ずっと使いたいモノ、置いてます。

和紙を知るニット

日本人にとって古くから親しみのある和紙。その和紙素材と上質なベルギーリネンの撚糸でざっくりと編み上げたニットが届きました。ドライタッチで湿気の気になる季節にも心地よく着られるので、春の訪れの頃から初夏、秋を感じ始めた頃と季節の変わり目に選びやすい一着です。

上質なリネンと和紙の掛け合わせ

使用されているベルギーリネンは、リネンの中でも最高峰と称されるベルギーリネンです。ベルギーのフランダース地方の栄養豊富な土壌と良質な水、涼しい気候条件の下で育った麻を原料として使い、程よい光沢感に加え、しなやかさと柔らかさも持ちあわせています。そこにまたさらりとした肌触りの和紙を組み合わせることで、清涼感を感じられる着心地に仕上げています。

ほどよく詰まった首周りで、クリーンな印象の和紙×ベルギーリネン 片あぜニット。透け感のあるざっくりとした編み方なので、インナーとの合わせも楽しむことができます。冬に着るウールのニットではなかなかできない楽しみ方ですね。ゆったりとしたシルエットを活かしてボトムスもワイドパンツやふんわりしたロングスカートもよく似合いますし、ハリのある生地のチノパンやデニムと合わせてメリハリをつけても素敵です。

自らの手で生み出す、唯一無二の空気感

FACTORY（ファクトリー）の服は、服作りの全ての工程に対して、妥協することなく、こだわりを貫いた逸品ばかりが揃います。言葉で語らずとも、かたちも、色も、肌触りも、その全てに意味があると伝わってくるから不思議です。
ブランドの前身は、1978年にスタートした1軒のブティック。もとは仕入れた服を販売するお店からスタートしたのですが、1983年には自社で全ての商品を製造する方針に変え、店舗の裏に工場を作り、オリジナルウエアを展開するブランド「FACTORY（ファクトリー）」が立ち上がりました。

ミシンひとつからスタートしたブランドに、一人にまた一人と仲間が増え、お客様の身体に合わせた服づくりを続ける中で1990年には、よりオリジナリティーあるモノづくりをしていきたいと、素材を求め海外へ出向くようになり、染色工房も設立したのだそう。小さいながらこだわりのある服づくりを続け、現在の企画・素材開発・製造・生産を全て自分たちで手掛けるクリエーションの形が生まれました。

そんなFACTORY（ファクトリー）のデザインパターンは、すべて東京のデザインアトリエで生み出されます。コレクションブランドで経験を積みパターンメイキングの実践を重ねたスタッフがすべて立体裁断で形を作り、サンプル縫いを何度も重ねたことで「流行にとらわれなくて、着心地がよい」「シンプルだけれど、ちょっとユニーク」といった、唯一無二の服が仕上がっていくのです。そして、生み出されたパターンをもとに、服を作り出すのが栃木県足利市にある自社工場。裁断や縫製はもちろん、併設した染色工場で製品や原料の「染め」の作業も行うというこだわりぶり。足利という、歴史的にも織物製造に長けた土地の空気感までもが服に現れるような、そんなものづくりのスタイルが貫かれているのです。