2割以上多いコットンを使用し、Fileuse d'Arvor（フィールズダルボー）社の特徴でもある、横編み機を使ってしっかりと編みこまれています。極限まで度目を詰め、タイトに編みこまれ編地は重厚でありながら、横編み機独特の柔らかさを兼ね備えた丈夫な仕上がり。洗えば洗うほどに編み目が締まり、ドライタッチに変化していく様はエイジングの楽しさにもあふれています。

長く愛用出来るポイントは、シンプルなデザインだけでなく肩部分の縫製にもあります。肩部分をよく見ると普通の生地を合わせて縫製しているものとは違い、少し厚みがあります。これは生地を重ねて縫製することにより生まれたデザインで、この縫製により首回りや肩周りが補強され伸びにくくなっています。この縫製方法は、Fileuse d'Arvor（フィールズダルボー）のオリジナルとして、フランスで商標登録されており、他のメーカーでは再現することができないFileuse d'Arvor（フィールズダルボー）だけの縫製仕様となっています。

左下の裾にはワッペンはが付いており、これはユニフォームとして支給していたフランス海軍の空母、JEANNE D'ARKの旗章であり、オフィシャルサプライヤーのみに付けることを許されたものだそう。丈夫で、経年変化も楽しめるカットソー MATELOT。自分の定番ウェアとして、ワードローブに加えたい1着です。

頑なにこだわり続けるMADE IN FRANCE

Fileuse d'Arvor（フィールズダルボー）は、1927年にフランス北西部、ブルターニュの港町カンペールで創業しました。港町で創業したブランドということもあり、創業当初より幅広くマリンウェアを展開し、フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績があります。現在ではブルターニュ地区最古のマリンセーターのサプライヤーとなりました。

中でもフレンチスタイルに欠かせないバスクシャツは、フランスでも様々なメーカーで展開されていますが、バスクシャツという名称が、その発祥の地であるスペインバスク地方の手編みのニットセーターにあるという一説を鑑みると、ニットの手法を用いて作り出されるFileuse d'Arvor（フィールズダルボー）のアイテムはよりオリジナルに近いものと言えるかもしれません。

また、製品の一つの特徴となっている伸び止めと補強のための独自の縫製により、日々のタフな使用にも耐えうる丈夫さを持ち合わせたFileuse d'Arvor（フィールズダルボー）が思い描く究極の1着が完成しました。海外に生産ブランドを移すブランドが多い中、およそ1世紀にわたり頑なにMADE IN FRANCEにこだわり続けている、確かな歴史と実力に裏付けされたブランドです。