ずっと使いたいモノ、置いてます。

スッキリ見せるシルエット

初めてその生地に出会った時、綺麗に整ったしっかりとした見た目と、スッと軽く柔らかく伸び縮みする、その頼もしいような安定感に驚きました。「小野式フライス」という社名が付けられる程の、老舗生地メーカーの代表的な逸品。長年に渡って培われた確かな技術を結集したこの生地を活かして、２つのアイテムを仕上げました。

柔らかく、安定感のある伸縮性

小野莫大小社の歴史を象徴する、独自開発の「小野式フライス編み機」によって編まれる生地。フライス編みは、リブ編みまたはゴム編みとも呼ばれています。表・裏ともに同じ編み目になっていて、生地の裏表が見られません。同じカットソーでも天竺に比べて伸縮性が高く、横方向への伸縮率が良い編み方です。

一般的な高速丸編み機とは異なる構造で、低速で機械を動かして実現させる小野式メリヤス。美しい目立ちと、コットン100%でありながらストレッチ素材のような優れた伸縮性が自慢です。洗濯後も型くずれをおこしにくい安定感を持ち、編み目が細長く引き締まって、見た目にも美しい編み組織も特徴的です。

コンパクトなシルエットで着まわし上手

こちらの小野式フライス プルオーバーは、生地を首元に優しく沿わせてラインを綺麗に見せる工夫と、ストンと落とした身頃に裾スリットを入れて、全体にスッキリ見せる形にこだわりました。
身体のラインを拾わないゆとりがありながら、着る人の肩の位置で生地が落ちるので、ボリュームを出さずにコンパクトなシルエットを作ります。長すぎず短すぎない着丈なので、裾はウエストに入れても出しても、バランス良く着られます。合わせるスカートやパンツのシルエットも選ばないので、着まわしの可能性も広がりますよ。

独自の技術と専門性

世界のトップメゾンからも信頼の集まる日本の老舗カットソーメーカー・小野メリヤス。1924年の創業以来、メリヤス（カットソー）生地の製造を一筋に、最高品質を生み出すためのあらゆる研鑽を重ね、編み針や編み機をはじめとする機械の設計、さらには生地づくりに最も重要な糸づくりまでも自社で行っています。「小野式」の針と機械は創業後すぐに独力で設計と製作がはじまったもので、これらは現在も小野メリヤスの生地を編みたて続けています。長い年月をかけて積み重ねられた経験を活かしながら、既存の概念にとらわれず新しい領域へ挑戦する姿勢が、世界を魅了する服づくりに繋がっているのです。