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夏の名品辞典。蚊取りに日傘、色褪せない暮らしの道具10選

 

 

風鈴にかき氷、花火にうちわ、ぱっと思いつくだけでもこれだけある夏を彩る風物詩。蒸し暑さを楽しみに変えてモノや道具に、日本の夏は支えられてきました。使って涼しく、見た目に涼しいモノを持つことは、空調の効いた部屋で過ごすこと以上に心や気持ちに涼を呼ぶようで、昔ながらの知恵のありがたみを感じさせてくれます。今回は、ZUTTOで長く取り扱っているブランドの中から、夏が楽しみになる道具たちの色褪せない魅力と共にご紹介。大切に使って一生物になる名品が揃っています。

 

 

10種厳選、夏の暮らしの名品たち

 

​1. 能作(のうさく)の「蚊遣り 錫

製品概要

日本が世界に誇る鋳造技術を用いて作られた、蚊遣り。蚊遣りというと陶器製が多い中、シルバーの見た目は清涼感があり夏にぴったり。バーに蚊取り線香を引っ掛けるだけで使え、燃やした灰も外から見えにくく舞いにくい。お手入れも楽です。

夏の風物詩として挙がるものの一つ、蚊取り線香。くゆる煙の独特な香りを嗅ぐと懐かしい昔ながらの日本の情景が思い浮かびます。蚊遣りの便利さは電気の使えない場所でも使えるところ。夕涼みに庭先の花火に、うちわをパタパタとさせながら夏を味わう名品の一つです。

 

ZUTTOな理由

富山で400年培われた技術で作られるこちらの蚊遣りは、昔ながらの和室から縁側・ベランダに置くのはもちろん、洋風の造りにまで違和感なく溶け込むモダンさ、材の錫は金・銀に次ぐ高価な金属であり、酸化しにくく抗菌作用が強いという点も長く愛されている点です。電源不要でどこでもいつまでも使えるという点もしかり。

 

<能作>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2010年3月〜
一般に「錫」という金属は人の手で曲げられるほどの柔らかさを持ち、加工するにあたって大変取り扱いにくいもの。それゆえに通常は、硬度や切削性を高めるために他の金属材料を加えたものが流通しています。そんな中、能作の錫は他の金属を含まない純度100%となっており、この難しい加工を可能にしたのは古くから今に伝わる能作の鋳造技術。製品や用途に応じて作られる能作の製品の仕上げは人の手作業で行われ、温かみのあるものづくりが長い間愛され続けています。

 

 

 

2. 公長齋小菅(こうちょうさいこすが)の「駿河千筋つぼみ花入

製品概要

日本の伝統工芸にも指定されている駿河千筋細工を用いた竹の花入れ。駿河竹千筋細工は、細く割った竹を丸く加工した竹ひごを一本一本編んだり、組んだりして作る繊細な曲線が美しく、入れる花を引き立ててくれます。

 

「竹」といえば幼い頃夏休みに作った竹の水鉄砲を思い出して懐かしい気持ちになります。往々にして夏の暑さはノスタルジーを感じさせますが、竹もまたその郷愁を思い出させるものに思われます。竹は日本の夏を語る上で欠かせない存在で、日差しを遮るすだれ、流しそうめん、竹ざるのざるそばといった夏らしいモノは竹から作られています。「季節の花」を最も楽しむならば花入れにもこだわって、夏と密接な関わりを持つ竹を選んでみるのがよいですね。

 

ZUTTOな理由

丈夫で長持ちし、徐々に飴色と経年変化も楽しめるのが魅力です。カゴの中の筒はガラス製で、お手入れも簡単。インテリアとしても確かな存在感がありますので、シンプルなお部屋に華やかさをプラスし、和室だけでなく洋室にもモダンに映え、インテリアを大切にする海外でも評価されています。

 

<公長齋小菅>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2011年6月〜
その製品は宮内庁御用達で、世界の博覧会でも多数受賞をしています。竹が昔から生活と文化に深く関わってきた意味をよく理解し、暮らしを豊かにする竹製品を生み出し続け、21世紀に相応しい暮らしの道具として、竹製品を作り続けています。

 

 

 

3. 津軽びいどろの「四季の盃

製品概要

四季を色と柄で表現した4つの形の違う盃がセットになった、四季の盃。季節の情景を眺めながらお酒を楽しめるようにと、それぞれの盃には花見酒、涼見酒、月見酒、雪見酒と名前が付けられています。盃として冷酒を注ぐと、色がキラキラとなんとも美しいびいどろ。小鉢やそうめんの薬味入れなどにも華やぎます。

 

紺碧の青空に白い入道雲、青々と茂る気から差す木漏れ日。夏は青と光が似合います。それは、びいどろもそう。艶やかな色の器に夏の日光が当たると机に色が広がり、まるでステンドグラスのような美しさを見せてくれるのです。目でも楽しむ器はたくさんありますが、夏らしさという観点からいうとやはりガラスの器は抜きん出て涼しげです。

 

ZUTTOな理由

ぽってりとした厚みで他のガラス製品に比べて強い津軽びいどろ。職人たちの手によってハンドメイドで作られる愛着と特別感です。色は一つ一つ調合されているので全く同じ柄は存在せず、すべてが一点もの。いつまでも眺めていたい美しさのガラスの器は大切に使えばいつまでも使えますので、一生物と呼ぶにふさわしい盃であると言えます。

 

<津軽びいどろ>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2015年6月〜
青森の自然をイメージして作ったハンドメイド製品を届けています。新しい技法に対してたゆまぬ努力を続ける職人たちが作る津軽びいどろは、青森の伝統工芸品として指定を受け、古くから今に続く伝統的なものづくりを行なっています。丈夫で見た目に華やかな点でも贈り物としてもいつの時代も人気で選ばれている津軽びいどろの製品です。

 

 

 

4. 栗川商店(くりかわしょうてん)の「季節の誕生花渋うちわ

製品概要

熊本県の伝統工芸品にも指定されている来民うちわ。選べる12種類の草花の絵は日本画のような見入るほどの繊細な描写がされていて、浴衣姿にも持ちたい美しく品のあるうちわです。

 

うちわは江戸時代からあるそうですが、家電が普及した今、徐々に工芸品のような存在になっています。扇子やうちわの良いところはやはり、極端に冷えてしまうことがないところ。便利な家電はたくさんありますが、自動のものはまだ人の気持ちを汲み取ってはくれないようで、「もう良い」というところまで冷やされてしまうこともしばしば。優しくて心地よい、自然な風はまだこれからもうちわに頼っていきたいものです。

 

ZUTTOな理由

和紙に柿から採った柿渋を団扇表面に塗ることで、丈夫に保つだけでなく、柿渋に含まれるタンニンの働きで虫除けにもなり、年々色合いが濃くなりその変化も楽しめます。職人により、一本一本丁寧に和紙を貼り、いくつかの工程を経て仕上げられる柿渋和紙は、月日を重ね、だんだんと味わい深い色合いになります。乱暴に使わなければ100年以上もつといわれ、まさに一生ものです。

 

<栗川商店>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2015年6月〜
京都、丸亀についで、うちわの日本三大産地といわれた熊本県、山鹿市の来民(くたみ)地区。そこで伝わるのが、手漉き和紙に柿渋を引く昔ながらの伝統製法によって生み出される渋うちわです。今まで400年以上続き、最盛期には16軒の店で年間500万本も生産されていましたが、今では栗川商店のみとなっているという貴重なものづくりです。栗川商店のうちわを日本全国にお届け始める時、各地で暑さが本格化してきたことを感じる風物詩です。

 

 

 

5. 大矢製作所(おおやせいさくしょ)の「おろし金両面

製品概要

手作りのおろし金は刃並びが微妙に不規則のため、おろす度に様々な面が当たります。食材の向きを何度も変える必要もなく、軽い力で手早くおろすことが出来るのです。大根おろしは水分を含んだままふんわり仕上がり、薬味も必要なときにさっと作れたほうが嬉しいですよね。

 

夏の料理に添える薬味には、味わいを変える以外の役割があります。体を冷やす食材と一緒に食べることで体をちょうど良い体温に調節したり、夏バテの食欲増進の手助けをしてくれたり。特に、夏野菜のきゅうりや茄子、トマトは体を冷やす野菜として知られていますが、冷やしすぎは体によくありません。そこでしょうがなどをすりおろした薬味が活躍します。市販のチューブタイプも手軽でよいですが、自分ですりおろしたものの食感や味わいは市販の薬味には変えられないものです。食べ飽きそうになるそうめんも格別な美味しさになる名品です。

 

ZUTTOな理由

銅製の刃は硬く、粘りを持っていることから刃が長持ちするのが魅力。もちろん長く使うほど刃が摩耗して、切れ味は悪くなっていきますが、目立て直しをすれば、新品同様に戻ってくれます。使い捨てではなく台所に置いて、使い込みたくなる道具です。

 

<大矢製作所>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2015年1月〜
現在に至るまで3代にわたって大矢銅のおろし金を作り続けてきました。現在、手作業でおろし金を製造しているのは大矢製作所を含め、全国でわずかだそう。そのためご注文が殺到すると、長期に渡り品切れになるという希少なもの。職人が一点一点金槌とタガネでカンカンと音を立てながら一枚の銅板に刃を作り、絶妙で素晴らしい使い心地のおろし金へと形を変えています。

 

 

 

6. 台屋(DAIYA)の「かつおぶし削り ブナ

製品概要

無形文化遺産に選ばれた和食の素材のうまみを引き出す大切な「だし」。鰹に昆布と種類はありますが、だしを作ることも楽しく、出来上がった食事をより一層美味しく感じるかつおぶし削りです。

 

まるで、かんなで木を削る大工さんのように、しゅっ、しゅっと削る音と母親の手つきに、子ども心に憧れたのを憶えています。透き通る薄さに削られた鰹節を、小さな引き出しを引いて、指先でつまんで口に入れ時にふんわりとしていて、そのあと、じわっと美味しかった記憶があります。これをナスの揚げ浸しや冷奴に乗せたら、どんなに美味しいことでしょうか。

 

ZUTTOな理由

かつおぶしを削るという機能だけでなく、道具として育てていくことに配慮されています。奇をてらわないシンプルで長く愛される形、それでいて他にない形で、表面は、木の呼吸を妨げない天然クルミオイル仕上げ。クルミオイルが酸化した後、汚れのつきにくい膜となって美しさを長持ちさせます。アフターフォローが可能なのも安心な点です。

 

<台屋>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2015年3月〜
現代の暮らしに馴染みやすいデザインにしたいという作り手の意図で、コンパクトで従来にない和モダンなデザインの製品を多数展開しています。継ぎ目のない美しい造形に 創業1946年の鉋職人が作った、しっかりした鉋をつけ、本格的な使用感が特徴です。年齢を重ねていくと、シンプルで良いもの求める傾向にある気がしますが、それは食でも同じかもしれませんね。食卓にシンプルに「おいしい」を提供するロングセラーの道具です。

 

 

 

7. Fores(フォレス)の「道行灯 まる

製品概要

組立て式の提灯ランプ。「たまには食卓の上で。小さな読書灯として。散歩にゆく道々のお供に」というデザインコンセプトのもと作られています。

 

提灯というと、現代では夏祭りやお店などのイベント事を除いて日常的に見かける機会は減りました。懐中電灯として使われていた提灯ですが代替品に溢れる今、提灯の役割はキャンドルや間接照明のように「癒し」へと変わってきています。日常の中で、パソコンやスマートフォンに触れる時間が多いという方にも、電気や機器からの光になれた目には、ほのかに小さなこうした提灯の光が、穏やかで和みを感じさせてくれるのです。

 

ZUTTOな理由

真っ白でシンプル、愛嬌のある形が飽きのこないデザイン。美濃和紙の耐久性は高く、お手入れ次第では、何十年何百年と持つ可能性があると言われています。昔ながらの和室から現代のフローリングのお部屋までどんなお部屋にも馴染む道行灯は、これから先も愛される日本らしいデザインです。

 

<Fores(フォレス)>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2014年3月〜
世界中の人々に「手の温もり」と「和らぎ」を送り届けたいという想いから誕生したFores。ゆったりとした時間を過ごす夜に、寝室のベッドサイドにと、コンセント不要で置く場所を選ばず、自由な使い方で明かりを楽しめます。およそ10年、日常に穏やかな空間づくりとして贈り物としても人気です。

 

 

 

8. duckfeet(ダックフィート)の「グルカサンダル Ringkobing ブラウン

製品概要​

つま先に余裕があり足の指が広がるデザインで、長く履ける快適なフィット感が魅力的。また、靴底には天然素材のクレープソールを使用しており、柔らかく、クッション性に優れています。

 

夏に涼しく、きちんとした身だしなみになるグルカサンダルは、19世紀、ネパール山岳民族から構成されたグルカ兵が履いていた軍靴が起源と言われています。その軍靴に英国のマルベリー社が注目し、ファッション用として展開したのが、現代のグルカサンダルなのです。

 

ZUTTOな理由

duckfeetのサンダルは「育てる靴」とも呼ばれており、厚みのあるレザーは履いていくうちに柔らかくなり、革の色味も深くなっていきます。ハイスペックシューズとは異なりますが、いつの時代も足のことを考えた丁寧なものづくりを続けています。

 

<duckfeet>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2011年4月〜
「アヒル靴」の愛称で親しまれているduckfeetのサンダル。伝統的な職人技術による機能性を重視したシンプルなデザインと、ハンドメイドならではの快適で心地いいシューズは、足に優しく歩きやすいのが特徴です。ソールの張り替えのアフターケアも万全で、多くの方にお届けしてきたブランドです。近年人気のグルカサンダルもduckfeetが手掛けると普遍的な面持ちです。

 

 

 

9. 槙田商店(まきた商店)の「日傘 えのき

製品概要

菜(サイ)シリーズは、夏の日差しの下で楽しんで使ってもらえるようにと、燦々と降り注ぐ日差しで豊かに育つ野菜をモチーフに、とうもろこし、にんじん、はなまめ、はくさい、紫おくら、えのき、まめの7種類をご用意しています。

 

夏に日傘は欠かせません。特にこだわりがなければシンプルな日傘を選ぶところですが、雨が降っていないのに傘を持ち歩くのだから、せっかくならば持っていて楽しくなるようなデザインのものを選びたいものです。太陽の恵みをたくさん受けて育つ野菜。まるでそれを彷彿とさせる素敵な日傘は、畳んでいる時にも愛らしいのが特徴です。

 

ZUTTOな理由

約9割は海外製品という傘市場の中で国産にこだわり、気品溢れる甲州織りを使用して一つ一つ丁寧に作られています。生地づくりから製品を仕上げるまでの一貫生産で信頼のできるものづくりと価格以上の品質です。有償となる場合もありますが、メーカーでは破損部分や修理、生地の張り替えなどのメンテナンスのご相談も承っている点でも安心して使える製品です。

 

<槙田商店>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2015年5月〜
「織物屋がつくる傘」という点が一番の特長の槙田商店の日傘は、生地のデザイン、織り、傘製造まで一貫してオリジナル生産しています。古くから続くものづくりの精神を守りながら、海外からの技術の習得、新設備の導入で時代とともに進化し続けてきた槙田商店の傘です。

 

 

 

 

10. CANDRIA TOMMASO(カンドリア・トマソ)の「籐ミニトート 別注ステッチ

製品概要

綺麗に編み込まれたラタンに、美しいイタリアンレザーのハンドル。ZUTTOがフルオーダーしたCANDRIA TOMMASOのボックスミニトートです。

 

夏といえばカゴバッグ。爽やかな籐素材は、家具にカバンにと人の暮らしに寄り添ってきました。通気性の高さから夏のリゾートを彷彿とさせる涼しい見た目が一番の特徴に挙げられます。夏には湿気を吸い、冬には水分を放出する、呼吸する素材。実は一年中使用できるのも嬉しいところです。

 

ZUTTOな理由

耐久性・耐水性のある天然素材を使用し、レザーは高級なめし皮の産地で知られるトレンティーノで、最も腕の良いなめし皮職人が行っている良質なものを使用しています。天然素材の温もりを感じながらも、卓越した職人技によって完成した工芸的な美しさの両方を持ちます。

 

<CANDRIA TOMMASO>

ZUTTOでの取り扱い開始時期:2017年〜
バッグには主に籐と竹が選定されますが、かごのラインや曲線のデザインのアイディアは、もともと家具作りからヒントを得ているといいます。実用的なバッグでありながら、アクセサリーとも呼びたくなるようなハンドバッグばかりで、編み込まれた籐と牛革の組み合わせから生まれるデザインが長く愛用できる理由です。

 

 

 

 

おわりに

 

夏の暮らしの名品を10種類ご紹介しました。和・洋問わず、「伝統」と言われるほどの使い心地のよいモノは色褪せる事なくこの先も残り続けます。一つ持っていることでゆとりのある暮らしを送ることができる、素晴らしい道具の力。それぞれは長く人々に手に取られていることだけあり、豊かな気持ちを与えてくれる暮らしの名品なのです。

 

 

▼夏の道具を揃えました。

投稿者: 福井 日時: 2023年07月28日 11:34 | permalink

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