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部屋をお気に入りの場所に変える、時計とポスター。

By ZUTTOバイヤー担当 — 2026.07.24
部屋をお気に入りの場所に変える、時計とポスター。

秋の夜長、部屋をお気に入りの場所にする。— ZUTTO

暑い日が続きますが、少しだけ先の季節のことを考えてみませんか。本を読んだり、映画を観たり、好きな音楽をかけたり——そんな時間はお気に入りの空間で過ごしたいものです。家具や照明を揃えたり、大掛かりな模様替えをしなくても、目にする機会が多い時計やポスターは、思いのほか部屋の雰囲気を変えてくれます。

今回は新作のARNE JACOBSEN掛け時計と、秋のお届け予定でご案内するルイジアナ近代美術館のアートポスターをご紹介します。


01 — Timepiece

ARNE JACOBSEN
掛け時計 Wall Clock CITY HALL BOTANY

時計を壁に掛けたシーン

デンマークを代表する建築家・アルネ・ヤコブセン。コペンハーゲンのSASロイヤルホテルをはじめとする数多くの建築作品で知られる一方で、エッグチェアやスワンチェアなどの家具、カトラリー、ランプ、テキスタイルまで、建築にまつわるあらゆるものを自らデザインしました。「建物に関わるすべてを自分がデザインする」というトータルデザインの思想が、彼の仕事の核にありました。今回の新作が着想を得たのは、そんなヤコブセンのあまり知られていない一面、植物学への深い情熱からです。ヤコブセンは自宅のガーデンで300種以上の植物を育て、観察し、その形や色彩をスケッチし続けていました。

植物を観察するアルネ・ヤコブセン

植物への眼差しを、時計の色に込めて。

1940年代、ナチス占領下のデンマークでユダヤ人迫害が激化したことで、ヤコブセンはスウェーデンへの亡命を余儀なくされます。その亡命先で彼が取り組んだのが、自然界の植物モチーフをテキスタイルや壁紙のパターンに落とし込む仕事でした。ストックホルムの百貨店ノルディスカ・コンパニートとのコラボレーションで発表した16種類の図案は、厳格なモダニズムとは異なる、自由で有機的な表現でした。

CITY HALL BOTANY 図案

今回の掛け時計「CITY HALL BOTANY」は、そのヤコブセンが描いた植物図案からインスピレーションを受けて生まれています。

文字盤のデザインはCITY HALLシリーズをベースにしています。1956年、ヤコブセンがルードブレ市庁舎を設計した際に、建築と一体のものとして作られたウォールクロックが原型です。数字の表記はなく、ドットとラインだけでシンプルに構成された文字盤は、50年代らしい一切の無駄を排除したクールな佇まいがありながら、パッと見てすぐに時間がわかる視認性の高さを持っています。

Pennycress GR — グリーン × ゴールド

Pennycress GR 図案 時計単体の正面カット

細い茎に小さな丸い葉が連なる植物を繊細な線で描いた1944年の図案「Pennycress」をモチーフにしています。文字盤は深いグリーン、針はゴールド。シックな中に華やかさも加わった一枚です。

Bryner BL — ブルーグレー × シルバー

Bryner BL 図案 ダイヤルと針の寄りカット

シダの葉を思わせる羽状の葉と小さな花を、ネイビーからブルーへのグラデーションで描いた1943年の図案「Bryner」がルーツです。文字盤はブルーグレー、針はシルバー。色味が落ち着いているぶん、白い壁にも木目の壁にも馴染みます。


02 — Art Poster

Louisiana Museum
of Modern Art

新作の時計と一緒の空間に飾るにはどんなポスターが相応しいのか、今回は200点を超えるアーカイブがあるルイジアナ近代美術館のポスターから、ヤコブセンと同じように「自然を見つめた人々」の仕事を選びました。植物や海の生物を丁寧に観察し記録してきた人々の作品は、自然をモチーフにした掛け時計CITY HALL BOTANYとも相性よく飾っていただけます。

コペンハーゲンから北へ約40km、海沿いの小さな町に建つルイジアナ近代美術館は、アートと建築と自然が一体となった場所として知られています。ガラスの回廊で連なる建物のいたるところから海や庭が見え、屋外の彫刻公園ではカルダーやヘンリー・ムーアの作品が風景の中に溶け込んでいます。1958年の開館以来、「アートをすべての人に開かれたものに」という創設者の信念のもと、ピカソ、マティス、草間彌生、デイヴィッド・ホックニーをはじめとする時代を代表するアーティストの展覧会を開催し続けてきた美術館です。そこで制作されるポスターは、展覧会ごとに丁寧にデザインされたもので、単なる告知物ではなく展覧会デザインの一部として位置づけられています。

ルイジアナ美術館外観

Louisiana Museum of Modern Art / Camilla Stephan

ルイジアナ美術館内観

Louisiana Museum of Modern Art / Camilla Stephan

House of the Future / アルネ・ヤコブセン展(2002年)

House of the Future ポスター ヤコブセン生誕100周年展ポスター

まずはARNE JACOBSENにゆかりの深いポスターから。2002年にルイジアナ美術館で開催されたヤコブセン生誕100周年記念展のポスターと、ヤコブセンが建築家フレミング・ラッセンとともに1929年に発表した未来の住宅プロジェクト「House of the Future」を題材にしたもの。掛け時計と同じデザイナーにゆかりのポスターを一緒に飾ることで、さりげなく統一感のある空間になります。

ポスターが壁に飾られた室内シーン

Anna Atkins — OCEAN展(2024年)

Rhodomenia laciniata Dictyota atomaria Sargassum plumosum
Cystoseira fibrosa Halymenia furcelata

次は2024年秋にルイジアナ美術館で開催された大型展覧会「OCEAN」から、Anna AtkinsとErnst Haeckelのポスター。「私たちは火星の表面について、地球の海洋よりも詳しく知っている」という言葉から始まるこの展覧会は、海をテーマにアートと科学が交差する構成で開催されました。

Anna Atkins(1799–1871)は英国の植物学者で、写真技術を科学記録に応用した先駆者です。女性が科学の世界に入りにくかった時代に、父親の影響を受けながら植物学と写真を独自に結びつけました。1843年に出版した『英国藻類の写真』は、写真で図版を収めた世界初の書籍とされています。

彼女が用いたのはシアノタイプという手法。感光紙の上に海藻を直接置いて日光に当てると、海藻が触れていない部分だけがプルシアンブルーに発色し、海藻の形が白いシルエットとして残ります。カメラも絵筆も使わず、海藻が自分自身を紙に刷り込む、というつくり方です。今回の5枚はそれぞれ異なる海藻をモチーフにしています。レース状に細かく枝分かれしたもの、羽毛のように広がるものなど。形はまったく異なりますが、どれも深いブルーの背景に白いシルエットという統一感があります。1枚でもいいですし、5枚並べるのも素敵です。

Ernst Haeckel — OCEAN展(2024年)

Ammonitida orange Florideae Ocean Crinoideae blue

Ernst Haeckel(1834–1919)はドイツの生物学者・哲学者・画家です。1899年から1904年にかけて刊行した『自然の芸術的形態(Kunstformen der Natur)』は、海洋生物を中心に100点の図版を収めた著作で、ヘッケル自身のスケッチと水彩画をもとに石版画家アドルフ・ギルチュが印刷しています。科学的な記録でありながらアール・ヌーヴォーの美意識と重なる表現が、当時の建築家やデザイナーに大きな影響を与えました。

今回の3枚はすべてその『自然の芸術的形態』を出典にし、アンモナイトやAtkinsと同じ仲間の海藻、ウミユリがモチーフになっています。このポスターはSirio Pearl Oyster Shellという用紙に印刷されており、実物には淡い真珠のような光沢があります。絵画でも写真でもなく、科学者が観察し記録したものが、時を超えてアートとして存在する。AtkinsとHaeckelのポスターにはそんな共通の背景があります。

Park Hotel Munich, 1972 — ポスターを飾ったインテリアシーン

David Hockney — Park Hotel Munich, 1972

Park Hotel Munich, 1972 ポスター正面カット

最後はデイヴィッド・ホックニー(1937年生まれ)のポスター。ホックニーは、1960年代のロンドン・ポップアートシーンを代表するアーティストです。ルイジアナ美術館とは1976年の個展を皮切りに、2001年、2011年、2015年と長くにわたり展示を重ねてきた縁のある作家で、代表作『A Closer Grand Canyon』はルイジアナのコレクションにも収蔵されています。グランドキャニオンという広大な自然の景観を60枚のキャンバスで捉えたこの作品が示すように、ホックニーは空間だけでなく自然の光や風景にも強い関心を向け続けてきた作家です。

「Park Hotel Munich」は、1972年にミュンヘンのホテルの一室を描いた作品です。ホックニーの作品には、空間への並々ならぬ関心が一貫して流れています。「空間とはスリリングな体験だが、それを捉えるのは非常に難しい」と自ら語るように、日常の中にある場所や光の質を独自の視点で画面に落とし込んできた作家です。


03 — Frame

届いたその日に、
飾るために。

ポスターと一緒に、フレームも2種ご用意しています。

Creamore Millポスターハンガー

Creamore Mill — ポスターハンガー

イングランド・シュロップシャーで作られるオーク材のポスターハンガー。マグネットでポスターを挟むだけで取り付けられ、気軽に付け替えられます。年月とともに褐色に変化し、使うほどに味わいが増すのもオーク材ならでは。2本の棒で構成されているのでコンパクトに収納できます。

商品ページへ — Creamore Mill
MOEBEフレームA2

MOEBE — フレーム A2(受発注)

コペンハーゲン発のMOEBEのフレームは、2枚のアクリルと枠材をラバーバンド1本で固定するだけのミニマルな構造。表裏ともにアクリルのため、まるで枠だけが宙に浮いているような見た目で、空間にすっと溶け込みます。使わないときは4本に分解してコンパクトに収納できます。

商品ページへ — MOEBE フレーム A2

ポスターを飾るときのこと

飾る高さは、目線よりやや低め、床から150〜160cmあたりを目安にすると落ち着きやすいです。ど真ん中に配置するより、時計や家具との位置関係を見ながら少し寄せて飾るほうが、空間に自然に馴染みます。1枚から始めて、気に入ったらもう1枚。ルイジアナのポスターは毎年新しいものが加わるので、少しずつ増やしていく楽しみ方もあります。


受発注商品について

LOUISIANA MUSEUM OF MODERN ART(ルイジアナ近代美術館)のポスターMOEBEのA2フレームは受発注商品となります。

受注期間:8月12日(水)正午まで / お届け予定:10月中旬予定

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時計を壁に掛けたシーン

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