ジュエリーを選ぶとき、デザインや価格だけでなく、その素材がどこから来たのかに目を向ける人が増えています。何を身につけるかという選択が、巡り巡って何を支えることになるのか。そんな視点を持つことも、ものを選ぶひとつの基準になりつつあるようです。
今回は、そうした選び方の背景にある「サステナブルジュエリー」という考え方に触れながら、CLEDのブランド背景を紐解きます。シグネチャーモデルのIn The Loop Ringのスタッフレビューもあわせてご覧ください。

サステナブルジュエリーとは、環境への負荷をできるだけ抑えながら、素材の調達方法や作られる過程にも誠実であろうとするジュエリーの総称です。見た目の美しさだけでなく、どこで、どのように作られたのかという背景の透明性も、選ぶ基準のひとつになっています。
近年では、リサイクルゴールドやリサイクルシルバー、ラボグロウンダイヤモンドといった、採掘に頼らず環境破壊やCO₂排出を抑えられる素材への注目が高まっています。

ジュエリー産業は長い間、劣悪な労働環境や不当な低賃金、紛争鉱物、児童労働、そして採掘による森林破壊や水質汚染といった課題を抱えてきました。素材を採掘に頼らない選び方は、そうした課題との関わり方を変える一歩でもあります。美しさや品質、長く使える価値を保ちながら、これらの問題を避けられる。それが、サステナブルジュエリーが選ばれる理由なのかもしれません。

小さな決断が、より良い産業のあり方を少しずつ作っていく。そう考えると、ジュエリー選びも少し違った意味を持ち始めます。
CLED(クレッド)は、地球へのやさしさを理念に掲げる、ロサンゼルス発のジュエリーブランド。廃棄されるはずだったガラスをもう一度使える形に精製したうえで、ガラスの美しさを引き出して再利用しています。

さらに、環境負荷の高い採掘や動物性原料は使用せず、パッケージにもFSC認証紙や植物性インクを採用するなど、ライフサイクル全体を通して持続可能性を追求しています。

ブランドネームの「CLED」は、cycle(d)という言葉に由来しています。リサイクルやアップサイクルの意味を込めたこの名前には、「素材は循環するもの」という考え方が表れています。廃棄されたものを、長く使えるデザインへと変えていく。それがCLEDの一貫した姿勢です。
CLEDは、Conscious Lifestyle Earth Friendly Designの頭文字でもあります。
Conscious
意識的であること
ジュエリーに限らず、暮らしのあらゆる選択に通じる姿勢
Lifestyle
ライフスタイル
ジュエリーの枠を超え、同じ理念を持つ新しいプロダクトへとつながっていく考え方
Earth Friendly
地球にやさしく
動物や地球への負担を減らす、サステナブルで倫理的な素材選び
Design
デザイン
廃棄物を、役立つ美しいものへと変えていく丁寧なものづくり
CLEDが生まれたアメリカでは、ガラスの65%以上が埋め立て処分されているといわれています。CLEDはその現状に向き合い、独自開発した技術によって、廃棄ガラスを美しいジュエリーへと生まれ変わらせることに成功。捨てられるはずだったものを、宝石のような輝きに変える。サステナブルジュエリーという考え方を、そのまま形にしたものだといえます。

In The Loop Ringが生まれたのは2020年。新型コロナウイルスの影響で、先行きの見えない時代のなかでした。誰かとの「つながり」を感じていたい、という想いから形になったこのリングは、以来CLEDを代表するシグネチャーモデルとして、ブランドの中でも愛され続けている定番のひとつになっています。
素材となるのは、廃棄されたガラスボトル。地元のレストランやバーから集められ、ボトルやグラスとして、それぞれの形で愛されてきたガラスです。残留物や接着剤まで丁寧に取り除く洗浄からはじめ、環境にやさしい方法でガラスを精製し、もう一度使える形へと再生させています。
高温の中で一つひとつ手作業により形づくられ、その過程で生まれる小さな気泡や内包物は、欠陥ではなく、ガラスならではの自然な表情です。色も形も、まったく同じものがふたつとない。それは、自然の作用がそのまま石の個性になっているからです。


モチーフとなっているのは、永遠の象徴でもある円環のデザイン。大切なことや大切な人との「つながり」を表すループ状の形は、シンプルながらアクセントになり、手元を品よく見せてくれます。無限に再利用できるガラスと組み合わせることで、美しさと環境への想いを両立させたリングです。

スターリングシルバーの台座にはニッケルやカドミウムを一切使用せず、接着剤を使わない繊細な技術でガラスを固定しています。そのため接着跡のない、きれいな仕上がりになっているのも特徴です。指に優しくフィットする計算されたフォルムは、長時間の着用でも快適。気兼ねなく身につけられます。
硬度の面でも、ガラスは真珠や琥珀、珊瑚といった、ジュエリーによく使われる天然素材より硬い性質を持っています。傷がつきにくく、身につけるたびに変化していく素材だからこそ、日常的に使い続けられる丈夫さが備わっています。

スタッフT:
普段選ぶのは【11号〜12号】。一つの指輪を、その日の気分で人差し指につけたり中指につけたり、色々な指につけることが多いです。
関節が太いので指輪選びはいつも悩むのですが、CLEDのリングはきつすぎずゆるすぎず、ちょうどよかったです。US6号、日本だと12号程度のサイズになります。

つけてみてまず感じたのは、思った以上に軽いこと。
こういった大ぶりのリングは、重さが気になりがちですが、とても軽やか。ガラスの中央部分が空洞になっていて、指にぴったり密着しないこともそう感じる理由かもしれません。
あとは、外に出かけたくなるリングだということ。光によって表情が変わるんです。たとえば夏だと、日中の日差しの強い日は色が鮮やかに感じたり、夕方になってくると落ち着いた色味に見えたり。1日の中で表情が変わるので、手元をみるのが楽しみになりますね。

個人的には、ネイルカラーなしの、自爪が似合うリングだなと思ってます。リングを選ぶときに「つけ心地」を重視する方には、特におすすめしたいリングです。

何を選ぶかという小さな決断が、素材の巡り方や、その先にある産業のあり方につながっていく。そんな循環を手元で感じられるリングです。

