ずっと使いたいモノ、置いてます。

晩酌にも、お祝い事にも

古くからお酒を酌み交わすための道具として作られてきた盃。お酒をともに頂くことで、人間関係の絆を示したり、神への供え物として使われたりと、お酒を呑むという行為以外にも、多くの意味が込められています。ASCEL（アセル）が手がける盃は、そんな道具としての意味以上の盃の役割を感じさせるような、伝統的な作りとともに、どこか現代の新しさを感じさせるデザイン。その秘密は最先端3Dデジタル技術による試行錯誤の末のものづくりにあります。

盃はASCEL（アセル）のプレート同様に、独特な波打つようなデザインが印象的。硬い磁器でありながら、柔らかさを連想させる海のさざなみのような口に、底面に向かってすっと細く絞られたスリムな形をしています。すべすべとした肌触りですが、よく見るときめ細かな磁土の粒子を見ることができます。盃はあえて高さを付けないものもありますが、ASCEL（アセル）の盃は程良い高さがあるので手に取りやすく、お酒をスムーズに口へ運ぶことができるのも特徴です。

レッド、ホワイト、ブラックに彩られた盃は、冷酒や熱燗を頂く日常使いとしてはもちろん、その洗練された姿からお祝い事やお客様をもてなすシーンにもおすすめ。また、それぞれ箱に収められていますので、大事な贈りものとしてもお選びください。

手ろくろでは表現できない形の秘密

ASCEL（アセル）の大きな特徴は、生産過程において3Dプリンタを用いていること。デジタル上で成形した形を3Dプリンタを用いて実際に検証し、改善点をデータで修正することを繰り返して、美しさ、使い易さが共に最適な形状になるまでデザイン詰められています。

実際の器は、製作した3Dデータをもとに石膏型を削り出し、圧力鋳込み成形という方法で形になっていきます。鋳込みとは、型の中にクリーム状にした磁土を充填することで器を成形する方法。石膏型の中にポンプで圧をかけながら土を流し込み、石膏に水分が吸われて固まったところで型から外して乾燥させ、表面や口元の丸みなどを人の手できれいに拭き上げます。後に素焼きを行い、そこからオリジナルの釉薬を施し、本焼成へという工程へ進んで行きます。

一般的に鋳込みという製法は、大型の機械での大量生産に使われることが多いのだそうですが、ACSELではその製法を採用しながら、小型の機械でひとつひとつをより丁寧に仕上げています。大量生産が狙いではなく、仕上がりから計算して選ばれた製法だということがひしひしと伝わってきます。

伝統工芸×最先端3Dデジタル技術

ASCEL（アセル）は、共に同じ美術大学で学び、それぞれ企業のデザイン部に就職した二人が創設した株式会社雪花のブランドです。現在は石川県金沢市を拠点に活動しています。

伝統工芸と最先端3Dデジタル技術を合わせたものづくりを始めたきっかけは、企業デザイナーとして仕事をしていく中で、半年から1年で消費されていく商品サイクルに疑問を抱き、「永く愛され続けるモノづくりがしたい」という想いが高まったことにあります。そのような疑問を抱き、それぞれ食の道、陶芸の道へ進んだのちに、ものづくりという同じ道を歩み始めます。工業デザインで培った最先端3Dデジタル技術と伝統工芸を組み合わせた、新しくてASCEL（アセル）にしかできない製造方法を開発し、新たなものづくりの可能性をカタチにしています。工業デザインと工芸の両方を知るASCEL（アセル）ならではの、使う人に新たな価値と驚きを提供する製品です。