ずっと使いたいモノ、置いてます。

オーバーダイの味わい

そのバッグには不思議な魅力があります。ヨーロッパのとある街で誰かに毎日のように愛用されてきたことで、味わいを深めたような風貌。肩に力が入っていないおしゃれ。今まで見慣れたバッグとはどこか異なる形。そんな魅力たっぷりのMARVELETS（マーヴェレッツ）のバッグには、フランス、パリで育まれた技巧が込められています。

リネン生地の良さを引き出す

こちらのリネンは1778年に創業されたサフィラン社のリネン糸を使用してつくられています。世界有数のフラックス産地である北フランスで、ルイ16世やナポレオンの庇護をうけながら良質なリネン糸を紡いできた紡績メーカーのサフィラン社。ヘリンボーン織リネン ショルダーバッグ KILISUは、このサフィラン社のヘリンボーン織りのリネンを使用し、一点一点手打ちのリベットで補強して作られています。リネンならではのしなやかな柔軟性をそのままに残しつつ、綿密に織っていることで十分な耐久性を備えており、素材の良さが表れています。また、製品にはオーバーダイ（製品染め）が施されているので、全体に縮みが生じ、まるで既に使い込んだかのような風合いが表れているのも、MARVELETS（マーヴェレッツ）ならではの特徴です。

カジュアルな雰囲気を残しながら、ヘリンボーン織りが上品な印象を与えてくれるヘリンボーン織リネン ショルダーバッグ KILISU。肩にかけられる持ち手は幅があり、重い荷物を入れても肩にあまり負担がない作りです。目の詰まった肉厚なヘリンボーン織の生地がしっかりとした丈夫な印象を与えます。リネンならではのしなやかな柔軟性をそのままに残しつつ、綿密に織っていることで十分な耐久性を備えており、素材の良さが表れます。

内側には2つポケットがついていますので、ものをたくさん持ち歩きたい方、小さなものを入れたい方でも安心してバッグ一つで外出できます。バッグはオーバーダイ（製品染め）が施されているので、くったり程良い柔らかさがあり、ビンテージな味わい深さがあるのも特徴。使っていく度に表情を変え、リネンの風合いが変化する楽しみがあります。

フランスで培った信念をバッグへ

MARVELETS（マーヴェレッツ）の創業者であり作り手である満田秀二氏は、母親がクチュールデザイナーだった影響を受け、服飾デザイナーとしてフランス、パリで活動していました。その当時、たまたま先輩デザイナーのバッグ工場を訪れた際に、革の魅力と加工の面白さに衝撃を受けたことが後にMARVELETS（マーヴェレッツ）をスタートさせるきっかけとなります。服は通常多くの人の手を経て完成していくもの。それに対してバッグは、革を思う色に染め、ほぼひとりでもハンドメイドで仕上げることが出来る魅力があります。その魅力に惹かれた満田氏は、自身がよりバッグの製作に打ち込める岡山県に環境を移し、MARVELETS（マーヴェレッツ）をスタートさせたのでした。

「時を経て、より深みを増すもの」「色あせて、より愛着の湧くもの」 。これが満田氏が考えるものづくりのコンセプト。ヨーロッパの人々はものを長く大切に使い、その価値が高まっていくことを知っています。こうしたヨーロッパ文化の影響を受けた満田氏によってデザインされるバッグには、時代に流されない、それでいて唯一無二の感性が反映されています。

型紙・縫製・染色・フィニッシングのすべてを満田氏が請負い、重要な部分は全て手作業にて行うMARVELETS（マーヴェレッツ）のバッグ。また、自然の力が時間の経過とともに表れていく天然素材や植物タンニン鞣しにこだわり、革のほか、麻やウール等の素材を組み合わせ、オリジナルレシピからなるフィニッシングを施しています。長年育まれてきた感性と技巧が絶妙に交わることでMARVELETS（マーヴェレッツ）ならではのアンティークのような雰囲気を持たせた独特の風合いを持つバッグを生み出しています。