
冬の装い。寒さを警戒するあまり、少し“やりすぎ”になってしまうことがありませんか?暖かいインナーに分厚いセーター、その上に重たいウールのコート。あるいはカシミヤのニットに、中綿たっぷりのダウン。寒さ対策としては完璧でも、肩は凝るし、動きは重たくなって、なんだか自分らしさが薄れてしまう。
でも実際、日本の冬の暮らしってもう少し繊細です。室内は暖房が効いていて、電車や車の中も快適。外を歩く時間は意外と短くて、寒さを感じるのは、駅までの道やショッピングモールの出入り口、ドアの近いカフェ席など——ほんの一瞬だったりします。
それでも、コートが要らないわけじゃない。風を遮ってくれる一枚は必要だけれど、「重さ」までは欲しくない。自分の体温に合わせて、軽やかに、心地よく過ごせる服があれば・・。
街で見かける素敵な人は、きっとそんな「自分のちょうどいい」を知っている方のような気がします。
厚がりの人なら、薄手のタートルにコットンカーディガン、その上から軽いウールコートにカシミヤのストールをさらりとかけて温度調節をしやすく。足が冷えやすい人なら、足元を冷やさないようにロングコートにあったかソックスにブーツを合わせて。重ね方も、温度の調整も、それぞれの感覚で心地よさを作って、快適に、ご機嫌に過ごしている。このコートは、そんな風に毎日を自分に優しく、少しだけ丁寧に過ごす方にぴったりの、秋と真冬を繋いでくれるようなアイテムです。
コート“すぎない”コート。
そんな思いに寄り添ってくれるのが、ZUTTOのウール・リネン ベルト付きVネックコート。ウールとリネンを織り合わせたツイル生地にタンブラー加工を施し、ふっくらとした独特の風合いに仕上げています。肉厚すぎないけれど、しっかりとした存在感があり、一重仕立てでも冬の装いをしっかり支えてくれる一枚です。
すごく軽いのに、ちゃんとコートらしい。そんな絶妙なバランスが魅力で、重ね着がとても絵になります。大判のストールをぐるりと巻いても、小ぶりなダウンマフラーを添えても可愛く、
Vネックのすっきりした襟元が、どんな巻き方もきれいに見せてくれます。ロング丈なので、マッシュブーツで足もとを締めても、あたたかいニットパンツで抜け感を出しても素敵。さらりと羽織るだけで、無理のない上品さが漂うのも、このコートの魅力です。
秋から冬にかけて、寒さがグラデーションのように少しずつ深まっていく時期。ライトなジャケットと、しっかり防寒できるウールコートの間に、こんな“ちょうどいい”コートが一枚あると、季節の移ろいを心地よく楽しめると思うのです。
2通りの着こなしを楽しめる設計
デザインは、前立てにスナップボタンを配し、付属のベルトを使うか使わないかで印象を変えられる実用的な2WAY仕様。ベルトを締めればウエストがほどよくマークされ、きりっとしたシルエットに。外して着れば、リラックス感のあるゆったりとした着こなしに。その日の気分やコーディネートに合わせて、自由に表情を変えられる楽しさがあります。
ゆとりのある身幅に対して、長めに設定された着丈が縦のラインを強調し、すっきりとしたスタイルを演出。体のラインを美しく見せてくれるバランスも魅力です。また、後ろ中心には深めのベントを設けており、歩きやすさや動きやすさにも配慮。デザイン性と機能性をどちらも兼ね備えた、考え抜かれた一着です。
襟のないノーカラー仕様は、首元をすっきりと見せ、軽やかな印象に。タートルネックやハイネックのトップスとも重ねやすく、季節の変化に合わせてさまざまなインナーと楽しめます。顔まわりに自然な抜け感が生まれ、さらりと羽織るだけでこなれた雰囲気に仕上がります。
着ていても、持っていても美しい。
ショッピングモールや映画館、美術館。コートを脱いで手に持つシーンも冬には多いもの。そんなとき、軽いコートは腕に負担がかからず、持っていてもきれいに見える。軽やかなツイル生地の落ち感と、自然なドレープが生まれるこのコートは、着ていても、脱いでいても、その人の佇まいを美しく見せてくれます。
ウールの温もりとリネンの軽やかさ、そのちょうどいいバランスが、冬の装いをもっと自由にしてくれる。そんな一着です。
