ずっと使いたいモノ、置いてます。

美しいドレープ、滑らかなコットン

気づけば手に取っている服。その理由は肌触りの良さだったり、好きな色・形だったり、合わせやすかったり、と様々あるでしょう。FACTORY（ファクトリー）のペルー綿 チュニック丈Tシャツにも、つい袖を通したくなる理由があります。シンプルな形・優しい着心地でありながら、少しだけ個性的なチュニックTシャツです。

さらりとしたペルー綿

ペルー綿 チュニック丈Tシャツは、優しい肌触りのコットンTシャツ。腰回りをカバーするチュニック丈のTシャツは締め付けもなく、リラックスして着られるので、デイリーウェアにぴったり。優しい落ち感のあるドレープが女性らしく、短めのフレンチスリーブが甘さをおさえ、バランスの良い一枚です。ほどよく詰まった首まわりはクリーンな印象を作ります。

素材として用いられているのは、ペルー産のコットン100%。綿花が育ったペルーのビウラ地方の海岸沿いは一年中高温多湿で昼夜の寒暖差が大きく、適度な雨量があるのできめ細かな長超綿が育ちます。そのため着た瞬間からふんわりと空気を含んだきめ細かな肌触りが特徴で、ふっくらとした生地感と優しい光沢が上品な印象に仕上がっています。軽やかな服装を楽しみたい春夏、スカートやワイドパンツと合わせて、思いきりリラックスしたスタイルをお楽しみください。

カラーは上品・シックでボトムスを選ばない定番のネイビー、光の当たり方によって異なる表情を見せるグリーングレー、合わせやすく春夏らしい松煙（しょうえん）の3色。中でも松煙は染め方は少し特別で、大豆と松の煤（すす）のみで染められたものです。
大豆を一昼夜水につけることから始まり、その翌日ミキサーで大豆を漉して豆汁を作ります。そこへ、松煙（松の煤）を混ぜて作った染色液で、染めと自然乾燥を繰り返し行い、重ね染めしていくことで自然なグレーへと色づいていきます。豆汁に含まれる大豆たんぱく質と松の木を燃やしてできる煤が、空気中の二酸化炭素で結合する、という染め方で、草木染のなかでも色褪せにくい上、洗濯を繰り返してもへたりにくいのが特徴。古くは男性の浴衣や着物の色に使われたとも言われる染色方法です。時間と手間をかけて丁寧に染め上げられた、柔らかで優しいグレーです。

自らの手で生み出す、唯一無二の空気感

FACTORY（ファクトリー）の服は、服作りの全ての工程に対してこだわりを貫いた逸品ばかり。言葉で語らずとも、かたちも、色も、肌触りも、その全てに意味があると伝わってくるから不思議です。
ブランドの前身は、1978年にスタートした1軒のブティック。もとは仕入れた服を販売するお店からスタートしたのですが、1983年には自社で全ての商品を製造する方針に変え、店舗の裏に工場を作り、オリジナルウエアを展開するブランド「FACTORY（ファクトリー）」が立ち上がりました。

ミシンひとつからスタートしたブランドに、一人にまた一人と仲間が増え、お客様の身体に合わせた服づくりを続ける中で1990年には、よりオリジナリティーあるモノづくりをしていきたいと、素材を求め海外へ出向くようになり、染色工房も設立したのだそう。小さいながらこだわりのある服づくりを続け、現在の企画・素材開発・製造・生産を全て自分たちで手掛けるクリエーションの形が生まれました。

そんなFACTORY（ファクトリー）のデザインパターンは、すべて東京のデザインアトリエで生み出されます。コレクションブランドで経験を積みパターンメイキングの実践を重ねたスタッフがすべて立体裁断で形を作り、サンプル縫いを何度も重ねたことで「流行にとらわれなくて、着心地がよい」「シンプルだけれど、ちょっとユニーク」といった、唯一無二の服が仕上がっていくのです。そして、生み出されたパターンをもとに、服を作り出すのが栃木県足利市にある自社工場。裁断や縫製はもちろん、併設した染色工場で製品や原料の「染め」の作業も行うというこだわりぶり。足利という、歴史的にも織物製造に長けた土地の空気感までもが服に現れるような、そんなものづくりのスタイルが貫かれているのです。